令和5年度 健康保険組合決算見込(概要)について
健康保険組合の5割を超える組合が赤字となっている厳しい現状となっています。時期遅れですが…
以下、健康保険組合決算見込(概要)について-5年度決算見込と今後の財政見通しについて
*本概要は、令和5年度の決算見込について、健康保険組合連合会へ報告のあった1,379組合の決算見込(8月時点)をもとに、令和6年3月末時点に存在する1,380組合の財政状況を推計し、その結果をとりまとめたものである。
●令和5年度決算見込の経常収支は、①経常収入:8兆8,313億円(対前年度比+2.6%)、②経常支出:8兆9,680億円(+同5.9%)で、収支差引額(①-②)は▲1,367億円の赤字となり、収支は前年に比べ悪化し、全体の5割を超える726組合が赤字へ(*赤字組合の収支差引額は▲2,867億円)。
●収支悪化の主な要因は、▽保険料収入は対前年度比+2.7%(+2,295億円)の増加となったものの、▽経常支出において、保険給付費が+5.3%(+2,398億円)と4年度(+5.7%)に続き高い伸びとなったほか、高齢者拠出金が4年度の一時的な減少の反動等により+7.3%(+2,469億円)と大きく増加したことによる。とくに団塊世代の75歳到達の影響により、後期高齢者支援金が+9.6%(+1,884億円)と大幅に増加した。
●データヘルス計画等、加入者の健康維持・増進のための保健事業費は、対前年度比+2.7%(+101億円)増の3,815億円となった。
健康保険は、事業主負担があるのに比べ、国民健康保険は事業主負担がなく、被保険者に保険料負担がずっしりとかかります。健康保険がうらやましいとは言えない気がします。