炉内の様子

煙突のある建物が、ごみ焼却処理施設

プラットホーム

   〔所在地:高梁市段町748〕
燃やせるごみを処理する施設です。

 各市町のごみステーションから収集されてきた燃やせるごみや家庭や事業所から直接持ち込まれた燃やせるごみを、

計量
→ プラットホームからごみピットへ投入
  
(ごみピットは焼却能力の3日分::624m3::を貯めることができる)
→ 燃やしやすくするために、ごみピット内で水分を落とし(ピットの下へたまった水は焼却炉
   内の冷却に使用)
、ごみクレーンでかき混ぜてごみ質を均一にする。
→ ごみクレーンでつかんで、ごみホッパ(焼却炉の供給口)へ投入
→ ごみホッパから焼却炉へ少しずつごみを送る
焼却炉で燃焼(850〜950℃で2時間:炉内に入ってから灰になるまで
排ガス処理 :焼却炉から出る排ガス(※1)は、バグフィルター(※2)や化学処理(※3)
  によって有害成分を除去する
灰処理:焼却灰(※4)と ダスト(※5)に セメント等(※6)を加えて固める
一般廃棄物最終処分場
 
 という順番で処理をしています。    → もっと詳しく
【施 設
整備状況
○処理能力 56t/日(16h) (28t/16h×2炉)
○処理方式 准連続燃焼式(※7)
受入供給設備 ピット&クレーン方式
燃焼設備 ストーカ炉(※8)
燃焼ガス冷却設備 水噴射方式
排ガス処理設備 乾式有毒ガス除去設備+バグフィルター方式
給水設備 井水+上水給水方式
排水処理設備 クローズドシステム(場内循環)
余熱利用設備 場内の給湯、暖房及び白煙防止用に利用
通風設備 平衝通風方式
灰出設備 灰バンカ方式 (ダストは、キレート+セメント固化処理)
 
○建   設 平成8年6月〜平成11年2月(新設)
○建 設 費 2,479,965千円(管理棟含む)
財源内訳 国庫補助金 349,050千円
地 方 債 1,962,900千円
一般財源 168,015千円
                       
【運 営】
 ○運転管理   民間業者に委託(15名)

            週5日(月〜金)連続運転

ごみ焼却処理施設の処理量及び処理経費
         ↑クリック

【ダイオキシン類対策】(※9)

ダイオキシン類 測定結果 (R2.8月測定)
(単位:ng-TEQ/m
    1号炉 2号炉 環境基準値
排ガス 0.014 0.035 10.00
焼却灰 0.0021 0.0096 3.000
飛 灰 0.24 0.65  3.00

 ※排ガス中に含まれるダイオキシン類の環境基準値は ダイオキシン類対策特別措置法施行規則による[施設の燃焼能力2t/h未満]
 ※※焼却灰及び飛灰(=煤塵)中に含まれるダイオキシン類の環境基準値は 廃棄物処理及び清掃に関する法律施行規則による
 ※※1ng-TEQ/mは、1mの中に10億分の1g含まれる濃度


語  句 よみがな 説     明
1 排ガス はいがす [辞書] 内燃機関などで、内部燃焼を終えて排出されるガス。排気。排気ガス。
・・・ごみを燃やした後にでる気体。
2 バグフィルター ばぐふぃるたー すごく細かい目の円筒状の濾布(ろふ)。排ガス中の細かいごみ(ダスト)を取り除くことができる。
3 【排ガスの化学処理】 @活性炭
  :かっせいたん

A消石灰
  :しょうせっかい
@【活性炭】:かっせいたん
    気体や液体に含まれている物体を吸着する能力の大きい炭。
    無定形炭素を主成分とする黒色の微粉末または粒状物。
    脱臭、脱色、脱味、空気や水の浄化などに用いられる。
A【消石灰】:しょうせっかい
    消石灰は600度以上で、水を放出して生石灰(酸化カルシウム)に戻る。
    中和するための白い粉(カルシウム)。消毒効果があり、水害などによる
    土壌汚染や細菌感染(鳥インフルエンザなど)の消毒用としても使われる。
    塩化水素(ダイオキシンの元となる物質)や硫黄酸化物を除去するために使用。
    
@とAの薬品を噴霧することで、排ガス中の有毒成分を除去する。
4 焼却灰 しょうきゃくばい ・ごみを焼却炉で焼却した後に残る燃焼装置から排出される灰が「焼却灰」
・ごみを燃焼させたときの高温の燃焼ガス中の細かい灰を「飛灰(ひばい)」という。
・冷やされた燃焼排ガス中に含まれている微細な灰で、集塵機で捕集されるものを「集じん灰」または「煤塵(ばいじん)」という。
焼却灰、飛灰、灰塵を総称して「焼却残渣(しょうきゃくざんさ)」という。

5 ダスト だすと [辞書]ほこり、細かいごみ
6 【焼却灰の化学処理】 @キレート

Aセメント
@【キレート】
    金属イオンを取り込むことのできる高分子化合物。金属イオンと結合し、
    重金属の流出を防止することができ、浄化作用がある。
A【セメント】
    焼却灰が飛び散らないように固める。
7 准連続燃焼式 じゅんれんぞくねんしょうしき 交代制で16時間燃焼する方法。
■24時間燃焼=連続燃焼式、 8時間運転=間欠燃焼(バッチ)式
8 ストーカ式焼却炉 すとーかしきしょうきゃくろ 横一列が同時に前へ動く炉。→ストーカ式焼却炉
9 ダイオキシン類 だいおきしんるい

ダイオキシン(dioxin)は、物が燃えるときに発生する化学物質で 現在210種類あるそうです。
210種類の中には、いろいろな毒性を持つものもあり、種類によっては微量でも生物の身体にガンや奇形、免疫不全などを引き起こすと考えられています。→ もっと詳しく

 主に専門の用語を解説しています。
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