旧海軍飛行機プラモデル TOPページ
主な参考データは、文林堂 『世界の傑作機』より引用しています。
『世界の傑作機』にない機種は、PHP文庫 『日本陸海軍航空機ハンドブック』を参考にしました。
機種区分けは、旧海軍規定とは異なりますが、独自に分類しています。(価格は発売当時の価格)
御存知の方は読み飛ばして下さい。日本海軍の軍用機命名法です。
旧海軍には制式名称(後に愛称)略符号の3ツが有りました。
制式名称とは九七式艦上攻撃機のように採用された年を示す数字皇紀年号(下二桁)
に機種名を組み合わせたものが使用されていました。(昭和18年7月まで)
皇紀とは、神武天皇の即位した年を元年とした紀元です。(零戦は皇紀2600年)
改修型の零式一号艦上戦闘機二型などは、号で大改修、型で小改修を表しています。
17年4月以降は、21型、32型など1位は発動機の改修、10位は機体の改修となりました。
18年7月以降は下記の基準にしたがって、『雷電』、『彗星』などの愛称で呼ばれました。
戦闘機 | 気象の名前 | 甲戦(艦戦)と水戦は風。 強風、烈風、陣風など 乙戦(局戦)は電、雷。 雷電、紫電改、震電など 丙戦(夜戦)は光。 月光、電光、極光など |
偵察機 | 雲の名前 | 彩雲、紫雲、瑞雲、暁雲など |
爆撃機 | 星または星座 | 銀河、流星など |
攻撃機 | 山岳の名前 | 泰山、富嶽、連山、深山など |
特殊攻撃機 | 花の名前 | 桜花、橘花、梅花など |
哨戒機 | 海洋の名前 | 大洋、東海など |
輸送機 | 空の名前 | 晴空、蒼空など |
練習機 | 草木の名前 | 紅葉、白菊など |
海軍略符号(A6M5などの記号)
A6M5のAは艦戦、6は艦戦として6番目の機体、Mは三菱設計、最後の数字5はA6Mの第5番目。
武装変更・小改造などには(A6M5cなど)最後に小文字のアルファベットを使用しています。
他機種へ改修された機体を表す場合(A6M2−Nなど)ハイフンで繋ぎ、大文字のアルファベットを使用。
最初のローマ字は機種区分(A6M5)
Aは艦上戦闘機 | Bは艦上攻撃機 | Cは艦上偵察機 | Dは艦上爆撃機 |
Eは水上偵察機 | Fは観測機 | Gは陸上攻撃機 | Hは飛行艇 |
Jは陸上戦闘機 | Kは練習機 | Lは輸送機 | Mは特殊機 |
Nは水上戦闘機 | Pは陸上爆撃機 | Qは哨戒機 | Rは局地戦闘機 |
Sは夜間戦闘機 | MXは特殊機 |
3番目のローマ字は製造会社区分(A6M5)
Aは愛知航空機 | Gは日立航空機 | Hは広島海軍工廠 | Iは石川島航空工業 |
Jは日本小型飛行機 | Kは川西航空機 | Mは三菱重工 | Nは中島飛行機 |
Pは日本飛行機 | Sは佐世保海軍工廠 | Siは昭和飛行機 | Wは九州飛行機 |
Yは横須賀海軍工廠 | Zは美津濃 |
以上の資料は、成美堂出版 『陸海軍航空隊』120頁を参考に文章と表にしました。