旧海軍飛行機プラモデル2ページ
旧海軍飛行機(局地戦闘機)


敵機を迎撃・邀撃用に専門設計されている為に、航続距離は短いですが武装は強力です。

ここの最新作は、上から7番目の夜間戦闘機『彗星12型』です。

 九州 18試局地戦闘機 震電 (J7W1) 試作1号機
長谷川製作所 72分の1 製品番号 SP158 価格 ?

 日本最初の前翼式戦闘機で、
B−29迎撃用として開発されています。初飛行は終戦直前の8月3日で、本格的なテストに入る前に終戦となりました。実機は現在も梱包されたまま、スミソニアン博物館に眠っています。(1945)

全幅 11.114m、 全長 9.760m、 全高 3.20m、
全翼面積 2.4u、 全備重量 4950kg
最高速度 (予定目標)750km/h
武装 胴体先端30mm固定砲4門 (単座)
 三菱 局地戦闘機 雷電21型 (J2M3) 第352空分隊長機
長谷川製作所 72分の1 製品番号 AT05 定価 700円

 速度と上昇力を得る為に、爆撃機用エンジンを搭載した太い胴体の迎撃機。写真のデザインは、大村基地で活躍した実在した機体をモデルにしています。海軍戦闘機の中では速度最高で、B−29の迎撃で真価を発揮し、傑作機として認められました。(1943〜45)

全幅 10.80m、 全長 9.70m、 全高 3.88m、
全備重量 3210kg、最高速度 611km/h

武装 翼内20mm砲4門 (単座)
 三菱 局地戦闘機 雷電31型 (J2M6) 第302空所属機
田宮模型 72分の1  製品番号 60604 定価 600円


 防空専任部隊 第302航空隊雷電部隊をイメージして製作しました。プラモデルの箱には稲妻マーク(J2M3)の雷電が書かれていましたが、デカールが使用不能だった事と、稲妻は既に製作済みであった事から好きだった302空モデルに決定。機種の防眩塗装は、本で調べて塗ってみましたが、もっと濃い色の様にも見えます。日の丸も、雷電の場合は白縁が広くて、メリハリが際立っている点が気に入っています。このモデルは、田宮が1980年代に再販した物だと記憶していますが、結構多く発売されたのか、入手は容易でした。
 川西 局地戦闘機 紫電11型 (N1K1−J) 第601空所属機
アオシマ文化教材社 72分の1  SQUADRON No2 定価 1200円

 水上戦闘機の強風を陸上機化した中翼機体戦闘機。普通は胴体の下部から翼が伸びていますが、中間から出ていますので、視界が悪いと不評でした。新規開発外の改良発展タイプは、実戦配備までの期間が短縮できるので、日本軍はこの機種以外にも多用しています。(1943〜44)

全幅 12.00m、 全長 8.885m、 全高 4.06m、 翼面積 23.5u、
全備重量 3750kg、 最高速度 583km/h
武装 翼内20mm固定砲4門 (単座)
 川西 局地戦闘機 紫電改21型 (N1K2−J) 第343空 第301隊長機
長谷川製作所 72分の1 製品番号 AT06 定価 700円

 上記の紫電を低翼化し本格的な陸上戦闘機としたもので、速度や運動性は敵機グラマンF6Fを上回っていたうえ、武装が強力で防弾装備も優れていました。本土防空戦で松山基地の精鋭
「剣部隊」が敵艦載機を多数撃墜。22型、31型など改良バリエーションも生産されています。(1944〜45)

全幅 10.80m、 全長 9.70m、 全高 3.88m、
全備重量 3210kg、 最高速度 611km/h
武装 翼内20mm固定砲4門 (単座)
 中島 夜間戦闘機 彩雲11型 (C6N1) 第302空所属機
フジミ模型 72分の1 製品番号 C−17 定価 3200円(3機分)

 日本海軍機の中で最速を誇る艦上偵察機「彩雲」に、小園司令の命令で30mm砲を斜めにキャノピー上面に装備した
夜間戦闘機。斜め銃装備機は陸軍では屠龍部隊、海軍は月光部隊がB−29などの大型爆撃機の迎撃戦で戦果、実績ともに有名です。(1945年6月〜終戦)

全幅 12.50m、 全長 11.00m、 全高 4.20m
全備重量 4500kg、 最高速度 609km/h
武装 二式30mm斜機銃1門、夜間雷撃用魚雷1発、 (乗員2名)
 愛知 夜間戦闘機 彗星12型 (D4Y2) 厚木基地所属機
LS 72分の1 製品番号 1003 定価 200円


 彗星12型の後部風防を貫いて、99式20mm固定機銃4型がアンテナと交差。少数の33型も夜戦に改造されていますが、殆どが12型でした。特徴は斜め銃は勿論ですが、機首の射爆照準機が無くてスッキリしているところです。13試艦爆から43型までの総生産は2253機と以外と多く、零戦・一式陸攻につぎ第3位となっています。

全幅 11.49m、 全長 10.22m、 全高 3.67m
全備重量 2835kg、 最高速度 580km/h
武装 99式20mm固定機銃4型1門
 中島 夜間戦闘機 月光11型前期 (J1N1−S) 第302空所属機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 H−9 定価 2500円

 月光は日本海軍最初の
本格的夜間戦闘機として本土防空戦のみならず、遠く南太平洋、フィリピンなどでも活躍しました。大きく分けて2タイプが存在し、キャノピー後部が絞ってあるのが前期で、後期では一直線のラインで尾翼までつながっています。機体下面塗装も暗緑色で、日の丸も白縁無しが標準でした。(1942〜終戦)

全幅 16.980m、 全長 12.77m、 全高 4.562m
全備重量 6.900kg、 最高速度 507km/h、(乗員2名)
武装 20mm4門、 (爆弾30〜250kg2発)(偵察機タイプ3名)
 三菱 陸海共用試作局地戦闘機 秋水 (J8M1)(キ−200)
長谷川製作所 72分の1 製品番号 NC1 定価 1600円

 同盟国ドイツとの技術交換協定により、潜水艦が持ち帰ったMe163Bロケット戦闘機の資料を基に、昭和19年7月に
陸海軍共用機として共同開発が開始されます。ロケット・モーターは陸軍が担当し、海軍と三菱は機体の製作を受け持ち、翌20年7月に1号機が完成。ただちに試験飛行を行いますが、エンジン故障により不時着大破しています。(1945)

全幅 9.50m、 全長 5.95m、 全高 2.70m、(単座)
全備重量 3000kg、 予定最高速度 800km/h、
武装 翼基部固定銃30mm機関砲x2門
 中島 陸上特殊攻撃機 橘花 戦闘機型
長谷川製作所 72分の1 製品番号 AP51 定価 1200円

 基本モデルは
Me262で、改造箇所は機首、主翼付根後部、胴体後部、翼端など。陸軍機『火龍』は設計図しか完成しませんでしたが、橘花は終戦直前の8月9日に初飛行に成功。第2回試験の11日は、操縦者のジェットエンジン離陸経験不足により離陸に失敗し、海中に突入して機体が失われました。(1945)

全幅 10.00m、 全長 9.25m、 全高 3.05m、(単座)
全備重量 3550kg、 予定最高速度 621km/h、 723km/h(戦闘機型)
武装 30mm機首機銃x2門 (戦闘機型)
 中島 試作戦闘攻撃機 火龍 (キ−201) 設計図だけの計画機
長谷川製作所 72分の1 製品番号 AP51 定価 1200円

 上記モデル比較用に、製作済の陸軍機『火龍』を並べました。基本モデルMe262は同じ物ですが、火龍はほとんど手を加えていません。『橘花』製作時に苦心した部分は、胴体後部の厚みをもたせる為に
0.3mmのプラ板を貼る作業でした。薄い方が曲げ易いだろうと思い0.3mmにしましたが、塗装仕上げでシンナーに侵食され湾曲してしまい、結局パテを数回に分け盛り付けました。日の丸も白縁付きを選びましたが、予想以上に際立ちカッコいいと思っています。(自己満足)機首上部の防眩艶消し暗色塗装はしていません。

開発途中で局地戦闘機に改造された機体を除き、迎撃専用として戦争中期以降の登場となっています。