Q1. | どのような仕事(処理)をしているのですか? 各市町から集められた、家庭や事業所から出た可燃性のごみの焼却処理を行っています。 |
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Q2. | 1日の処理量(1日に燃やすごみの量)はどのくらいですか? 【比較】→処理実績へ ■1日の処理能力は56t/16時間 1時間あたり3.5tのごみを焼却処理することができます |
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Q3. | 処理にかかる費用はいくらですか? 【比較】→処理実績へ |
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Q4. | いつ、ごみ焼却処理施設を作ったのですか? 今の施設は平成11年2月に竣工(施設が完成)しました |
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Q5. | なぜ、焼却処理施設を作ったのですか? たくさんの人が暮らす場所では、たくさんのごみがでてきます。 そのごみを正しく処理するために作られました。 また、現在は家庭からでるごみの種類が昔と変わり、低い温度(野焼きの燃焼温度は約250〜350℃)では完全に燃やすことができないものが増えています。 だから、家でごみを焼くと有害な物質が発生してしまうため、ごみを収集し、クリーンセンターで焼却処理しています。 |
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Q6. | どんなごみが多いですか? 処理しにくいのはどんなものでしょうか? 紙類・塵芥類が多いです。処理しにくいのは、分別のできていないごみです。 ■塵芥類(じんかいるい):生ごみ |
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Q7. | ごみの多い時期や少ない時期がありますか? 多い時期・・・年末(12月)と年度末(3月)、少ない時期・・・2月 |
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Q8. | 何日ごとにごみを燃やすのですか? 月曜日に炉に火を入れて、金曜日の朝まで燃やしつづけます。 |
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Q9. | 集められたごみの中で一番大きなものはどんなものですか? 箪笥など(小さく壊してから、処理をします) ※あまり大きなものは収集する車に乗らないので、ごみステーションに出しても持って帰ることができません。 詳しくは、お住まいの地区の担当課にお尋ねください。 |
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Q10. | 燃えるごみに燃えないごみが混ざっていたらどうするのですか? 取り除いて、燃やせないごみの処理施設へ持っていきます。 |
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Q11. | 危険なごみはありますか? スプレー缶(不燃ごみ)や花火等の火薬類が入っていると爆発の恐れがあり、とても危険です。 あと、アルミ缶やスチール缶などの金属類が混ざっていると、溶けて炉内にくっついてしまいます。故障の原因になるので困ります。 |
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Q12. | 働いているところの気温は、何度ぐらいになりますか? 工場棟の中は、夏には50〜60度になります。 焼却炉の中で作業をするときには、火を落としてから3日くらい経って炉内が冷めてから中へ入ります。 ただし、緊急の場合は、200度くらいで入ることもあります。(耐熱服を着用します) |
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Q13. | 機械は1日中動いているのですか? 1日中(年中)ずっと稼働している機械もあります。 制御用のコンピュータシステムをはじめ、ごみクレーンや焼却炉、ごみを処理した後に残る灰や煙を無害にして施設から出すための機械など安定した処理をするためにたくさんの機械が動いています。 |
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Q14. | ごみを処理する機械が壊れたらどうなるのですか? 故障をしたら、運転を止めて修理をします。 重要な機械は2つずつあるので、運転を切り替えます。(炉も1号炉・2号炉の2つがあります) その間に故障したほうの修理をします。 |
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Q15. | ごみピットはどんな働きをしているのですか? ごみを溜めておくことができる場所です。 ここへ一時置くことで、ごみの水分が下に落ちて燃えやすくなります。 また、ごみクレーンで攪拌する(かき混ぜる)ことで、ごみ質を均一化しています。 |
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Q16. | ごみピットにはどれくらいのごみが入りますか? 大きさは、624m3です。焼却能力3日分の約160tを貯めておくことができます。 投入口から底までの深さは10mあります。 |
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Q17. | ごみクレーンがごみをつかめる量はどれくらいですか? 約600kg (炉への投入は1時間に3回:20分おきにする) |
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Q18. | ごみを置くところがいっぱいになったら、どうするのですか? 通常は1炉のみ運転ですが、ごみが多い場合は2炉運転で対応します。 |
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Q19. | ごみを焼く温度は何度ですか? 850〜950℃で、2時間焼却(炉内に入ってから灰になるまで)します。 ストーカー式焼却炉で、安定した燃焼を行っています。 ストーカー式焼却炉:少しずつ前へごみを送り出しながら(入り口から出口まで2時間)連続して燃焼する炉 |
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Q20. | どうやって火をつけるのですか 焼却炉の温度はどうやって高くするのですか? 重油を燃料にして、炉内を暖めます。500℃くらいを越えるとごみが自然に発火します。 燃やす温度はごみの量を多くしたり、燃やす為に必要な空気(酸素)の量を変えたりして調整しています。 |
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Q21. | 焼却炉の中に空気を送るところがあるのはなぜですか? 火が燃えるのには空気が必要です。 炉から出る暖められた空気やごみピット内の臭いを含んだ空気を炉内に吹き込んで利用しています。 |
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Q22. | 炉で、缶を燃やしたらどうなるのですか? 金属は熱すると溶けてしまいます。 缶などの不燃物が混ざっていると、焼却炉の故障の原因にもなります。燃えるごみと燃えないごみは分けて出してください。 |
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Q23. | ダイオキシン類って何ですか? ダイオキシン(dioxin)は、物が燃えるときに出る化学物質です。 【ポリ塩化ジベンゾダイオキシン】と【ポリ塩化ジベンゾフラン】と【コプラナーPCB】という3種類の化学物質の総称で、210種類あるとされています。210種類の中にはいろいろな毒性を持つものもあり、種類によっては微量でも生物の身体にガンや奇形、免疫不全などを引き起こすと考えられています。 ダイオキシン類は、脂質に溶け易いという性質があり、生物の脂肪に蓄積されます。 食物連鎖により微生物から大型生物の体内へと移動していくうちにどんどん蓄積・濃縮されていきます。 現在 食物連鎖の頂点にいる人間は、大気中・水中に散らばっている時点に比べて濃縮されたダイオキシン類を含んだものを体内に取り込んでいることになるのです。 主な発生源はごみの焼却と言われています。 ダイオキシン類は意図して製造や使用をされたことはないのですが、他の化学物質の製造や燃焼などにともなって気がつかないうちに発生するという恐ろしさがあります。 現在のごみは、塩化ビニール・合成ゴム・プラスチックなどが多く、それらはベンゼン環と塩素を持った物質です。 ごみの量を減らし、正しく分別し、ダイオキシンへ類の対策をしている施設で処理をすることで、ダイオキシン類の発生を抑制できると考えられています。 ■環境(ダイオキシン)に関するホームページ ◆首相官邸のホームページ(公立学校の焼却炉使用廃止の理由) http://www.kantei.go.jp/jp/kidsold/hanashi/dieo.html ◆環境省(こどものページ) http://www.env.go.jp/kids ◆財団法人環境情報普及センター EICネット |
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Q24. | ダイオキシンは何度でなくなりますか? 約1,300℃でほとんどなくなります。 ※しかし、100%なくなることはありません。 |
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Q25. | ダイオキシンを出さないためにどんな工夫をしていますか? ダイオキシンは特に約250〜400℃ の比較的低温で、有機塩素を含むプラスチックを不完全燃焼すると発生しやすい(EICネットより)ので、可燃ごみは、850〜950℃で2時間(炉内に入ってから灰になるまで)焼却しています。 ごみを燃焼したときに発生した排ガス(煙)にもダイオキシンが含まれているので、バグフィルター(細かいごみを取る掃除機のようなもの)を使って、ダスト(すごく細かいほこりや塵など)を取り除き、【活性炭:かっせいたん】や【消石灰:しょうせっかい】を使って、ダイオキシン類やダイオキシン類の元になる有害な物質を除去しています。 ■活性炭…脱臭、脱色、脱味、空気や水の浄化などに用いられる炭。 ■消石灰…塩化水素(ダイオキシンの元となる物質)や硫黄酸化物を除去するために使用される 中和や消毒効果のある石灰。 |
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Q25. | ごみを焼いたあとの煙はどうなっているのですか? 炉からでる熱い空気は、再度 炉へ吹き込んでごみを燃やすために利用します。 施設の外へ排出するときは、バグフィルターという掃除機のような機械を使って、煙の中のホコリや細かいごみ(ダスト)を取り除き、暖かい空気(水蒸気)の状態にしています。 |
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Q26. | 煙突の長さは何メートルありますか? なぜ、煙突がとても長いのですか? 煙突の長さは50m。 排ガスの通るところが長いのは、温度を下げて、高い場所から水蒸気を放出するためです。 温度を下げても、煙突から出るときの水蒸気の温度は約180℃なので、低い所で出すと熱いからです。 |
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Q27. | 煙突があるのに煙が出ていないのは、どうしてですか? 焚き火やたばこを吸ったときに出る煙は暖められた空気(水蒸気)に、ほこりや細かいごみ(ダスト)などがくっついた気体です。 クリーンセンターでは、バグフィルター(細かいごみを取る掃除機のようなもの)を使って、ごみが燃焼したときに発生した排ガス(煙)から、ダストを取り除いています。 つまり、煙突から出ているのは水蒸気(180度の湯気)だから、日中は見えづらいのです。 気温が低い時期の朝や夜に見ると、白い気体が昇っていくのが見えます。 |
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Q28. | 「ろ」で燃やしたごみは、さめるのに何分かかるのか? 燃やしたあとの灰は、水をかけるのですぐに冷めます。 炉が冷えて中に人が入れるようになるまでは、2〜3日かかります。(約200℃なので耐熱服を着用) |
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Q29. | 1日にどれくらいの灰が出ますか また、その灰はどうするのですか? 1日に出る灰(焼却灰といいます)の量は、約5tです。 焼却灰は、飛び散ったり、有害な成分が出たりしないように薬品などで処理(キレートとセメントを加えて、固めて重金属の溶出等を防止)してから、一般廃棄物最終処分場へ埋立てます。 |
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Q30. | どうして家でごみを焼いてはいけないのですか? ●分別すれば、資源になるものまで一緒に燃やしてしまうから。 ●火事が起きてしまう危険性があるから。 ●現在は家庭からでるごみの種類が昔と変わり、低い温度(野焼きだと、燃焼の温度は約250〜350℃)では、完全に燃やすことができない ものが増えたので、家でごみを焼くとダイオキシン等の有害な物質が発生してしまうため。 等の理由があります。安全にごみを処理するために、クリーンセンターの施設があるのです。 |
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Q31. | 処理をしにくいのは、どんなごみですか? ルールを守れていないものです。分別せずにいろんな種類のものが混ざっているごみは、機械の故障の原因にもなります。 クリーンセンターは、高梁市・吉備中央町で暮らすみんなの施設なので、大事に使ってください。 |
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Q32. | 分別をするのに特に心がけることは、どんなことがありますか? 各市町から出されている分別の表に従って、きちんと分別してください。 危険物(農薬や、穴を開けていないスプレーなど)は出さないようにしてください。 |
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Q33. | どうして、ごみを細かく分けてだすのですか?(ごみ問題に対して思うことは) できるだけ環境(動物や植物などの生態系)に悪い影響を与えないように適切に処理して、リサイクルできるものは資源として利用するためです。 焼却炉に燃えるごみに混ざって燃やせないごみ(鉄など)が入ると、熱で溶けてストーカー(ごみを送る機械)が止まって焼却処理ができなくなってしまいます。 故障をしたら、運転を止めて修理をします。 |
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Q34. | 仕事をしていて、うれしいことはなんですか? 現場の方に聞いてみました。 ○自分で納得ができ、満足のできる仕事ができたとき。 ○灰まみれの作業の後、風呂やシャワーに入ったとき。 ○見学に来られた方たちが、興味深そうに質問したり、メモをしたり、私たちの仕事に関心を持ってくれること。 |
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Q35. | 仕事をしていて、困ることや大変なことはなんですか? 現場の方に聞いてみました。 ○燃やせないごみが混ざっていることがよくあります。機械の故障の原因にもなるので、とても困ります。 ○炉内の清掃。 ○かみなり等での急な停電や、装置が故障してトラブルが起こったときの対応。 ○資源ごみを分別するのが面倒だという理由で、可燃ごみや不燃ごみとして処分してくれという人がたまにいます。対応をしていて、悲しい気持ちになります。分別をすることの意味を、きちんと知ってほしいと思います。 |
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Q36. | ごみを出す人へのお願いや注意はありますか? 安全に処理する為には、決められたルールを守ること。 燃えるごみに、金属などの燃えないごみを混ぜないこと。 台所からでる残飯類はよく水切りをしてから出すこと。 収集や処理をする人がけがをしたり、不快に思うような出し方はやめてください。 |
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高梁地域事務組合*質問と回答*ごみ焼却処理施設について* |