5(心に優しさ、温かさを)
14回大会決議は28年後の今日の状況を的確に見通しています。今日の事態はまさにそのとおりに動いています。
残念ながら彼我の力関係で“民主連合政府の実現”は大幅に遅れていますが、党の未来を見通す力量はさすがと言わなければなりませ
ん。この大義に向かって進む上で、地元や民商の支援者に理解を求めなければ前進はありえません。わたしは挨拶まわりを早速始めました
。地元や民商や同級生たちは失意のわたしを温かく励ましてくれました。
「これからは地元のために尽くしてくれ。応援するよ」「今まで奥田に居ることも知らなかった。次はがんばるから」
「ケンチャン、次があるから。がんばられーよー。応援するから」
「落選も良い経験にしなよ。議員になっても偉くなるな!の戒めだから」
などわたしを励ましてくれる友人や仲間がいました。この励ましはわたしに勇気を与えてくれました。ほんとうに涙がでるほどうれしかったので
す。失意の人間にとっては鞭より温かい励ましのほうがありがたいですね。この落選でわたしは実に多くのことを学びました。
二つだけあげてみます。
1) 活動に情と温が欠けているのではないか。党活動には優しさ、温かさが要るのではないか、ということ。
わたしにとっては苦手な分野ですが、心に優しさ、温かさを持とうと決意しました。そうでないとみんなやる気を失くすのではないでしょうか。
官僚主義もダメですね。誠意、善意、努力ですよ。ところが、わたしは後で気がついたのですが、わが党は正直で無配慮屋が多く、自分の
発言が他人を傷つけるという思いに至らなかったのではないかということです。わたしはいつしか幹部に対してもそう思えるようになっていきまし
た。
2) 地元を大切にすること。
これまで民商活動が精一杯で地元のことを放置していましたが、これは間違いでした。それを地元の人たちが教えてくれました。
この二つの教訓をなにかあるたびに思い出して今でも自分の行動を点検するようにしています考えてみれば、「なんにもできてなかったなぁ
」と思うことばかりです。26歳からの民商と党の活動は心優しくありませんでした。他人のことを言える立場じゃありません。
そのうえ、「民商が忙しい、忙しい」で近所づきあいも満足に出来ていませんでした。
「けんじ、うまくいかないのはおまえのせいだよ!」そう自分に言った時に見上げた空の青かったことを今でも覚えています。
つづく