旧海軍飛行機プラモデル3ページ
旧海軍飛行機(艦上爆撃・雷撃機)


スピードも速く、スタイルもいいので個人的には艦上爆撃機・彗星が好きです。
1番上の長谷川製・九七式艦攻以外は、フジミ模型になりました。

ここの最新作は、上から7番目の彗星43型です。

 中島 九七式1号艦上攻撃機 (B5N1) 蒼龍搭載機
長谷川模型製作所 72分の1 製品番号 NP12 定価 900円

 
艦上攻撃機初の全金属製低翼単葉引込脚などを取り入れました。昭和13年初頭に量産が始まり、折からの日華事変(日中戦争)の影響もあって、完成機は即実戦部隊に配属されています。エンジン換装をした型は3号で、2号は全く別型の三菱製です。太平洋戦争が始まり、後継機天山が昭和18年末に登場するまで長く活躍。(1939〜43)

全幅 15.518m、全長 10.30m、全高 3.70m、全備重量 3700kg
最高速度 368km/h、 航続距離 1224km、  (乗員3名)
武装 後部旋回機銃1挺、800kg魚雷x1/60kg爆弾x6
 愛知 九九式艦上爆撃機11型 (D3A1) 赤城搭載機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 F7 定価 800円

 昭和14年12月に制式採用され、初戦は南支方面の中国軍陸上基地の攻撃でした。昭和15年に入り、本来の使用目的である空母搭載も順調に進み、太平洋戦争開戦直前には
主要空母部隊はすべてD3A1を配備していました。(1939〜42)

全幅 14.50m、全長 9.86m、全高 3.35m、全備重量 3400kg
最高速度 394kmh、航続距離 1470km、 (乗員2名)
武装 胴体前方7.7mm固定銃2挺、後部7.7mm旋回銃1挺
爆弾30〜60kg2発、250kg1発
 愛知 九九式艦上爆撃機22型 (D3A2) 横須賀空所属機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 F8 定価 800円

 昭和17年末には、後期22型が量産され始めます。相次ぐ日米空母機動部隊の激突により戦死者も多く、激戦のソロモン海戦で多くの熟練搭乗員を失った後は、敵戦闘機の性能向上、防空力の強化等も重なり本機の損害は大きくなっていきました。(1942〜45)


全幅 14.36m、全長 10.2m、全高 3.85m、全備重量 3800kg
最高速度 428km/h、航続距離 1050km、  (乗員2名)
武装 胴体前方7.7mm固定銃2挺、後部7.7mm旋回銃1挺
翼下・胴体・各60kg2発、250kgx1
 中島 艦上攻撃機 天山12型 (B6N2) 第752航空隊所属機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 C−12 定価 1200円

 昭和18年末実戦配備された11型が、垂直尾翼破壊に起因する空中分解が続出した為、昭和19年3月に発動機換装、尾翼補強、単排気管の採用などによる12型に切り替えられました。(日本機初の金属製4枚プロペラ)(1943〜45)

全幅 14.894m、全長 10.80m、全高 4.32m、全備重量 5200kg
最高速度 465km/h、航続距離 1746km、  (乗員3名)
武装 後部7.7mm旋回機銃上下各1挺、800kg魚雷x1/800kg爆弾x1
 空技廠 艦上爆撃機 彗星12型 (D4Y2) 第523航空隊所属機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 C−5 定価 500円

 国産高性能
アツタ32型液冷エンジンを搭載した機体は戦闘機並みの性能で、試作機はミッドウェイ海戦の艦偵(D4Y1−C)として採用。しかし、天山と同じく空中分解事故の為、実戦配備も天山と同時期までずれ込みました。空冷エンジンに換装をした33型、増速ロケットを装備予定の43型も少数生産されています。(1943〜45)

全幅 11.50m、全長 10.22m、全高 3.63m、全備重量 3835kg
最高速度 580km/h、 航続距離 2389km、 (乗員2名)
武装 機首、後上方7.7mm旋回銃各1挺、500kg爆弾
 空技廠 陸上爆撃機 試製彗星改 (D4Y3) 試作機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 
ダークグリーン限定販売 定価 800円

 彗星12型は、高性能アツタ32型液冷エンジンを装備していましたが、トラブル・整備の難しさ・生産低下の為に、信頼性のある
空冷の金星61〜62型に換装されました。これが試製彗星改で、若干の性能低下をみましたが、生産性と稼働率の向上が認められ、すぐさま彗星33型として生産に入ります。追尾を振り切る為に、増速ロケットを装備する切り欠き機体が43型(D4Y4)で、カタパルト発射できたのが21型(D4Y1改)でした。ちなみに、(D4Y1)はアツタ12型液冷エンジン装備機です。終戦の日の夕刻、日本最後の特攻機として宇垣纏中将の乗機が本機(D4Y3)でした。
 空技廠 陸上爆撃機 彗星43型 (D4Y4) 川野和一さん乗機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 グリーン6 定価 500円

 敵戦闘機に攻撃された際に、緊急時に増速して敵機を振り切る事を目的に、胴体に火薬ロケットを装備する予定だった43型。
増速用火薬ロケット装備の切り欠きと、垂直尾翼の整形延長が特徴でした。試作機では、単座化されてキャノピー後部を鉄板で覆った物が写真で残されています。(1941)

全幅 11.50m、全長 10.22m、全高 3.74m、全備重量 4542kg
最高速度 552km/h、航続距離 1654km、 (乗員2名)
武装 機銃 無し、 800kg爆弾x1
 キットでは33型なんですが、胴体下部の増速用火薬ロケット装備予定の切り欠きと、垂直尾翼の整形延長の改造をやってみました。迷彩の上下塗り分けを、もっと小さい波にすれば良かったかなと思っています。

(取材資料提供者・戦史研究家 吉田紗知さん、有難うございました。)
 愛知 艦上攻撃機 試製流星 (B7A1) 試作機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 
ミッドナイトブルーライン絶版 定価 800円

 流星は大きく分けて3機種生産されました。試作1号機は九九艦爆に近い楕円翼でしたが、2号機以降8号機までは直線テーパー翼に改め増加試作機と呼称されています。
(1号機を含めた8機が試製流星)生産機はエンジンを11型から12型、または21型に換装され、試製流星改と呼ばれていましたが、正式採用後には流星改となりました。
 このモデルは直線テーパー翼タイプでした。中翼式で逆ガルの採用には、空気抵抗を減らす為に爆弾倉を設けた事によるものです。生産機数は東海地震や空襲の影響もあり、試作機を含めて111機製作されたのみで、終戦時の残存数は58機でした。
 愛知 艦上攻撃機 流星改 (B7A2) 増加試作10号機
フジミ模型梶@72分の1 製品番号 
ミッドナイトブルーライン絶版 定価 800円

 大戦末期に登場した高性能の
艦上攻撃機・爆撃機で、戦闘機に近い速度と運動性をもっており、攻撃機としては世界水準を超えていました。流星改の制式採用は昭和20年3月で、烈風と共に機動部隊に搭載される予定でした。(1945)

全幅 14.40m、全長 11.490m、全高 4.07m、全備重量 5700kg、(乗員2名)
最高速度 543km/h、 航続距離 3040km(爆) 2980km(雷)
武装 翼内20mm砲2門、後上方13mm旋回銃1挺、800kg(雷)

海戦において勝敗を決するのは索敵ですが、実際に敵空母を撃滅するのは爆撃・雷撃でした。
ミッドウェーにおける、圧倒的不利な状況での飛龍攻撃部隊の果敢な攻撃は鮮烈です。
(興味の在る方は、主要航空戦のミッドウェー海戦を参照して下さい)