債券の投資指標について

 信用格付けは、債券やその発行体の信用評価を記号等でしましたものであり、一般に、BBB格相当以上の格付けが債券は投資適格債とされ、信用格付けが高い債券ほど、利回りが低くなる傾向がある。

 なお、同じ発行体が発行する債券であっても、信用格付けが異なる債券が発行されることがある。劣後債は、劣後特約の賦された社債であり、発行企業に破産手続きや会社更生手続き開始等の自由(劣後事由)が発生した場合に、普通社債の保有者等への債務弁済後において残務財産がなければ利息の支払いや元本の償還が行われないなど、普通社債と比較してリスクが高く、相対的に利回りが高く設定されている。

 また、債券の銘柄間の利回りの差や債券と株式の利回りの差など、異なる金融商品の利回りの差をイールド・スプレッドという。債券同士のイールド・スプレッドでは、一般に、長期国債を基準として、残存期間や信用度などから相対的な割安・割高を判断します。一方、債券と株式のイールド・スプレッドは、一般に、長期金利から株式益利回りを差異引いたものや予想配当利回りを差し引いたものとされ、株式相場の相対的な割安・割高を判断する際などにも用いられる。

 

 

 
2025年02月17日