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秋山 翔吾


秋山 翔吾
(あきやま しょうご)

元 シンシナティ・レッズ。

1988年4月16日生まれ、神奈川県出身。

身長184cm、体重85kg。
右投げ、左打ち。

『NPB履歴』
横浜創学館高、 八戸大。 (2010年ドラフト3巡目) 2011年〜2019年埼玉西武・ライオンズ、 2022年〜2023年広島東洋・カープ。
『MLB履歴』
(FA権行使) 2020年〜2021年シンシナティ・レッズ。 (2022年サンディエゴ・パドレス)

『NPBタイトル、表彰、記録』
2017年パ・リーグ首位打者。 2015年、2017年、2018年、2019年パ・リーグ最多安打。 2015年NPBコミッショナー特別表彰。 2015年NPBシーズン216安打を記録。

「MLBデビュー」
2020年7月24日タイガース戦(グレート・アメリカン・ボールパーク)“代打(1番・レフト)”。

「MLBデータ」
2020年MLB初安打・初打点(7.24タイガース戦)。 2020年MLB初盗塁(7.26タイガース戦)。 2020年MLB初外野手補殺(9.10カブス戦)。

「NPB-MLB通算記録」
2018年NPB通算1,000試合出場達成(7.17ソフトバンク戦)。 2023年NPB-MLB通算1,500試合出場達成(9.14ヤクルト戦)。 2017年NPB通算1,000安打達成(8.31楽天戦)。 2022年NPB-MLB通算1,500安打達成(8.7阪神戦)。 2023年NPB通算1,500安打達成(5.16DeNA戦)。 2019年NPB通算100本塁打達成(5.2日本ハム戦)。 2019年NPB通算500打点達成(8.27日本ハム戦)。


 [秋山 翔吾、通算成績]

年 度 所 属 試 合 打 数 安 打 本塁打 打 点 盗 塁 打 率
2011 西武  110  284   66   1  21   8 0.232
2012 西武  107  403  118   4  37  10 0.293
2013 西武  144  564  152  13  58  13 0.270
2014 西武  131  475  123   4  47   3 0.259
2015 西武  143  602  216  14  55  17 0.359
2016 西武  143  578  171  11  62  18 0.296
2017 西武  143  575  185  25  89  16 0.322
2018 西武  143  603  195  24  82  15 0.323
2019 西武  143  590  179  20  62  12 0.303
2022 広島   44  155   41   5  26   0 0.265
2023 広島  115  434  119   4  38   8 0.274
NPB通算 1,366 5,263 1,565 125 577 120 0.297
2020 レッズ   54  155   38   0   9   7 0.245
2021 レッズ   88  162   33   0  12   2 0.204
MLB通算  142  317   71   0  21   9 0.224
日米プロ通算 1,508 5,580 1,636 125 598 129 0.293

<通算外野手補殺 NPB-76、MLB-2>


■2015年6月3日中日戦から7月14日楽天戦で31試合連続安打を記録。左打者ではNPB史上1位の記録。
■2015年シーズン200安打達成(9.13ロッテ戦)はNPB史上6人目(7度目)で131試合目でのスピード達成。
■2015年シーズン216安打(10.1オリックス戦)の記録はNPB記録、猛打賞27回を記録はロッテ在籍時('10)の西岡剛と並ぶ記録とブレイク。NPBコミッショナー特別表彰を受けた。
■2019年シーズンオフ、海外FA権を行使してMLB挑戦を表明(9.25)。「WBCプレミア12」の強化試合(10.31カナダ戦)で死球を受け、右足第4趾基節骨(薬指)を骨折して治療に専念。レッズと3年契約の総額2,000万ドル超えで基本合意(12.30)。年明けの2020年、レッズと3年契約の総額2,100万ドルで正式契約(1.6)、内容は年俸1年目600万ドル、2年目700万ドル、3年目800万ドルで背番号4に決まる。なお、マイナー拒否権、トレードに移籍先球団から100万ドル、新人王などタイトル獲得に25万ドル、オールスターゲームやゴールドグラブ選出に10万ドルなど、サイドペーパーが付く厚遇契約。
■2020年7月29日カブス戦で三重殺(Triple-play)を喫す。7回無死満塁で打席に入り、3塁線の強い打球をカブス3塁手Kris Bryant(クリス・ブライアント)が横っ飛び好捕、打球は捕球直前ワンバウンドしたかに映るも判定は3直アウト、即座に3塁ベースを踏んで1塁手Ian Happ(イアン・ハップ)に転送、レッズの3塁走者、1塁走者は共に飛び出していて帰塁できずアウト、三重殺が記録された。日本人選手で三重殺を喫したのは城島健司(マリナーズ)がツインズ戦('06.5.27)で喫して以来、2人目。
■2021年レッズ春季キャンプのオープン戦(3.13アスレチックス戦)に先発出場(1番・センター)、第1打席でサードゴロを放ち1塁に全力疾走した際、左太腿裏を痛め途中交代した。診察で全治に2〜3週間とされ、シーズン開幕(4.1〜)は負傷者リスト入りで迎える。1ヶ月遅れで戦列に復帰(5.7)。出遅れた間に外野ポジションを競うライバル選手が活躍して控え選手に甘んじる結果になった。
■2022年レッズ春季キャンプのオープン戦で7試合、22打数、4安打、0本塁打、0打点、盗塁0、打率0.182とアピール出来ず、シーズン開幕ロースター28人枠外を通告された(4.3)。契約上のマイナー拒否権行使に伴い、レッズはActive Roster(出場選手登録28人枠)に戻さず、残る選択肢のリリース(解雇)を決断、自由契約が決まる(4.5)。なお、3年目('22)の年俸800万ドルはレッズに負担が残る。
■2022年パドレスとマイナーリーグ契約(5.7)、傘下エルパソ(SD-AAA)からメジャー昇格を目指す。エルパソ(SD-AAA)で16試合、70打数、24安打、3本塁打、21打点、2盗塁、打率0.343とアピールするもメジャー昇格は叶わず、パドレスと期間限定契約(〜6.15/実質テスト期間)もあって自由契約(6.16)。他のメジャー球団からオファーも届かず、日本プロ野球に復帰を決断(6.18)。NPB3球団(西武、ソフトバンク、広島)からオファーを受け、広島と3年契約(〜'24)で総額5億円が決まる(6.27)。
■2023年シーズンオフ、右膝関節手術(右膝外側半月板部分切除)を広島市内の病院で受ける(10.31)。なお、8月中旬にも右脹脛を痛め(右下腿ヒラメ筋筋損傷)、1軍登録抹消(8.12〜9.7)されるなど苦しいシーズンになった。
「NPBデビュー」 2011年4月12日日本ハム戦(札幌ドーム)。
「NPBデータ」 2011年NPB初安打(4.13日本ハム戦)。 2011年NPB初本塁打(9.8ロッテ戦)。 2011年NPB初打点(4.13日本ハム戦)。 2011年NPB初盗塁(4.20ロッテ戦)。
「野球日本代表」 2015年WBSCプレミア12出場、銅メダル。 2017年WBC出場、銅メダル。



 


山口 俊


山口 俊
(やまぐち しゅん)

元 トロント・ブルージェイズ。

1987年7月11日生まれ、大分県出身。

身長187cm、体重98kg。
右投げ、右打ち。

『NPB履歴』
柳ヶ浦高。 (2005年ドラフト1巡目/高校生枠) 2006年〜2016年横浜・ベイスターズ(2012年〜横浜DeNA・ベイスターズ)、 2017年〜2019年読売・ジャイアンツ、 2021年〜2022年読売・ジャイアンツ。
『MLB履歴』
(ポスティング制度) 2020年トロント・ブルージェイズ。 (2021年サンフランシスコ・ジャイアンツ)

『NPBタイトル、表彰、記録』
2019年セ・リーグ最多勝利。 2019年セ・リーグ最多奪三振。 2019年セ・リーグ最高勝率(0.789)。 2018年セ・リーグで“ノーヒットノーラン試合”(7.28中日戦)。

「MLBデビュー」
2020年7月26日レイズ戦(@トロピカーナ・フィールド)“救援登板(タイブレーク)”。

「MLBデータ」
2020年MLB初勝利(8.26レッドソックス戦)“救援登板”。 2020年MLB初ホールド(9.20フィリーズ戦)。 2020年MLB初奪三振(7.29ナショナルズ戦)。


「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2012年NPB通算100セーブ達成(9.4ヤクルト戦)。 2019年NPB通算1,000投球回達成(6.29ヤクルト戦)。 2019年NPB通算1,000奪三振達成(8。12広島戦)。


[山口 俊、通算成績]

年 度 所 属 試 合 勝 敗 セーブ 投球回数 自責点 奪三振 防御率
2006 横浜   5  1− 2   0   21.0/0  15   17 6.43
2007 横浜   6  0− 3   0   20.0/0  14   14 6.30
2008 横浜  16  1− 1   0   23.2/3   2   28 0.76
2009 横浜  51  5− 4  18   55.0/0  20   68 3.27
2010 横浜  54  2− 8  30   68.2/3  20   78 2.62
2011 横浜  59  2− 6  34   61.1/3  17   48 2.49
2012 DeNA  60  1− 2  22   62.0/0  12   62 1.74
2013 DeNA  44  5− 2   7   46.2/3  28   48 5.40
2014 DeNA  33  8− 5   0  124.0/0  40   96 2.90
2015 DeNA  20  3− 6   0  114.1/3  57  119 4.49
2016 DeNA  19 11− 5   0  138.2/3  44  121 2.86
2017 読売   4  1− 1   0   21.0/0  15   22 6.43
2018 読売  30  9− 9   1  154.0/0  63  144 3.68
2019 読売  26 15− 4   0  170.0/0  55  188 2.91
2021 読売  15  2− 8   0   78.1/3  31   83 3.56
2022 読売   1  0− 0   0    2.0/0   0    4 0.00
NPB通算 443 66−66 112 1,160.2/3 433 1,140 3.36
2020 ブルージェイズ  17  2− 4   0   25.2/3  23   26 8.06
MLB通算  17  2− 4   0   25.2/3  23   26 8.06
日米プロ通算 460 68−70 112 1,186.1/3 456 1,166 3.46

<通算ホールド NPB-25、MLB-1>


 

NPBセ・リーグで
“ノーヒットノーラン試合”達成
('18.7.27 中日戦)

■2017年6月14日ソフトバンク戦(東京ドーム)で継投による“ノーヒットノーラン試合”を達成(NPBでは参考記録)。先発で山口俊が1-6回、救援でScott Mathieson(スコット・マシソン)が7-8回、抑えでArquimedes Caminero(アルキメデス・カミネロ)が9回と継投して達成した(スコア0対3)。バッテリーは小林誠司。
■2017年7月11日未明、飲食店で酒に酔って右手に怪我、治療に訪れた病院(東邦大医療センター)で警備員に暴行、扉を壊すなど不祥事を起こす。球団は書類送検された日(8.18)からシーズン終了(11.30)までを試合出場停止にして、罰金と減俸の処分を下した。なお、罰金と減俸の額は年俸(2億3,000万円)の1/300×謹慎期間143日(罰金7.11〜8.17、減俸8.18〜11.30)で算出、その額(減俸率)を含めて問題になった。
■2018年7月27日中日戦(東京ドーム)で“ノーヒットノーラン試合”を達成。試合で大島洋平に唯一死球を与え出塁を許した“準完全試合”でもあった(スコア0対5)。バッテリーは小林誠司。既に100セーブ以上を記録してからの“ノーヒットノーラン試合”の達成は史上初の快挙。
■2019年シーズンオフ、ポスティング制度でのMLB移籍を巨人球団が初めて容認(11.20)。ブルージェイズと2年契約の総額635万ドルで基本合意(12.17)。メディカルチェックをクリア(12.26)後、正式契約(12.28)。内容は年俸317万5,000ドル+出来高(最高150万ドル)、2年契約の終わる2021年シーズンオフにFA権を持つ。なお、出来高の詳細は投球回数70〜120イニングは10イニング毎に10万ドル、130、140イニングで各12万5,000ドル、150イニングで15万ドル、160、170イニングで各25万ドルが合算され、最高150万ドルとなる。
■2020年7月26日レイズ戦でMLBデビュー、1点リード(スコア5対4)した10回裏、無死2塁(タイブレーク)から8番手で救援登板、先頭打者Jose Martinez(ホセ・マルチネス)に四球、次打者Kevin Kiermaier(ケビン・カーマイヤー)に逆転サヨナラ3塁打を浴び、1死も取れず負け投手となる。MLBデビューがタイブレークからの登板は史上初。
■2021年ブルージェイズの選手登録40人枠(40-Man Roster)を外れ(2.10)、自由契約(2.12)。シビアな現実はレッドソックスからウエーバー公示のJoel Payamps(ジョエル・パヤンプス)投手を獲得のため、ブルージェイズ選手登録40人枠を空ける措置(DFA)で弾かれてしまった。なお、契約の残り年俸317万5,000ドルはブルージェイズが買取る(バイアウト)。
■2021年ジャイアンツとマイナーリーグ/スプリット契約(2.20)。アリゾナ州スコッツディールでのジャイアンツ春季キャンプに招待参加もカットされマイナーキャンプに送られる(3.28)。ジャイアンツ傘下サクラメント(SF-AAA)に選手登録され(5.5)、5試合(先発4、救援1)、0勝3敗0セーブ、投球回数23イニング1/3、被安打19、失点18(自責点16)、被本塁打3、与四球14(与死球2)、敬遠1、奪三振25、防御率6.17と実力を発揮出来ないまま、ジャイアンツにマイナーリーグ契約の解除(オプトアウト)を申し入れ、サクラメントからリリースされる(6.2)。巨人が獲得を発表(6.10)、NPB復帰が決まる。オンライン会見(6.11)で明かした内容は2年契約(〜'22)で1年目は年俸3,000万円+出来高から再スタートする。1軍登録され(6.23)、同日のDeNA戦で先発登板、復帰を白星で飾る。
■2022年5月26日イースタン・リーグ、日本ハム2軍戦(鎌ケ谷)に味方4点リード(スコア7対3)で迎えた8回裏から4番手で登板、6番・レフトで途中出場の古川裕大(日本ハム/捕手)に1球(129キロ/スライダー)投げたところで左膝を押さえマウンドに崩れた。立ち上がることも出来ず、沼田翔平(育成/右投手)に交代するアクシデント。
■2022年シーズンオフ、来季の契約は結ばないと戦力外通告(10.25)。2023年シーズンイン直前まで現役続行を模索も(独立リーグを含む)他球団からのオファーはなく、現役引退を発表(3.28)。
「NPBデビュー」 2006年6月29日巨人戦(横浜スタジアム)。
「NPBデータ」 2006年NPB初勝利(6.29巨人戦)。 2009年NPB初セーブ(5.5巨人戦)。 2008年NPB初ホールド(9.23阪神戦)。 2006年NPB初奪三振(6.292巨人戦)。
「野球日本代表」 2019年WBSCプレミア12出場、金メダル。



 


『Sawamurar』 澤村 拓一


澤村 拓一
(さわむら ひろかず)

元 ボストン・レッドソックス。

1988年4月3日生まれ、栃木県出身。

身長184cm、体重102kg。
右投げ、右打ち。

『NPB履歴』
佐野日大高、 中央大。 (2010年ドラフト1巡目) 2011年〜2016年、2018年〜2020年読売・ジャイアンツ、 2020年千葉ロッテ・マリーンズ、 2023年千葉ロッテ・マリーンズ。
『MLB履歴』
(FA権行使) 2021年〜2022年ボストン・レッドソックス。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2016年セ・リーグ最多セーブ。 2011年セ・リーグ新人王。 2011年日本プロスポーツ大賞最高新人賞。

「MLBデビュー」
2021年4月2日オリオールズ戦(フェンウェイ・パーク)“救援登板(完了)”。

「MLBデータ」
2021年MLB初勝利(4.23マリナーズ戦)“救援登板”。 2021MLB初ホールド(4.11オリオールズ戦)。 2021年MLB初奪三振(4.2オリオールズ戦)。


「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2023年NPB-MLB通算1,000投球回達成(7.30ソフトバンク戦)。


[澤村 拓一、通算成績]

年 度 所 属 試 合 勝 敗 セーブ 投球回数 自責点 奪三振 防御率
2011 読売  29 11−11  0  200.0/0  45 174 2.03
2012 読売  27 10−10  0  169.2/3  54 138 2.86
2013 読売  34  5−10  0  158.1/3  55 148 3.13
2014 読売  12  5− 3  0   72.2/3  30  66 3.72
2015 読売  60  7− 3 36   68.1/3  10  60 1.32
2016 読売  63  6− 4 37   64.1/3  19  55 2.66
2018 読売  49  1− 6  0   52.1/3  27  54 4.64
2019 読売  43  2− 2  1   48.1/3  14  55 2.61
2020 読売  13  1− 1  0   13.1/3   9  11 6.08
ロッテ  22  0− 2  1   21.0/0   4  29 1.71
シーズン計  35  1− 3  1   34.1/3  13  40 3.41
2023 ロッテ  34  4− 3  3   33.0/0  18  24 4.91
NPB通算 386 52−55 78  901.1/3 285 814 2.85
2021 レッドソックス  55  5− 1  0   53.0/0  18  61 3.06
2022 レッドソックス  49  1− 1  0   50.2/3  21  40 3.73
MLB通算 104  6− 2  0  103.2/3  39 101 3.39
日米プロ通算 490 58−57 78 1,005.0/0 324 915 2.90

<通算ホールド NPB-78、MLB-13>




NPBで偶然に起きた珍事
ポケモン図鑑番号106「サワムラー」と同じ背番号106
('20.9.7 日本ハム戦)

 

MLB通算100をトリプル達成
“試合登板&投球回数&奪三振”
('22.8.17 パイレーツ戦)

■2012年4月13日DeNA戦で1イニング4奪三振を記録。5回裏にDeNA打線の石川雄洋、黒羽根利規、小林太志(振り逃げ)、金城龍彦を三振に仕留め達成。NPB史上14人目(セ・リーグ7人目)の快挙。
■2017年沖縄キャンプで右肩の張りを訴え(2.25)、球団トレーナーの鍼治療を受けた(2.27)。改善が見られないため、他の複数医師の診察(セカンドオピニオン)で原因は長胸神経の(鍼治療による)麻痺と、その後に前鋸筋の機能障害が起きたと診断された。球団GMの鹿取義隆と球団社長の石井一夫がジャイアンツ球場で面会、治療ミスを直接謝罪した(9.9)。シーズンは治療に専念した。
■2020年シーズン途中、ロッテの香月一也との交換トレードで電撃移籍した(9.7)。ロッテ移籍会見(9.8)を終えた当日の日本ハム戦、6回表(スコア3対2)に救援登板して渡邊涼、大田泰示、C.ビヤヌエバ(Christian Villanueva)を連続三振に仕留めてロッテ本拠地のファンに鮮烈アピールした。この試合、ロッテでの背番号57のユニホームが間に合わず、福島明弘(バッティング投手)の背番号106を借りて登板した。偶然にも、澤村着用ユニホーム(借り物)の背番号106とポケモンに登場するモンスター「サワムラー」のポケモン図鑑番号(no.106 サワムラー)が同じ番号だとファンが気付いて話題を呼んだ。
■2020年シーズンオフ、海外FA権の行使を明かした(11.22)。
■2021年レッドソックスと2年総額300万ドル+出来高でメジャーリーグ契約(2.16)。詳細は1、2年目('21、'22)の基本年俸を120万ドルに設定、登板数が35、40、45、50、60回で各5万ドル(最高25万ドル/各年)の出来高が加算される。3年目('23)はデュアルオプションで権利行使が球団側の場合は年俸300万ドル(バイアウト60万ドル)、選手側の場合は年俸60万ドル(メジャー最低年俸相当)。さらに、2年目('22)開幕まで放出されなければ、3年目('23)は特別ボーナス60万ドルを上乗せして年俸360万ドルになる。また、同様に、1または2年目('21or'22)の登板数が35、40、45、50回に達すればバイアウトは各10万ドル(最高40万ドル)が加算される。3年間の全条件をクリアした場合、出来高を含めた総額は675万ドルになる。
■2021年シーズン、新型コロナウイルス感染検査で陽性が確認され、遠征先(レイズ戦)のフロリダ州セントピーターズバーグで隔離療養になる(8.31)。その後、再び遠征中(ホワイトソックス戦)のイリノイ州シカゴでチームに合流(9.10)、Active Roster登録され復帰した(9.13)。レギュラーシーズン、試合で厳しい場面の救援登板にも応え、チームのポストシーズンに進出に貢献した。
■2022年4月30日オリオールズ戦で悪送球サヨナラ負け。同点(スコア1対1)タイブレークの10回裏に4番手で登板、先頭の7番Ryan McKenna(ライアン・マッケンナ)を申告敬遠(無死1、2塁)、次の8番Robinson Chirinos(ロビンソン・チリノス)のバントを自ら処理、3塁に悪送球してタイブレークの2塁走者Jorge Mateo(ホルヘ・マテオ)が生還、サヨナラ負けした(スコア1対2)。
■2022年8月17日パイレーツ戦でMLB通算100試合登板&100投球回(100イニング1/3)&100奪三振を同時達成した。7回裏(スコア3対2)に3番手で救援、投球回数2イニング0/0、被安打0、失点0、与四球0、奪三振1で切り抜け、ホールドが記録された。奪三振は7回裏、エラー出塁を許すも併殺で2死、次打者Rodolfo Castro(ロドルフォ・カストロ/6番・セカンド)を4球目(カウント0-2)92マイル(148キロ)のスプリットで空振りに仕留めた。
■2022年レギュラー・シーズン残り1ヶ月、DFAでメジャー登録40人枠(40-Man Roster)を外れると試合後にAlex Cora(アレックス・コーラ)監督から伝えられた(8.28)。レッドソックスは来季を見据えたブルペン再構築の一環で澤村拓一とAustin Davis(オースティン・デービス)を外し、Zack Kelly(ザック・ケリー)とKaleb Ort(カレブ・オルト)をトリプルAから呼んで入替えた。DFAで40人枠(40-Man Roster)を外しマイナー保有選手(Non Roster)にする手続き(アウトライト・ウエーバー/Outright Waivers)を経てレッドソックス傘下ウースター(BOS-AAA)に所属が決まった(8.31)。当初契約のオプション選択権などはそのまま維持されたがメジャー昇格は厳しく、他チームでの活路を求めレッドソックスに自由契約を申出た。この意に添う形でウースター(BOS-AAA)もリリースに応じた(9.11)。
■2023年ロッテと契約(1.28)、NPB復帰が決まる。
■2023年10月6日オリックス戦に先発登板、1回表を無失点(1番:福田周平/レフト前ヒット、2番:宗祐麿/センターフライ/3番:中側圭太/三振、4番:森友哉/セカンドゴロ)に抑え、2番手の横山陸人に継投した。先発登板は2020年のヤクルト戦(10.6)以来、1,167日ぶりとなった。試合はブルペン投手陣8人(1回:澤村拓一、2回:横山陸人/ホールド、3-4回:中村稔弥/勝利、5回:中森俊介、6回:坂本光士郎、7回:西村天裕、8回:東妻勇輔、9回:佐々木千隼)の小刻みな継投でロッテが勝利(スコア1対12)、クライマックス・シリーズ進出の懸かった試合で先発投手陣(故障者続出でローテーション崩壊)を見事カバーした。
「NPBデビュー」 2011年4月15日広島戦(MAZDA Zoom Zoomスタジアム広島)。
「NPBデータ」 2011年NPB初勝利(4.21阪神戦)。 2015年NPB初セーブ(3.27DeNA戦)。 2013年NPB初ホールド(9.12DeNA戦)。 2011年NPB初奪三振(4.15広島戦)。 2011年NPB初完封(10.8中日戦)。
「野球日本代表」 2013年WBC出場、ベスト4。 2015年WBSCプレミア12出場、銅メダル。



 


有原 航平


有原 航平
(ありはら こうへい)

元 テキサス・レンジャーズ。

1992年8月11日生まれ、広島県出身。

身長189cm、体重95kg。
右投げ、右打ち。

『NPB履歴』
広陵高、 早稲田大。 (2014年ドラフト1巡目) 2015年〜2020年北海道日本ハム・ファイターズ、 2023年福岡ソフトバンク・ホークス。
『MLB履歴』
(ポスティング制度) 2021年〜2022年テキサス・レンジャーズ。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2019年パ・リーグ最多勝利。 2015年パ・リーグ新人王。

「MLBデビュー」
2021年4月3日ロイヤルズ戦(@カウフマン・スタジアム)“先発登板”。

「MLBデータ」
2021年MLB初勝利(4.14レイズ戦)“先発登板”。 2021年MLB初奪三振(4.3ロイヤルス戦)。


「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2023年NPB-MLB通算1,000投球回達成(9.21ロッテ戦)。


[有原 航平、通算成績]

年 度 所 属 試 合 勝 敗 セーブ 投球回数 自責点 奪三振 防御率
2015 日本ハム  18  8− 6  103.1/3  55  81 4.79
2016 日本ハム  22 11− 9  156.0/0  51 103 2.94
2017 日本ハム  25 10−13  169.0/0  89  88 4.74
2018 日本ハム  20  8− 5  110.2/3  56  87 4.55
2019 日本ハム  24 15− 8  164.1/3  45 161 2.46
2020 日本ハム  20  8− 9  132.2/3  51 106 3.46
2023 ソフトバンク  17 10− 5  120.2/3  31  74 2.31
NPB通算 146 70−55  956.2/3 378 700 3.56
2021 レンジャーズ  10  2− 4   40.2/3  30  24 6.64
2022 レンジャーズ   5  1− 3   20.0/0  21  14 9.45
MLB通算  15  3− 7   60.2/3  51  38 7.57
日米プロ通算 161 73−62 1017.1/3 429 738 3.80

<通算ホールド NPB-1、MLB-0>


■2020年シーズンオフ、ポスティング制度でのMLB移籍申請を行ったと発表(11.26)。レンジャーズと2年総額620万ドルでメジャーリーグ契約(12.26)、内容は年俸1年目('21)260万ドル、2年目('22)360万ドルで出来高5万ドルも設定される。なお、ポスティング制度の規定でレンジャーズが日本ハムに支払う入札金(譲渡金)は124万ドルになる。
■2021年シーズン、右手中指の打撲(タコの治療など試みた)で10日間の負傷者リスト入り(5.9)。練習再開(5.17)も違和感が残り、再検査で右肩の動脈瘤が原因と判明、手術すると発表(5.22)。手術はテキサス州ダラスの病院でGregory Pearl(グレゴリー・パール)医師によって行われ(5.27)、治療に最低でも12週間を要する見込み。レンジャーズ傘下のマイナーチームでのリハビリ登板2試合(2A/フリスコで8.22、3A/ラウンドロックで8.27)を経て復帰(9.1ロッキーズ戦)。DFA(登録枠を空ける措置)でレンジャーズ40人枠を外れる(9.19)。ウエーバー公示を経てレンジャーズ傘下ラウンドロック(TEX-AAA)にマイナーリーグ契約に切り替えて残留が決まる(9.21)。レンジャーズChris Young(クリス・ヤング)GMは「彼の力をまだ信じている。ウエーバーを通過して球団に残れば、来年のキャンプで枠を争って貰う」と期待した。
■2022年レンジャーズ春季キャンプに招待参加(3.19〜)、オープン戦で2試合、0勝0敗0セーブ、投球回数3イニング2/3、被安打9(被本塁打1)、失点10(自責点8)、与四球2、奪三振1、防御率19.64と大乱調、ロスターカットでマイナーキャンプに送られる(3.28)。レンジャーズ傘下ラウンドロック(TEX-AAA)で18試合(先発14)、3勝6敗0セーブ、投球回数72イニング0/0、被安打77(被本塁打10)、失点43(自責点39)、与四球18(与死球5)、奪三振63、防御率4.88と我慢が続いた(4.6〜8.10)。
■2022年8月16日レンジャーズに昇格(Active Roster)、同日のアスレチックス戦で先発、投球回数5イニング2/3、被安打8(被本塁打1)、失点3(自責点3)、与四球3(与死球1)、奪三振6、打者27、球数76(ストライク47)と踏ん張りを見せるも負けが付いた(スコア5対1)。レンジャーズは先発投手Spencer Howard(スペンサー・ハワード)も右肩炎症で負傷者リスト入り(15day-IL/8.9)と相次いで先発投手が離脱、その補充措置としてメジャー昇格のチャンスを得た。
■2022年8月21日レンジャーズに昇格して2戦目、ツインズ戦で489日ぶり('21.4.19エンゼルス戦〜)に勝利投手(スコア7対0)。先発して投球回数6イニング0/0、被安打4(被本塁打0)、失点0、与四球0(与死球1)、奪三振3、打者22、球数71(ストライク45)と好投(スコア1対0)、期待に応えた。その後は大崩れが続きメジャー登録40人枠(40-Man Roster)を外れる(9.11)。ウエーバー公示を経てレンジャーズ傘下ラウンドロック(TEX-AAA)所属が決まる(9.14)。
■2022年レンジャーズ傘下ラウンドロック(TEX-AAA)で19試合、3勝6敗0セーブ、投球回数74イニング0/0、被安打80(被本塁打10)、失点44(自責点40)、与四球19(与死球9)、奪三振64、防御率4.86の成績でシーズンを終えた。
■2022年シーズンオフ、ワールドシリーズ終了を受けてMLB選手会が発表したFA選手リスト(131名)に名前が掲載される(11.6)。
■2023年ソフトバンクと3年契約、総額12〜15億円で合意のメディア報道(1.6)。ソフトバンクが獲得を発表(1.10)、NPB復帰が決まる。
■2023年6月6日DeNA戦に先発出場、2020年オリックス戦(11.1)以来、3年(947日)ぶりにNPBの公式戦マウンドを踏んだ。投球回数6イニング2/3、被安打5(被本塁打0)、失点1(自責点0)、与四球2(与死球0)、奪三振2、投球数102、打者29と好投(スコア1対1)、試合を作り降板した。試合はソフトバンクがサヨナラ勝利(スコア1対2)した。
「NPBデビュー」 2015年5月15日オリゥクス戦(札幌ドーム)。
「NPBデータ」 2015年NPB初勝利(5.15オリックス戦)。 2018年NPB初セーブ(6.13阪神戦)。 2018年NPB初ホールド(6.22楽天戦)。 2015年NPB初奪三振(5.15オリックス戦)。 2015年NPB初完投、初完封(9.5オリックス戦)。



 


『Noooooot』 ラーズ ヌートバー
 

ラーズ ヌートバー
(Lars Nootbaar)
Lars Taylor Tatsuji Nootbaar/榎田 達治

セントルイス・カージナルス、
背番号 21。

1997年9月8日生まれ、
カリフォルニア州出身。
父親 アメリカ人、母親 日本人。

身長190cm、体重95kg。
右投げ、左打ち。

年俸 73万2,400ドル。

『NPB履歴』
(未経験)
『MLB履歴』
エルセグンド高、 南カリフォルニア大。 (2018年MLBドラフト8巡目/全体243位) 2021年〜2024年セントルイス・カージナルス。

「MLBデビュー」
2021年6月22日@タイガース戦(コメリカ・パーク)“9番・レフト”

「MLBデータ」
2021年MLB初安打“3塁打”、初得点(6.23タイガース戦)。 2021年MLB初打点“犠飛”(6.22タイガース戦)。 2021年MLB初本塁打(8.12パイレーツ戦)。 2021年MLB初盗塁(9.19パドレス戦)。 2021MLB年初外野手捕殺(6.23タイガース戦)。


[ラーズ ヌートバー、通算成績]

年 度 所 属 試 合 打 数 安 打 本塁打 打 点 盗 塁 打 率
  (未経験)              
NPB通算              
2021 カージナルス  58 109  26  5  15  2 0.239
2022 カージナルス 108 290  66 14  40  4 0.228
2023 カージナルス 117 426 111 14  46 11 0.261
2024 カージナルス              
MLB通算 283 825 203 33 101 17 0.246
日米プロ通算 283 825 203 33 101 17 0。246

<通算外野手捕殺 NPB- 、MLB-17>




日米親善高校野球大会で
日本チームの“バットボーイ”を務める
('06.9.2-4 USCキャンパス/ロサンゼルス)



ハイスクール時代は“Two Way”
野球&フットボールの両方でMVP受賞
('14.10.30 ローンデールHS戦)



野球日本代表に選ばれWBC出場
“ペッパーミル・パフォーマンス”でチーム鼓舞
('23.3.11 チェコ戦)

■1997年9月8日カリフォルニア州ロサンゼルス郡エルセグンド生まれ。オランダ系アメリカ人の父親:Chalie(チャーリー)と日本人の母親:Kumi Enokida(榎田久美子)とのハーフ。Lars(ラーズ)は日本名が榎田達治で母方祖父に由来し、兄:Nigel(ナイジェル)と姉:Nicole(ニコール)がいる。Nigel(ナイジェル)は2015年にオリオールズ傘下デルマーバ(BAL-A)でリリーフ投手としてプレイした経験がある。Lars(ラーズ)はエルセグンド高(公立4年制)在学中に野球(主にショート)で3回リーグMVP、ボーイズ・フットボール(クォーターバック)で2回MVPを受賞するスター選手で典型的な“Two Way”、南カリフォルニア大(USC)ではカレッジ・フットボールも期待されが途中から野球に専念した。

「Nootbaar Family」(ヌートバー家)は2006年「日米親善高校野球大会」でアメリカ遠征した全日本高校選抜チーム(18選手)のホストファミリーに加わり、船橋悠(早実高/レフト)、塩沢祐太(帝京高/ライト)の2選手をホームステイで迎え入れた。当時9歳のLars Nootbaar(ラーズ・ヌートバー)は試合で日本チーム側の“バットボーイ”係を務め、チーム・マスコット的な存在で斎藤佑樹(早実高/ピッチャー)、田中将大(駒苫高/ピッチャー)らと写真に納まるなど可愛がられた。<アメリカ遠征(8.29〜9.8)はニューヨーク州クーパーズタウンで2試合(8.31ダブルディ・フィールド)、カリフォルニア州ロサンゼルスで3試合(9.2〜9.4USCテドー・フィールド)行われ、3勝1敗1分け> Lars Nootbaar(ラーズ・ヌートバー)はリトルリーグ、オールスターチームに選ばれた際に“I'm Representing my country Japan”(僕は日本代表です)と日本愛の自己紹介。その17年後(25歳)、2023年「ワールド・ベースボール・クラシック/WBC」日本代表メンバーに選ばれる不思議な縁がある。

■2018年MLBドラフト8巡目(全体243位)でカージナルスが指名、カージナルスと契約(6.14)、傘下ステート・カレッジ(STL-A/short)に配属され(6.15)、56試合、198打数、45安打、2本塁打、28打点、盗塁2、打率0.227の成績でキャリアスタート。
■2019年ピオリア(STL-A)に登録(3.30)、29試合、106打数、26安打、5本塁打、18打点、盗塁2、打率0.245、パルム・ビーチ(STL-A/Adv)に登録(5.12)、39試合、142打数、39安打、2本塁打、17打点、盗塁1、打率0.275、スプリングフィールド(STL-AA)に登録(7.5)、33試合、93打数、25安打、0本塁打、3打点、盗塁1、打率0.269と順調にステップアップ。
■2020年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、マーナーリーグ公式試合は全て中止。仕方がないので航空宇宙エンジニアリング関係の会社で機械工として労働、ハングリーな面も経験した。
■2021年カージナルス春季キャンプに招待参加が決まる(2.11)。カージナルス春季キャンプで生き残れずメンフィス(STL-AAA)行き(4.30)。メンフィス(STL-AAA)で負傷者リスト入りも経験したが、カージナルスに昇格(6.22)を果たす。メンフィス(STL-AAA)で35試合、117打数、36安打、6本塁打、19打点、盗塁1、打率0.308。シーズンオフ、アリゾナ・フォール・リーグに参加。
■2022年カージナルとスメンフィス(STL-AAA)を行き来(メジャー40人枠登録のまま、マイナーにオプション降格)のシーズンとなる。メンフィス(STL-AAA)で17試合、63打数、14安打、4本塁打、14打点、盗塁2、打率0.222。
■2023年WBC“侍ジャパン”のメンバーとして登録要件(日本国籍保有など)をクリア、所属チームや本人の承諾も得て登録メンバーに内定(1.3)、正式招集され(1.11)、初めて“Nikkei Player”(日系選手)の野球日本代表入りが決まった。なお、WBC参加の打診は「インスタグラムに水原一平(大谷翔平・専属通訳)サンから“聞きたいことがあります。これが僕の番号です。怪しい話しじゃないから・・・、代表入りに興味ありますか?”とダイレクト・メッセージが届いた。即答で“OK”(興味あります!)と返信した」 野球日本代表入りに「非常に光栄なこと、日本代表でプレーするのが待ち切れない。・・・自分は“Mother's boy”(ママっ子)だし、母を笑顔に出来るなんて最高です」とセントルイス地元メディアが伝えた。また、栗山英樹(WBC日本代表監督)は「肩の強さ、我武者羅さ、本当に一生懸命プレーを続ける。学ぶ姿勢を持って、あの若さでドンドン形にしてくれる」と選考理由に挙げ、期待を寄せた。
■2023年3月9日WBC1次ラウンド初戦(プールB・中国戦/東京ドーム)に1番・センターで先発出場、1回裏初打席で中国先発投手・王翔(ワン・シャン/Wang Xiang)の初球、ストレート(137キロ)をセンター前安打にした。打撃成績は6打席、4打数、2得点、2安打、0打点、2四球、1盗塁とリードオフマンの役を果たし(2安打、2四球、1敵失で5出塁)、守備では3回表1死で8番・羅錦駿(ルオ・ジンジュン/Luo Jinjun)のセンター前ポップフライを猛ダッシュしてスライディング・キャッチ、相手チームに流れを作らせなかった。その4回裏1死(第3打席)で中国2番手投手・王唯一(ワン・ウェイイー/Wang Weiyi)3球目、ツーシーム(136キロ)はボテボテのゴロ、ファースト曹傑(ツァオ・ジェ/Cao Jie)が処理にモタつく間、全力疾走で内野安打、(2番・近藤健介のライト前安打で1、3塁)3番・大谷翔平の2点タイムリー2塁打に繋げた(スコア1対3)。試合は日本が勝利した(スコア1対8)。

「Pepper-Mill Performance/ペッパーミル・パフォーマンス」(胡椒挽きの仕草)
緊迫した試合で走者を進めたり、出塁した際に塁上で胡椒をペッパーグラインダー(Pepper-Grinder)でゴリゴリ挽く仕草がWBC日本代表チームで流行、社会現象になった。仕草はカージナルスの同僚Andrew Knizner(アンドリュー・ニズナー)が始めたものをLars Nootbaar(ラーズ・ヌートバー)がWBC日本代表チームに持ち込み、言葉の壁を取り除きチームに溶け込むばかりか、チームの団結力をも一気に高めた。この仕草の意味は「コツコツ粘り強くやり抜く」「何とか勝ち取る」と言う英語の“grind out”に由来する。また、WBC日本代表チームに合流した際、“たっちゃん”Tシャツ(ラーズ・ヌートバーのミドルネームを愛称にしてプリント)を皆んなで着用、初の“Nikkei Player”(日系選手)を迎え入れた。

■2024年カージナルス春季キャンプ、オープン戦(3.2アストロズ戦)のレフト守備でダイビングキャッチを試みた際、肋骨2本を骨折する怪我を負った。

■2023年4月23日マリナーズ戦に1番・センターで先発出場、”先頭打者、初球、本塁打”を記録した。1回表、先頭打者でマリナーズ投手Chris Flexen(クリス・フレクセン)の初球、90.9マイル(146キロ)のフォーシームを右中間スタンドに本塁打した。
「野球日本代表」 2023年WBC出場、優勝。 2023年WBC日本代表チームに紫綬褒章。



 


『SEIYA』 鈴木 誠也


鈴木 誠也
(すずき せいや)

シカゴ・カブス、
背番号 27。

1994年8月18日生まれ、東京都出身。

身長181cm、体重98kg。
右投げ、右打ち。

年俸 1,800万ドル。

『NPB履歴』
二松学舎大付属校。 (2012年ドラフト2巡目) 2013年〜2021年広島東洋・カープ。
『MLB履歴』
(ポスティング制度) 2022年〜2024年シカゴ・カブス。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2019年、2021年セ・リーグ首位打者。 2019年、2021年セ・リーグ最高出塁率(’19/0.543、’21/0.433)。 6年連続打率3割&25本塁打(2016年〜2021年)。 2021年6試合連続本塁打(9.3ヤクルト戦〜9.9中日戦)&5試合連続第1打席で本塁打(9.4ヤクルト戦〜9.9中日戦)。
『MLBタイトル、表彰、記録』
2022年ナ・リーグ月間最優秀新人(4月)。

「MLBデビュー」
2022年4月7日ブルワーズ戦(リグレー・フィールド)“先発(6番・ライト)”。

「MLBデータ」
2022年MLB初安打(4.7ブルワーズ戦)。 2022年MLB初本塁打(4.10ブルワーズ戦)。 2022年MLB初ランニング本塁打(7.4ブルワーズ戦)。 2022年MLB初打点(4.9ブルワーズ戦)。 2022年MLB初盗塁(4.23パイレーツ戦)。 2022年MLB初代打、初申告敬遠(4.15ロッキーズ戦)。 2023年MLB初代走(5.7マーリンズ戦)。 2022年MLB初外野手捕殺(5.17パイレーツ戦)。

「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2022年NPB-MLB通算1,000試合出場達成(9.9ジャイアンツ戦)。 2022年NPB-MLB通算1,000安打達成(8.9ナショナルズ戦)。 2019年NPB通算100本塁打達成(5.5巨人戦)。 2021年NPB通算150本塁打達成(4.24巨人戦)。 2023年NPB-MLB通算200本塁打達成(5.17アストロズ戦)。 2021年NPB通算500打点達成(7.1巨人戦)。


[鈴木 誠也、通算成績]

年 度 所 属 試 合 打 数 安 打 本塁打 打 点 盗 塁 打 率
2013 広島   11   12    1   0   1  0 0.083
2014 広島   36   64   22   1   7  0 0.344
2015 広島   97  211   58   5  25  6 0.275
2016 広島  129  466  156  29  95 16 0.335
2017 広島  115  437  131  26  90 16 0.300
2018 広島  124  422  135  30  94  4 0.320
2019 広島  140  499  167  28  87 25 0.335
2020 広島  118  430  129  25  75  6 0.300
2021 広島  132  435  138  38  88  9 0.317
NPB通算  902 2,976  937 182 562 82 0.315
2022 カブス  111  397  104  14  46  9 0.262
2023 カブス  138  515  147  20  74  6 0.285
2024 カブス              
MLB通算  249  912  251  34 120 15 0.275
日米プロ通算 1,151 3,888 1,188 216 682 97 0.306

<通算外野手捕殺 NPB-51、MLB-5>




MLBで
初ランニング本塁打
('22.7.4 ブルワーズ戦)


MLBで
3打席連続本塁打を記録
('23.5.16-17 アストロズ戦)


“MLB at Field of Dreams”に出場
アイオワ州ダイアーズビル、映画ロケ球場
('22.8.11 レッズ戦)
■2021年6試合連続本塁打を記録(9.3ヤクルト戦/20号、9.4ヤクルト戦/21号、9.5ヤクルト戦/22号、9.7中日戦/23号・24号、9.8中日戦/25号、9.9中日戦/26号・27号)はNPB史上16人目、同時に5試合連続第1打席で本塁打を記録(9.4〜9.9)はNPB史上初の快挙。
■2021年シーズンオフ、広島球団と話合い、ポスティング制度でのMLB移籍が容認される(11.16)。MLBがポスティングを公示(11.21)、MLB機構と選手会との労使協定が締結できず失効(12.1)、MLB機構側がロックアウトに突入(12.2〜)、ポスティング、FA交渉など全ての機能が止まる。
■2022年MLB機構は選手会との労使協定合意に伴い99日に及ぶロックアウをト解除(3.10)、ポスティングも再開される。カブスと5年契約、総額8,500万ドルで契約合意(3.16)。メディカルチェックを受け正式契約(3.18)、内容は契約金500万ドル、年俸は1年目('22)700万ドル、2年目('23)1,700万ドル、3年目('24)2,000万ドル、4年目('25)1,800万ドル、5年目('26)1,800万ドル、付帯条項で同意無きトレードに拒否権。なお、カブスは規定でポスティング・フィー(入札金/譲渡金)1,462万5,000ドルを広島に支払う。
■2022年MLBナ・リーグ週間MVP(4.11〜4.17)に選出される(4.18)。対象週の成績は6試合、17打数、7安打(2二塁打)、3本塁打、5打点、四球5(申告敬遠2)、盗塁0、打率0.412、OPS1.604でシカゴのファンに強烈な印象を与えた。シカゴ出身のRahm Emanuel(ラーム・エマニュエル)駐日大使もツイッターでルーキー“SEIYA”の活躍(週間MVP)を祝福した。
■2022年4月19日レイズ戦に打順2番(ライト)で先発起用される。その際にカブスDavid Ross(デビット・ロス)監督から「エリート・バッターはだいたい2番だ、トラウトもそうだ」と言われた。最強打順2番論は野球スタイルの変化した1990年代後半のDerek Jeter(デレク・ジーター/ヤンキース)から始まったとされ、現在はMike Trout(マイク・トラウト/エンゼルス)、Wander Franco(ワンダー・フランコ/レイズ)といった超エリート選手も2番を担っている。なお、4番には4月18日レイズ戦で初起用された。
■2022年MLB公式ウエブ・サイト、4月の月間オールスター選手、ナ・リーグ外野手部門(3選手)に選ばれた(4.28)。他の2選手はJoc Pederson(ジョグ・ピーターソン/ジャイアンツ)、Nick Castellanos(ニックカステラノス/フィリーズ)。
■2022年MLBナ・リーグ月間最優秀新人(4月)に選出された(5.2)。日本人選手ではイチロー(マリナーズ/2001年4月、5月、8月、9月)、石井一久(ドジャース/2002年4月)、松井秀喜(ヤンキース/2003年6月)、岡島秀樹(レッドソックス/2007年4月)、ダルビッシュ有(レンジャーズ/2012年4月)、大谷翔平(エンゼルス/2018年4月、9月)に続いて7人目の快挙。なお、ア・リーグ月間最優秀新人(4月)はSteven Kwan(スティーブン・クワン/ガーディアンズ)が選出された。
■2022年5月17日パイレーツ戦でMLB初外野手捕殺を記録。1点リード(スコア0対1)の4回表1死3塁で筒香嘉智(5番・ファースト)のライト線際のフライを捕球、本塁までの距離264フィート(80.5メートル)を強肩を活かした正確なワンバウンド返球、Willson Contreras(ウイルソン・コントレラス)捕手がタッチアップのDaniel Vogelbach(ダニエル・ボーゲルバック)3塁走者を余裕でアウトにして同点を阻止した。
■2022年5月26日レッドソックス戦に4番・ライトで先発出場、3回表に(先頭打者でセンター前ヒット)2盗を決めた際、ベースで左手薬指を突き指(捻挫)、4回裏の守備から交代した。骨折は免れるも痛みが引かず、10日間の負傷者リスト入り(5.27)、戦線離脱を余儀なくされた。
■2022年7月4日ブルワーズ戦に4番・レフトで出場、第4打席でランニング本塁打を記録した。同点(スコア1対1)の9回裏1死走者なしで守護神Josh Hader(ジョシュ・ヘイダー)のカウント2-0からの3球目、95.5マイル(154キロ)のシンカーを捉え、打球はライナーでセンター左の屈折したフェンスを直撃、予測外の右方向に跳ね返った。クッションボール処理に手間取るのを見るや一気に加速、ホームに滑り込んだ(ベース1周15.41秒)。チームはタイブレークの延長10回、サヨナラ負けした(スコア2対5)。なお、MLBでのランニング本塁打は松井稼頭央(アストロズ)がメッツ所属時にパドレス戦('06.4.20)、青木宣親(メッツ)がブルワーズ所属時にロッキーズ戦('12.4.20)で記録、彼らに続いて日本人選手3人目。
■2022年8月9日ナショナルズ戦でNPB-MLB(日米プロ)通算1,000安打達成。9回裏1死走者なしでクローザーCarl Edwards Jr(カール・エドワードJr)のカウント1-2からの4球目、95.6マイル(154キロ)フォーシームをライトに弾き返し、記録を達成した。
■2022年8月11日カブス対レッズ戦がアイオワ州ダイアーズビルにある1989年上映の「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ球場で“MLB at Field of Dreams”と銘打って開催され、鈴木誠也も映画の感動シーンに倣い、トウモロコシ畑からオールド・ユニホーム姿(カブスは1927-29年、レッズは1919年の復刻ユニ)で登場した。フィールド・オブ・ドリームス・ゲームに4番・ライトでフル出場、内容は@センター左・タイムリー二塁打(打点1)、A四球、B四球、Cショート・ゴロ、Dファールチップ・三振だった。試合は1回表2死走者1塁で放ったタイムリー二塁打(先制&決勝打)が呼び水になって流れを作り、カブスが勝利した(スコア4対2)。試合後のインタビューで「(トウモロコシ畑から)球場に出た瞬間、鳥肌が立ったし、感動した。疲れが吹っ飛ぶくらい良い気分で野球が出来、勝ちたい気持ちがもっと強くなった」と話した。夢舞台のフィールド・オブ・ドリームス・ゲームはMLB公式戦としてシーズン1試合のみ開催され、2021年ヤンキース対ホワイトソックス戦(8.12)が初ゲーム。
■2022年シーズンオフ、MLB公式サイト(主に若手有望株を扱うサイト)“MLBパイプライン”が「新人ベストナイン」を発表(10.17)、「セカンド・チーム外野手」に名を連ねた。
■2023年WBC日本代表メンバーに選ばれる(1.26)。アリゾナ・キャンプでジャイアンツとのオープン戦前の練習中に左脇腹の張りを訴え、試合出場を回避した(2.25)。病院で精密検査(MRI)の結果(左脇腹腹斜筋の中度損傷)、大事をとってWBC日本代表を辞退することが決まる(2.27)。
■2023年5月17日アストロズ戦に先発出場(4番・ライト)、NPB-MLB通算200本塁打を達成。第1打席、1回表(スコア2対0)1死走者なしでアストロズ先発J.P.France(J.P・フランス)投手のカウント2-0からの3球目、真ん中に入った80.4マイル(129キロ)スライダーをレフトスタンドにソロ本塁打して記録を達成。第2打席、3回裏(スコア3対1)無死走者2塁でJ.P.France(J.P・フランス)投手のカウント2-0からの3球目内角やや低め79.1マイル(127キロ)スライダーを再びレフトスタンドに2ラン本塁打。第3打席、4回表(スコア6対1)2死走者2塁ではJ.P.France(J.P・フランス)投手がストレート四球で勝負を避けた。なお、前日(5.16)最終打席、9回表(スコア1対7)2死走者2塁でアストロズ3番手Matt Gage(マット・ゲージ)投手のカウント2-0からの3球目、内角やや高め93.9マイルキロフォーシームをレフトスタンドに2ラン本塁打していて、(2試合に渡る)3打席連続本塁打も記録した。
「NPBデビュー」 2013年9月14日巨人戦(MAZDA Zoom Zoomスタジアム広島)
「NPBデータ」 2013年NPB初安打、初打点(9.16巨人戦)。 2014年NPB初本塁打(9.25ヤクルト戦)。 2015年NPB初盗塁(3.31DeNA戦)。
「野球日本代表」 2014年21U野球ワールドカップ出場、銀メダル。 2017年WBC出場、銅メダル。 2019年WBSCプレミア12出場、金メダル。 2021年東京オリンピック出場、金メダル。



 


加藤 豪将
 

加藤 豪将
(かとう ごうすけ)
Gosuke John Katoh

元 トロント・ブルージェイズ。

1994年10月8日生まれ、東京都出身。

身長188cm、体重82kg。
右投げ、左打ち。

『NPB履歴』
(2022年ドラフト3巡目) 2023年北海道日本ハム・ファイターズ。
『MLB履歴』
ランチョ・バーナート高(アメリカ)。 (2013年MLBドラフト2巡目/全体66位) (2013年〜2019年ニューヨーク・ヤンキース) (2020年マイアミ・マーリンズ) (2021年サンディエゴ・パドレス) 2022年トロント・ブルージェイズ。 (2022年ニューヨーク・メッツ)

『NPBタイトル、表彰、記録』
2023年NPBデビューから10試合連続安打(5.25ソフトバンク戦〜6.7広島戦)。

「MLBデビュー」
2022年4月9日レンジャーズ戦(ロジャーズ・センター)“代走”。

「MLBデータ」
2022年MLB初安打(4.27レッドソックス戦)。 2022年MLB初代走(4.9レンジャーズ戦)。 2022年MLB初犠打(4.26レッドソックス戦)。


[加藤 豪将、通算成績]

年 度 所 属 試 合 打 数 安 打 本塁打 打 点 盗 塁 打 率
2023 日本ハム 62 200 42 16 0.210
NPB通算 62 200 42 16 0.210
2022 ブルージェイズ  8   7  1  0 0.143
メッツ
シーズン計  8   7    0 0.143
MLB通算  8   7  1  0 0.143
日米プロ通算 70 207 43 16 0.208

<通算外野手捕殺 NPB- 、MLB-0> <シーズン途中移籍 '22.5.7〜メッツ>


 

MLBで涙の初安打“2塁打”
('22.4.27 レッドソックス戦)



MLBメッツで「ベンチ・メンバー」
トレバー・ウイリアムス投手とカメラに納まる
('22.5.17-19 カージナルス戦)



NPBデビュー
初打席、初安打
('23.5.25 ソフトバンク戦)
■1994年10月8日(カリフォルニア州ポーウエイ)生まれ、東京都出身。ランチョ・バーナード高(サンディエゴ)、2013年MLBドラフト2巡目(全体66位)でヤンキースが指名、カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)進学内定を辞退してヤンキースと契約金84万5,700ドルで契約(6.19)。Gosuke Katohは将来をDerek Jeter(デレク・ジーター)の後継者と期待され、6月開幕のガルフコースト・リーグ(ルーキークラス)でプロデビュー(6.21)。GCL・ヤンキースで50試合、184打数、57安打、6本塁打、25打点、4盗塁、打率0.310の成績を残す。
■2014年チャールストン(NYY-A)で121試合、383打数、85安打、3本塁打、37打点、20盗塁、打率0.222の成績を残す。2015年チャールストン(NYY-A)で39試合、124打数、20安打、1本塁打、9打点、8盗塁、打率0.161と不調、ロスターを外されタンパの施設で延長キャンプ(5.25)。レベルを下げたプルスキー(NYY-R)で59試合、202打数、58安打、5本塁打、22打点、9盗塁、打率0.287の成績でシーズン終了。2016年チャールストン(NYY-A)でプレイ、65試合、218打数、50安打、1本塁打、25打点、6盗塁、打率0.229の成績を残す。2017年チャールストン(NYY-A)でのマイナー春季キャンプに参加も一旦リリース(4.2)、新しい所属先はタンパ(NYY-A/Adv)となる(5.2)。タンパ(NYY-A/Adv)で84試合、300打数、88安打、6本塁打、43打点、11盗塁、打率0.293の成績でシーズン終了。2018年トレントン(NYY-AA)に昇格して(4.3)開幕を迎える。トレントン(NYY-AA)で118試合、433打数、99安打、5本塁打、35打点、11盗塁、打率0.229の成績でシーズン終了。
■2019年スクラントンW/B(NYY-AAA)で開幕を迎える。トレントン(NYY-AA)で30試合、97打数、23安打、0本塁打、7打点、3盗塁、打率0.237の成績、スクラントンW/B(NYY-AAA)で83試合、262打数、73安打、11本塁打、39打点、8盗塁、打率0.279の成績でシーズン終了。マイナーで7年間、名門の厚い選手層と契約の壁でメジャー昇格は叶わず、MLB機構によるマイナー選手のFA選手リストを掲載、その中に含まれた(11.7)。マーリンズとマイナーリーグ契約(12.18)。
■2020年シーズン、マイナーリーグ全試合を新型コロナウイルス(COVID-19)感染の影響で中止することが決まる(6.30)。中断していたマーリンズ・キャンプ再開(7.3)の参加メンバー(60人枠)から外れ(6.28)、生き残りを懸けていたメジャー昇格は厳しくなる。異常事態は続きマーリンズ・キャンプに追加招集され(8.10)、フロリダ州ジュピターのキャンプ施設で予備軍(Non-Roster)としてメジャー昇格(40-Man Roster)を待つも叶わず。シーズンオフ、マーリンズのマイナーリーグFA選手(422人)に入る(11.2)。
■2020年パドレスとマイナーリーグ契約(11.16)、エルパソ(SD-AAA)に所属が決まる(11.17)。
■2021年パドレス春季キャンプに招待参加(Non-Roster Invitees)。メジャー昇格を目指したキャンプで好調をアピールしていた矢先、オープン戦(3.12アスレチックス戦)で頭部に死球を受け、MLBルールの7日間の安静期間が適用された。復帰(3.22エンゼルス戦)するも調子は戻らず、マイナーキャンプに送られた(3.26)。エルパソ(SD-AAA)で114試合、350打数、107安打、8本塁打、42打点、8盗塁、打率0.306の成績でシーズン終了、メジャー昇格は叶わず。
■2021年シーズンオフ、パドレスのマイナーイーグFA選手(11.7)。ブルージェイズとマイナーリーグ契約(12.17)、ニューハンプシャー(TOR-AA)でRoster登録。2022年ブルージェイズ春季キャンプ招待が決まる(1.4)。
■2022年ブルージェイズ春季キャンプのオープン戦で14試合、24打数、8安打、1本塁打、3打点、2盗塁、打率0.333の好結果に加えて内外野を問わない守備も冴え、貴重な左(打者)のユーティリティ・プレイヤーをアピールした。シーズン開幕ロスター28人枠入りをCharlie Montoyo(チャーリー・モントーヨ)監督から告げられ(4.4)、ドラフト指名から10年目で念願のメジャー昇格が叶う。ブルージェイズActive Rosterに登録(4.7)。
■2022年4月9日レンジャーズ戦でMLBデビュー、ブルージェイズ1点リード(スコア3対4)の8回裏、先頭の7番打者Alejandro Kirk(アレハンドロ・キーク)がライト前ヒットで出塁、代走に起用された。続く8番打者Raimel Tapia(ライメル・タピア)の犠打で2塁に進むも後続の凡退でゲーム・チェンジ、ベンチに下がり交代した。翌日にブルージェイズ40-Man Roster登録のまま傘下マイナーチーム、バッファロー(TOR-AAA)に降ろされた(4.10)。これはガーディアンズからトレードで獲得したBradley Zimmer(ブラッドリー・ジマー)外野手をActive Rosterに入れるための措置で契約の壁にも押し戻された。

「メジャー出場僅か1試合、しかも打席無し」で有名な選手の1人、Moonlight Graham(ムーンライト・グラハム/ニューヨーク・ジャイアンツ)は1905年6月29日ブルックリン・スパーバス戦で10点リードの8回裏、George Browne(ジョージ・ブラウン/1番・ライト)に代ってライト守備に就いた。9回表の打席に立つ前にゲーム・チェンジ、打席無しのままメジャーでのキャリアも終えた。その後、開業医になって長く地域医療に貢献した。このユニークな経歴が1989年の映画“フィールド・オブ・ドリームス/Field of Dreams”で実在の選手として登場、名前が世に知られる様になった。

■2022年ブルージェイズActive Rosterに再登録(4.14)。これはTeoscar Hernandez(テオスカー・ヘルナンデス)外野手が故障者リスト(10-day IL)入りした代替えで出場選手登録された。2回目の出場はアスレチックス戦(4.16)の9回裏(スコア7対5)、先頭の7番打者Alejandro Kirk(アレハンドロ・キーク)が四球で出塁、代走に起用された。2死となり、1番打者Raimel Tapia(ライメル・タピア)への初球に2塁を陥れるが、アスレチックスのSeam Murphy(ショーン・マーフィー)捕手が(打者1人アウトでゲーム・セットの大詰めなので)盗塁阻止の送球を行わずスルー、Defensive Indifference(ディフェンシブ・インディファレンス/守備的無関心)による進塁が記録された。Raimel Tapia(ライメル・タピア)の三振でゲーム・セット。
■2022年4月21日レッドソックス戦で初スタメン(8番・セカンド)出場、メジャー初打席は3回表、先頭打者で四球、1死1、2塁に2番Bo Bichette(ボー・ビセット)のライト前タイムリーで生還、メジャー初得点。第2打席は5回表、先頭打者でセカンド・ゴロ。7回表の打席(先頭打者)で代打を送られベンチに下がった。守備(セカンド)では4回裏1死1塁に4番Alex Verdugo(アレックス・バデューゴ)の1、2塁間ゴロを捌いて併殺(4-6-3)にした。試合はブルージェイズが勝利した(スコア3対2)。
■2022年4月27日レッドソックス戦でメジャー初安打。8番・セカンドで先発出場した第2打席は4回裏(スコア1対1)2死走者無しでレッドソックス先発Michael Wacha(マイケル・ワチャ)投手の初球、75.6マイル(122キロ)のカーブはストライク。2球目、89マイル(143キロ)の真ん中高めのカットボールを捉えた鋭い打球がセンターの左に抜ける2塁打、待望のメジャー初安打が生まれた。なお、第1打席は2回裏(スコア1対0)2死1塁でサード・ファールフライ、第3打席は7回裏(スコア3対1)1死走者無しで代打を送られた。試合には敗れたが(スコア7対1)彼の道程(10年に及ぶ苦労や努力)を知るジェイズ・ファミリーから温かい祝福を受けた。Charlie Montoyo(チャーリー・モントーヨ)監督も「私も同じ27歳でメジャー初安打した。私は通算2安打で終わったが彼には超えて欲しいね」とジョークを交えた。試合後のインタビューで「ベンチを見た時、皆の喜ぶ様子を見て幸せを感じた。ダッグアウトにいる皆が叫び、歓声を上げてくれていた。あの瞬間が本当に幸せだった」と答えた。
■2022年ロックアウトの影響を考慮したActive Rosterを2人増の28人に拡大する救済措置の期間(4.7〜4.30)が終了、Active Rosterを26人に戻す措置でBowden Francis(ボーデン・フランシス)と共にバッファロー(TOR-AAA)に送られた(5.1)。DFAでメジャー登録40人枠(40-Man Roster)を外れる(5.4)。ウエーバー公示を受けてメッツが獲得(5.7)、メッツはウエーバー移籍の規定でメジャー登録40人枠に入れ、そのままシラキュース(NYM-AAA)に配属した(5.7)。メッツのActive Roster(26人枠)に登録され(5.17)、同日のカージナルス戦ダブルヘッダー第2ゲームでベンチ入りした。出番がないまま(5.17〜5.19カージナルス戦)次のロッキーズ戦を前にシラキュース(NYM-AAA)にオプション降格(5.21)。コロナウイルス感染など緊急事態対策の「タクシー・スクワッド/Taxi Squad」と呼ばれる新規定('20〜 遠征時にアクティブ・ロースター26人とは別に予備選手登録が5人まで可能、遠征チームに帯同が出来る)で予備選手登録され、メッツ遠征試合に帯同(6.2〜6.12)もコールアップの機会はなかった。DFAでメッツのメジャー登録40人枠を外れる(6.17)。契約内容などを見直し、シラキュース(NYM-AAA)残留が決まる(6.20)。
■2022年MiLBインターナシュナル・リーグ野手部門の週間MVPを受賞(7.11)。対象期間(7.4〜7.10)にシラキュース(NYM-AAA)で7試合、23打数、10安打、4本塁打、8打点、0盗塁、打率0.435と抜群の成績を残した。
■2022年メッツ傘下シラキュース(NYM-AAA)で80試合、287打席、64安打、9本塁打、32打点、7盗塁、打率0.223の成績でシーズンを終えた。
■2022年、日本プロ野球・新人選手選択(ドラフト)会議で日本ハムが3巡目指名、交渉権を獲得した(10.20)。NPB野球協約で日本国籍を有する選手が日本のプロ野球球団と初めて契約する場合、ドラフト会議で交渉権を獲得しなければならないと定められ、この手順を踏んだ。なお、MLB経験者でドラフト会議で指名を受けた選手は2002年オリックス2巡目のマック鈴木(カブス傘下3Aアイオワ)、2004年日本ハム4巡目のマイケル中村(ブルージェイズ傘下3Aシラキース・スカイチーフス)、2007年日本ハム1巡目(大学生・社会人枠)の多田野数人(アスレチックス傘下3Aサクラメント)に続いて4人目。NPBドラフト会議で指名を受けて「正直、驚いています。光栄な事でが今はメッツと契約中です。今後の事は周囲の人と相談して決めたいと思います」と自身のブログでコメント(10.21)。メッツ傘下3Aシラキュースを自由契約(10.25)、日本ハムと契約金・年俸合わせて1億円で契約(11.4)。都内のホテルで行われた入団会見で「アメリカのメジャーリーグと日本のプロ野球とは全然違うスポーツだと思っています。素直に1から再スタートする考え、いろんな事を勉強するのが楽しみです」と日本ハム秋季キャンプ(沖縄/11.7〜11.16)にNPBの特別許可を得て志願参加すると表明した。
■2023年、沖縄キャンプ(名護市)直前の自主トレでノックを受けた際、右手人差し指を骨折(右示指末節骨骨折)のアクシデント(1.30)。キャンプ・オープン戦に入るも調子が上がらず精密検査の結果、右腹斜筋肉肉離れで全治8週間と診断される(3.13)。新庄剛志監督は「キャンプ中からおかしかった。パワーが付いた分、スイングスピードが速くなってやってしまった」と残念がった。
■2023年月日ソフトバンク戦(エスコン・フィールドHOKKAIDO)に6番・セカンドで先発出場、第1打席は2回裏(スコア1対0)先頭打者でソフトバンク先発Joe Gunkel(ジョー・ガンケル)投手のカウント1-1からの3球目、143キロのストレートをセンター前に打ち返し初安打(同点のホームを踏む)、NPBデビュー飾った。デビュー戦は4打席(Aセンター前ヒット、B見逃し三振、Dセカンドゴロ、G四球)で9回表の守備は就かず交代、試合はチームが勝利した(スコア1対5)。
■2023年5月31日ヤクルト戦に5番・セカンドで先発出場、NPB初本塁打を記録した。3回裏(スコア1対2)2死走者なしでヤクルト市川悠太(先発投手)のフルカウントから8球目、137キロのストレートを捉えて右中間スタンドにNPB初本塁打した。続いて5回裏(スコア1対3)2死走者なしで再び市川悠太のカウント1-1から3球目、128キロのスライダーを右中間スタンドに2打席連続で本塁打した。
■2023年6月7日広島戦に2番・ファーストで先発出場、NPBデビューから10試合連続安打を記録。3回裏(スコア0対0)1死走者1、2塁で広島先発投手、久里亜蓮のカウント2-0から3球目、ツーシーム(135キロ)をセンター前に運びヒット(1死満塁)にした。NPBデビューから連続安打記録はドラフト制以降では2018年の清宮幸太郎(日本ハム)7試合、2015年の小田裕也(オリックス)が打席のない試合出場を挟んで9試合、2リーグ制以降では1950年の伊藤利夫(近鉄パールス)10試合で加藤豪将は11試合目(6.8広島戦)無安打に終わり、73年ぶりの記録更新は成らずもNPB記録に並んだ。なお、デビュー10試合の成績は44打席、40打数、17安打(2塁打3、3塁打0、本塁打4)、32塁打、7打点、1盗塁(1盗塁刺)、犠打0、犠飛0、四球4(死球0)、三振5、併殺打0、打率0.425、出塁率0.477、長打率0.800とロケット・スタートにも個人の記録に興味がないと冷静、18歳でキャリアスタートさせた名門ヤンキースではユニホームの背に名前を表記しない、意味するところは“for the team/フォア・ザ・チーム”、傘下マイナーチームで徹底的に教え込まれた。
「NPBデビュー」 2023年5月25日ソフトバンク戦(エスコン・フィールドHOKKAIDO)
「NPBデータ」 2023年NPB初打席、初安打(5.25ソフトバンク戦)。 2023年NPB初本塁打(5.31ヤクルト戦)。 2023年NPB初打点(5.26楽天戦)。 2023年NPB初盗塁(5.26楽天戦)。



 


『MACHO』 吉田 正尚
 

吉田 正尚
(よしだ まさたか)

ボストン・レッドソックス、
背番号 7。

1993年7月15日生まれ、福井県出身。

身長173cm、体重85kg。
右投げ、左打ち。

年俸 1,500万ドル。

『NPB履歴』
佐賀気比高、 青山学院大。 (2015年ドラフト1巡目) 2016年〜2022年オリックス・バファローズ。
『MLB履歴』
(ポスティング制度) 2023年〜2024年ボストン・レッドソックス。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2020年、2021年パ・リーグ首位打者。 2021年、2022年パ・リーグ最高出塁率(’21/0.429、’22/0.447)。

「MLBデビュー」
2023年3月30日オリオールズ戦(フェンウエイ・パーク)“先発(4番・レフト)”。

「MLBデータ」
2023年MLB初安打、初打点(3.30オリオールズ戦)。 2023年MLB初本塁打(4.3パイレーツ戦)。 2023年MLB初1イニング2本塁打(4.23ブルワーズ戦)“ソロ&グランドスラム”。 2023年MLB初盗塁(4.2オリオールズ戦)。 2023年MLB初外野手捕殺(3.30オリオールズ戦)。

「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2023年NPB-MLB通算1,000安打達成(8.5ブルージェイズ戦)。 2021年NPB通算100本塁打達成(5.23ソフトバンク戦)。 2024年NPB-MLB通算150本塁打達成(4.20パイレーツ戦)。 2023年NPB-MLB通算500打点達成(6.4レイズ戦)。


[吉田 正尚、通算成績]

年 度 所 属 試 合 打 数 安 打 本塁打 打 点 盗 塁 打 率
2016 オリックス  63  231   67  10  34  0 0.290
2017 オリックス  64  228   71  12  38  1 0.311
2018 オリックス 143  514  165  26  86  3 0.321
2019 オリックス 143  521  168  29  85  5 0.322
2020 オリックス 120  408  143  14  64  8 0.350
2021 オリックス 110  389  132  21  72  0 0.339
2022 オリックス 119  412  138  21  88  4 0.335
NPB通算 762 2,703  884 133 467 21 0.327
2023 レッドソックス 140  537  155  15  72  8 0.289
2024 レッドソックス              
MLB通算 140  537  155  15  72  8 0.289
日米プロ通算 902 3,240 1,039 148 539 29 0.321

<通算外野手捕殺 NPB-20、MLB-5>




MLBで
“1イニング2本塁打”を記録
('23.4.23 ブルワーズ戦)



MLBで
8試合連続マルチ安打を記録
('23.7.14 カブス戦)



MLBで
5打席連続打点を記録
('23.5.3-4 ブルージェイズ戦)

■2020年シーズン492打席、408打数、143安打、72四球、29三振、打率0.350の成績で“シーズン70四球以上30三振以下での首位打者”を記録。日本プロ野球が2リーグ制になって以降、長嶋茂雄(巨人)が1960年(524打席、452打数、151安打、70四球、28三振、打率0.334)、1963年(577打席、478打数、163安打、86四球、30三振、打率0.341)に記録、張本勲(ロッテ)が日本ハム在籍時の1974年(491打席、406打数、138安打、82四球、28三振、打率0.340)に記録していて、この2人のスーパー・レゼンドに続いて46年ぶりの快挙になった。
■2022年シーズンオフ、オリックスにポスティング制度によるメジャー挑戦を申出て容認される(11.17)。ポスティング申請手続きが完了(12.6)、交渉解禁(12.7/8:00am)から僅か数時間後にレッドソックスと5年総額9,000万ドルで電撃的なスピード合意に至る(12.7/3:30pm)。契約締結でレッドソックスは規定(最初の2,500万ドルまで×0.20+次の2,500万ドルまで×0.175+5,000万ドル超え部分×0.15)で入札金(譲渡金)1,537万5,000ドルをオリックスに別途支払う。メディカルチェックを経て正式契約(12.15)。なお、5年総額9,000万ドルの内訳は1年目に契約金300万ドル+年俸1,500万ドル('23)、2年目から年俸1,800万ドル('24〜'27)と地元メディアが伝えた。レッドソックスは吉田正尚をイチロー(マリナーズ)以来の“ピュア・ヒッター/Pure Hitter”(高打率/高出塁率は残すが本塁打数は少ない打者)と高評価、数年前から注目(スカウティング調査、緻密なデータ分析)していたと明かした。オリックス退団会見(12.22)で同席の福良淳一(オリックスGM)、メジャー行きに尽力してくれた周囲の人達に謝意を述べた上で「自分の色を出しながら、本当に何処に行っても勝負の世界ですから、やるときは最後は自分」と気を引き締めていた。
■2023年WBC(3.9〜3.21)に野球日本代表メンバーとして参加、日本チームの優勝に貢献した。7試合(1次ラウンド4試合/5番・レフト、ベスト8〜3試合/4番・レフト)、32打席、22打数、9安打(2本塁打)、13打点、5得点、4四球、4死球、0盗塁、打率0.409、出塁率0.531とMVP級の活躍、打点王(13打点)&ベストナイン(外野手部門)に輝いた。
■2023年3月30日オリオールズとの開幕戦に4番・レフトで先発出場を果たした。MLBデビューは5打席、4打数、1得点、2安打(センター前タイムリー、ライト前ヒット)、1打点、0四球、1死球、0三振で7回表には初外野手捕殺(7-5-4)も記録した。試合はレッドソックスが競り負けた(スコア10対9)。
■2023年4月23日ブルワーズ戦に4番・レフトで先発出場、“1イニング2本塁打”を記録した。8回表(スコア4対4)無死走者なしにブルワーズ4番手Matt Bush(マット・ブッシュ)投手のカウント1-2からの4球目、76.4マイル(123キロ)のカーブを右翼席に本塁打(ソロ)、打線に火が付き打者1巡でブルワーズ5番手Javy Guerra(ハビー・ゲラ)投手のカウント0-2からの4球目、84.5マイル(136キロ)のスライダーを右中間2階席に本塁打(グランドスラム)、“1イニング2本塁打”を記録した。日本人初、MLB史上58人目の快挙。
■2023年5月3、4日ブルージェイズ戦で5打席連続打点を記録。ブルージェイズ戦(5.3)に2番・レフトで先発出場、第4打席の6回裏1死走者3塁でピッチャー直撃(打球処理キャッチャー)のインフィールド安打(1打点)、第5打席の7回裏2死走者1、2塁でレフトに2塁打(1打点)。翌日(5.4)は第1打席の1回裏1死走者なしでセンターにソロ本塁打(1打点)、第2打席の2回裏2死走者1、2塁でライトに安打(1打点)、第3打席の4回裏無死走者3塁でレフトに安打(1打点)と5打席連続で打点を記録した。
■2023年MLBア・リーグ週間(5.1〜5.7)MVPに選出される(5.8)。対象週間の成績は7試合中6試合に出場(2番・レフトorDH)、25打数、12安打(2二塁打、2本塁打)、8打点、四死球2、打率0.480、OPS1.319、出塁率0.517でチーム勝利(5勝1敗)に貢献した。
■2023年7月14日カブス戦で8試合連続マルチ安打を記録。6月30日ブルージェイズ戦から7月9日アスレチックス戦で7試合連続マルチ安打、更にオールスター・ブレイクを挟み、7月14日カブス戦で8試合連続マルチ安打に伸ばし、イチロー(マリナーズ)の7試合連続マルチ安打(5度記録/'01.5.11-18、'03.7.1-8、'07.5.13-20、'09.6.20-27、'10.5.8-15)を13年ぶりに更新、日本人選手最長とした。また、レッドソックス新人ではJohnny Pesky(ジョニー・ペスキー/ワシントン・セネターズ)が1942年(ルーキー・イヤー)に7試合連続マルチ安打を記録、81年ぶりにチーム新人記録も更新した。
■2024年4月20日パイレーツ戦でNPB-MLB(日米プロ)通算150本塁打達成。6回表(スコア2対1)1死1塁でパイレーツ先発投手Mich Keller(ミッチ・ケラー)の初球、真ん中に入った92.1マイル(148.2キロ)シンカーを右中間スタンドに打ち込んだ(メモリアル弾の所要試合数922)。試合はレッドソックス勝利した(スコア4対2)。
「NPBデビュー」 2016年3月25日西武戦(西武プリンス・ドーム)
「NPBデータ」 2016年NPB初安打(3.25西武戦)。 2016年NPB初打点(3.29日本ハム戦)。 2016年NPB初本塁打(8.18日本5ハム戦)。 2017年NPB初盗塁(9.18楽天戦)。
「野球日本代表」 2019年WBSCプレミア12出場、金メダル。 2021年東京オリンピック出場、金メダル。 2023年WBC出場、優勝。 2023年WBC日本代表チームに紫綬褒章。



 


『Fuji』 藤浪 晋太郎
('24メッツ春季キャンプ)


藤浪 晋太郎
(ふじなみ しんたろう)

ニューヨーク・メッツ、
背番号 19。

1994年4月12日生まれ、大阪府出身。

身長197cm、体重98kg。
右投げ、右打ち。

年俸 335万ドル。

『NPB履歴』
大阪桐蔭高。 (2012年ドラフト1巡目) 2013年〜2022年阪神・タイガース。
『MLB履歴』
(ポスティング制度) 2023年オークランド・アスレチックス、 2023年ボルチモア・オリオールズ、 2024年ニューヨーク・メッツ。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2015年セ・リーグ最多奪三振。

「MLBデビュー」
2023年4月1日エンゼルス戦(オークランド・コロシアム)“先発登板”。

「MLBデータ」
2023年MLB初勝利(5.12レンジャーズ戦)“救援登板”。 2023年MLB初セーブ(8.13マリナーズ戦)。 2023年MLB初ホールド(5.29ブレーブス戦)。 2023年MLB初奪三振(4.1エンゼルス戦)。

「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2022年NPB通算1,000奪三振達成(9.9DeNA戦)。 2023年NPB-MLB通算1,000投球回達成(4.8レイズ戦)。


[藤浪 晋太郎、通算成績]

年 度 所 属 試 合 勝 敗 セーブ 投球回数 自責点 奪三振 防御率
2013 阪神  24 10− 6  137.2/3  42  126 2.75
2014 阪神  25 11− 8  163.0/0  64  172 3.53
2015 阪神  28 14− 7  199.0/0  53  221 2.40
2016 阪神  26  7−11  169.0/0  61  176 3.25
2017 阪神  11  3− 5   59.0/0  27   41 4.12
2018 阪神  13  5− 3   71.0/0  42   70 5.32
2019 阪神   1  0− 0    4.1/3   1    3 2.08
2020 阪神  24  1− 6   76.1/3  34   85 4.01
2021 阪神  21  3− 3   48.1/3  28   52 5.21
2022 阪神  16  3− 5   66.2/3  25   65 3.38
NPB通算 189 57−54  994.1/3 377 1,011 3.41
2023  アスレチックス  34  5− 8   49.1/3  47   51 8.57
オリオールズ   30  2− 0   29.2/3  16   32 4.85
シーズン計  64  7− 8   79.0/0  63   83 7.18
2024 メッツ            
MLB通算  64  7− 8   79.0/0  63   83 7.18
日米プロ通算 253 64−62 1,073.1/3 440 1,094 3.69

<通算ホールド NPB-11、MLB-5> <シーズン途中移籍 '23.7.19〜オリオールズ>


■2012年3月21日「第84回選抜高等学校野球大会」1回戦で藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)と大谷翔平(花巻東高)が対戦、<投手>藤浪晋太郎(9番・ピッチャー)は投球回数9イニング0/0、被安打8(被本塁打1)、失点2(自責点2)、与四球2、奪三振12、投球数143、打者35、大谷翔平(4番・ピッチャー/レフト)は投球回数8イニング2/3、被安打9(被本塁打1)、失点9(自責点5)、与四球7、奪三振11、投球数173、打者43、与死球4、ワイルドピッチ2で藤浪晋太郎に軍配(スコア9対2)。<打者>藤浪晋太郎は3-0-0(四球、三振、三振、ピッチャーゴロ)、大谷翔平は3-1-1(本塁打、四球、三振、ショートフライ)。大谷翔平に2回裏、先頭打者でカウント2-2からのスライダー(116キロ)をライトスタンドに本塁打された。なお、大阪桐蔭高は大会を制して優勝校エース・ピッチャー(背番号1)になる。
■2016年7月29日中日戦で“1イニング4奪三振”を記録。7回表、高橋周平、同上直倫、松井雅人(振り逃げ)、大島洋平から三振を奪い記録達成(NPB史上19人目)。
■2018年9月16日DeNA戦で投手による満塁本塁打を記録。3回表、田中健二朗からレフトスタンドに本塁打。
■2022年シーズンオフ、ポスティング制度でのMLB移籍を阪神が容認(10.17)、申請手続きをMLBが受理(12.1)。2023年30球団との交渉期限(1.14/5:00pm)が迫る中、アスレチックスとメジャーリーグ1年契約、年俸325万ドル+出来高(140万ドル)で合意(1.11)。2年目以降のオプションは付かず、FAになる。アスレチックスが阪神に支払う譲渡金は年俸・契約金×0.20(65万ドル)+出来高・ボーナス×0.15(最大8万2,500ドル)。出来高の詳細は先発登板5、8、10回毎に各10万ドル、13、18回で各15万ドル、22、25回で各20万ドルが加算される(出来高/最大100万ドル)。他にタイトル獲得ボーナスがア・リーグMVP、サイヤング賞で各10万ドル、2位で各7万5,000ドル、3位で各5万ドル、ワールドシリーズMVP、シルバースラッガー賞で各10万ドル、リーグ優勝決定戦MVP、ゴールドグラブ賞、オールスターゲーム出場で各5万ドルが用意される(ボーナス/最大55万ドル)。
■2023年4月1日エンゼルス戦で先発登板、MLBデビューした。投球回数2イニング1/3、被安打5(被本塁打0)、失点8(自責点8)、与四球3、奪三振4、防御率30.86、投球数55(ストライク33)、打者15とノックアウト、チームも敗れ(スコア13対1)負け投手が記録された。なお、大谷翔平(エンゼルス)との同学年対戦は1回表2死走者なしでカウント1-1から3球目を真ん中に92.9マイル(149キロ)のスプリッターでファーストゴロ、3回表無死満塁でカウント0-1から2球目を外角高めに99.1マイル(159キロ)のフォーシームをレフトフェンス直撃1点タイムリー。
■2023年5月12日レンジャース戦でMLB初勝利を記録。タイブレークで迎えた延長10回表2点を失い(スコア7対5)なお1死走者1、2塁のピンチに7番手で救援登板、レンジャーズ2番打者Robbie Grossman(ロビー・グロスマン)を見逃し三振、3番打者Nathaniel Lowe(ナサニエル・ロウ)に四球、4番打者Josh Jung(ジョシュ・ヤン)をライト・フライで無失点に切り抜けた。直後の10回裏に味方アスレチックス打線が粘って1点差に詰め、なおも無死走者1、3塁から3番打者Brent Rooker(ブレット・ルッカー)が左中間スタンドに逆転サヨナラ本塁打して待望の初勝利が転がり込んだ(スコア7対9)。
■2023年7月19日オリオールズにトレード移籍。オリオールズ傘下ノーフォーク(BAL-AAA)Easton Lucas(イーストン・ルーカス)投手との交換トレードが成立、移籍時にオリオールズ、ベンチ入り選手26人枠(Active Roster)から外れるも、規定でオリオールズ、メジャー選手40人枠(40-Man Roster)は保証された。
■2023年7月21日チーム遠征先のレイズ本拠地(フロリダ州セントピーターズパーク)で合流、即日にメジャー出場選手(Active Roster)登録されてレイズ戦に2番手で救援登板した。7回裏(スコア0対2)レイズ先頭の8番打者Jose Siri(ホセ・シリ)に初球99.4マイル(160キロ)の外角高めフォーシームをレフトスタンド・ポール際に運ばれたが、後続はサードゴロ、ショートゴロ、空振り三振と落ち着いて討ち取った。
■2024年メッツと1年契約の年俸335万ドル+出来高85万ドルで合意(2.2)、メディカルチェックを経て正式契約(2.14)。出来高の内訳は登板35試合で10万ドル、40試合で25万ドル、55試合で25万ドル、60試合で25万ドルが上乗せされる。
■メッツ春季キャンプ、オープン戦で5試合、0勝1敗0セーブ、投球回数3イニング2/3、被安打4(被本塁打0)、失点6(自責点5)、四球4、死球1、奪三振5、防御率12.27と乱調、悪い癖が出た。開幕ロースターに残れず、メジャー登録40人枠(40-Man Roster)は担保されるも傘下マイナーチーム、シラキュース(NYM-AAA)に送られた(3.23)。
「NPBデビュー」 2013年3月31日ヤクルト戦(明治神宮球場)。
「NPBデータ」 2013年NPB初勝利(4.14DeNA戦)。 2020年NPB初ホールド(9.29中日戦)。 2013年NPB初奪三振(3.31ヤクルト戦)。 2014年NPB初完投勝利(7.5中日戦)。 2015年NPB初完封勝利(5.20巨人戦)。
「野球日本代表」 2017年WBC出場、銅メダル。



 


『Ghost Fork』 千賀 滉大


千賀 滉大
(せんが こうだい)

ニューヨーク・メッツ、
背番号 34。

1993年1月30日生まれ、愛知県出身。

身長186cm、体重92kg。
右投げ、左打ち。

年俸 1,400万ドル。

『NPB履歴』
蒲郡高。 (2010年育成選手ドラフト4巡目) 2012年〜2022年福岡ソフトバンク・ホークス。
『MLB履歴』
(FA権行使) 2023年〜2024年ニューヨーク・メッツ。

『NPBタイトル、表彰、記録』
2020年パ・リーグ最多勝利。 2020年パ・リーグ最優秀防御率。 2019年、2020年パ・リーグ最多奪三振。 2017年パ・リーグ最高勝率(0.765)。 2019年パ・リーグで“ノーヒットノーラン試合”(9.6ロッテ戦)。
『MLBタイトル、表彰、記録』
2023年オールスターゲーム出場。

「MLBデビュー」
2023年4月2日マーリンズ戦(@ローンデポ・パーク)“先発登板”。

「MLBデータ」
2023年MLB初登板、初勝利(4.2マーリンズ戦)“先発登板”。 2023年MLB初奪三振(4.2マーリンズ戦)。

「MLB通算記録」
2023年MLB通算100奪三振達成(6.28ブルワーズ戦)“所要投球回数80イニング1/3”。 2023年MLB通算200奪三振達成(9.27マーリンズ戦)“所要投球回数164イニング1/3”。


「NPB-MLB(日米プロ)通算記録」
2020年NPB通算1,000奪三振達成(11.4ロッテ戦)。 2022年NPB通算1,000投球回達成(5.15日本ハム戦)。


[千賀 滉大、通算成績]

年 度 所 属 試 合 勝 敗 セーブ 投球回数 自責点 奪三振 防御率
2012 ソフトバンク   2  0− 1    4.2/3   5    1 9.64
2013 ソフトバンク  51  1− 4   56.1/3  15   85 2.40
2014 ソフトバンク  19  1− 1   22.2/3   5   28 1.99
2015 ソフトバンク   4  2− 1   22.1/3   1   21 0.40
2016 ソフトバンク  25 12− 3  169.0/0  49  181 2.61
2017 ソフトバンク  22 13− 4  143.0/0  42  151 2.64
2018 ソフトバンク  22 13− 7  141.0/0  55  163 3.51
2019 ソフトバンク  26 13− 8  180.1/3  56  227 2.79
2020 ソフトバンク  18 11− 6  121.0/0  29  149 2.16
2021 ソフトバンク  13 10− 3   84.2/3  25   90 2.66
2022 ソフトバンク  22 11− 6  144.0/0  31  156 1.94
NPB通算 224 87−44 1,089.0/0 313 1,252 2.59
2023 メッツ  29 12− 7  166.1/3  55  202 2.98
2024 メッツ            
MLB通算  29 12− 7  166.1/3  55  202 2.98
日米プロ通算 253 99−51 1,255.1/3 368 1,454 2.64

<通算ホールド NPB-20、MLB-0>


 

NPBパ・リーグで
“ノーヒットノーラン試合”達成
('19.9.6 ロッテ戦)



MLBデビュー
初登板、初勝利
('23.4.2 マーリンズ戦)

■2011年ソフトバンク育成選手(支度金300万円、年俸270万円)でプロキャリアをスタート。未だ体力面などで課題があり、シーズンを倉野信次3軍投手コーチとマンツーマンで課題克服に取り組んだ。シーズンオフ、参加したフェニックス・リーグでは鍛えた成果が見え始めた(球速も150キロ台にアップ)。
■2012年ソフトバンク支配下選手登録(4.23)、背番号も3桁(128)から2桁(21)に変更された。
■2013年4月17日楽天戦で“1イニング4奪三振”を記録。7回裏、西田哲朗、聖澤涼(振り逃げ)、高須洋介、アンドリュー・ジョーンズ(Andruw Jones)から三振を奪い記録。また、2018年9月15日西武戦で2度目の“1イニング4奪三振”を記録。1回裏、秋山翔吾、源田壮亮(振り逃げ)、中村剛也、森友哉から三振を奪い記録した。NPBで2度記録したのは初。
■2019年9月6日ロッテ戦(ヤフオク・ドーム)で“ノーヒットノーラン試合”を達成、バッテリーは甲斐拓也。投球数133、打者31、与四死球4、奪三振12の内容(スコア0対2)で育成出身投手の達成、毎回奪三振はNPB史上初の快挙(81人目/91度目)。
■2019年シーズン奪三振率11.33を記録(規定投球回クリア投手ではNPB記録)。
■2022年シーズンオフ、海外FA権行使でのMLB移籍申請を球団に提出(10.31)。メッツと5年総額7,500万ドルで契約合意(12.10)。スポーツ専門局ESPNは彼の決め球は“the Ghost Fork/お化けフォーク”と紹介、関心の高さを示した。メディカルチェックを経てメッツと正式契約(12.17)。メディアが伝える契約内容は契約金500万ドル、年俸1,400万ドル('23〜'27)、5年契約終了後の'28は球団側に選択権(5年間にTJ手術、右肘故障で130日以上IL入りをしなかった場合)で年俸1,500万ドル。サイヤング賞200万ドル、同2位〜5位100万ドルを受賞毎に年俸に上乗せ。オプトアウト権は'23〜'25で400イニング以上登板で'25オフに可能。トレード拒否権は'25まで全球団、以降は10球団、マイナー降格は本人の同意を必要。また、ボーナスはサイヤング賞5万ドル、同2位2万5,000ドル、同3位1万ドル、最優秀救援投手1万ドル、オールスターゲーム出場5万ドル、ゴールド・グラブ賞5万ドル、ワールドシリーズMVP10万ドル、リーグ優勝決定戦MVP5万ドルなどが用意されている(12.18)。メッツ本拠球場(シティ・フィールド)で入団会見が行われ、“Hi! I'm Kodai Senga of the NewYork Mets. I'm very excited and happy to be in the Big Apple and join such a great team. Let's Go Mets! Thank you”と挨拶、背番号34が披露された(12.19)。
■2023年4月2日マーリンズ戦に先発でメジャー初登板、初勝利を飾った。投球回5イニング1/3、被安打3(被本塁打0)、失点1(自責点1)、与四球3、奪三振8、投球数88(ストライク53)、打者21、ワイルドピッチ1の内容だった。
■2023年6月4日ブルージェイズ戦(シティ・フィールド)で日本人先発投手対決(17度目)が実現、メッツ先発の千賀滉大は投球回数2イニング2/3、被安打4(被本塁打1)、失点4(自責点3)、与四球5、奪三振3、投球数68(ストライク34)、打者16、打球8(ゴロ4、フライ4)で、ブルージェイズ先発の菊池雄星は投球回数5イニング0/0、被安打4(被本塁打2)、失点2(自責点2)、与四球1、奪三振8、投球数89(ストライク62)、打者20、打球11(ゴロ1、フライ10)、ワイルドピッチ1の内容だった。試合は6回裏にメッツが同点(スコア4対4)に追いつき、7回表にブルージェイズが2点勝ち越し勝利(スコア6対4)、両者に勝ち負けの記録は付かなかった。
■2023年6月28日ブルワーズ戦でMLB通算100奪三振達成。登板15試合、所要投球回数80イニング1/3(奪三振率11.20)。
■2023年MLBオールスターゲーム(7.11シアトル/T-モバイルパーク)の出場が決まる(7.8)。ナ・リーグ先発投手部門に選出(選手間投票)のカブスMarcus Stroman(マーカス・ストローマン)がレギュラーシーズンのチーム先発ローテーション(登板間隔)を考慮して辞退、その代替えで出場が決まる。ゲームで登板機会はなかった(7.11)。
■2023年ルーキー・シーズンに投球回数166イニング1/3&奪三振202&防御率2.98の好成績を挙げた(最終登板/9.27マーリンズ戦)。日本人投手でルーキー・シーズンに規定投球回162イニング到達は1995年ドジャースの野茂英雄(投球回数191イニング1/3)、2007年レッドソックスの松坂大輔(投球回数204イニング2/3)、2012年レンジャーズのダルビッシュ有(投球回数191イニング1/3)、2016年ドジャースの前田健太(投球回数175イニング2/3)に続き5人目。200奪三振超えは野茂英雄(236奪三振)、松坂大輔(201奪三振)、ダルビッシュ有(221奪三振)、に続き4人目。加えて、防御率2点台は野茂英雄(防御率2.54)に続き2人目の快挙。
■2023年シーズンオフ、MLB選手間投票で選ばれる「2023年ナ・リーグ最優秀新人賞」の最終候補(3人)にCorbin Carroll(コービン・キャロル/Dーバックス)、Spencer Steer(スペンサー・スティアー/レッズ)と共に選出された(10.17)。結果はCorbin Carroll(コービン・キャロル/Dーバックス)が受賞した(11.2)。また、最も権威ある全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者投票で決まる「2023年ナ・リーグ最優秀新人賞」(ジャッキー・ロビンソン賞)の最終候補(3人)にCorbin Carroll(コービン・キャロル/Dーバックス)、James Outman(ジェームス・アウトマン/ドジャース)と共に選出された(11.6)。投票の結果、1位票5ポイント、2位票3ポイント、3位票1ポイントの合計でCorbin Carroll(コービン・キャロル/Dーバックス)が1位票30票(満票)の150ポイントで受賞、千賀滉大が2位票22票、3位票5票の71ポイントで2位、James Outman(ジェームス・アウトマン/ドジャース)が2位票5票、3位票5票の20ポイントで3位、Nolan Jones(ノーラン・ジョーンズ/ロッキーズ)が2位票2票、3位票11票の17ポイントで4位、Matt McLain(マット・マクレーン/レッズ)が2位票1票、3位票2票の5ポイントで5位だった(11.14)。
■2024年メッツ春季キャンプで右肩の張りを感じ(2.14〜)、MRI検査で右肩後部の関節包に中程度の炎症と診断(2.21)、患部にPRP療法(自身から抽出した多血小板血漿を再注入、組織の回復を促進させる)を受けた(2.25)。復帰に約6週間を要す見込み。
「NPBデビュー」 2012年4月30日ロッテ戦(QVCマリンフィールド)。
「NPBデータ」 2013年NPB初勝利(5.12西武戦)。 2013年NPB初セーブ(7.26日本ハム戦)。 2013年NPB初ホールド(4.11オリックス戦)。 2012年NPB初奪三振(4.30ロッテ戦)。 2016年NPB初完投勝利(4.13西武戦)。 2018年NPB初完封勝利(8.17オリックス戦)。
「野球日本代表」 2017年WBC出場、銅メダル。 2021年東京オリンピック出場、金メダル。



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