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ラバーシールベアリングについて
レーシングカートのリアアクスルは2点もしくは3点支持のベアリングで固定されています。birel、TONY、YAMAHAなどほぼ全メーカーに使用されているベアリングはスチールシールタイプ。これは非接触のためフリクションロスは低減されるが防塵性においては著しく劣ります。
グリスアップすると、それが原因で砂を噛むこともある。かなりの厄介物である。そのうえ非分解のため洗浄すらままならない。下手に洗浄すれば砂を噛んでオシャカ。泣いた人も多いでしょう。
これを防塵性、耐久性抜群。しかも分解洗浄可能の優れものがナイロンシールです。そのナイロンシールをさらにフリクションロス低減にする加工です。
但し、これは邪道ですので、あくまで自己責任において行ってください。


ベアリングの交換方法はこちら



リアアクスルベアリングのO/H&Tuneup    ベアリング交換方法

マシンから取り外したままのベアリング

写真はRC100用25mmリアアクスルベアリング
このベアリングの洗浄、オーバーホール、インナーローラーシールを切除して、フリクションロスの低減をねらう。非力なKTには効果的なチューンナップ。
但し、スプリントに使用するのであれば問題はないだろうが、耐久レースなどの場合はどうしても防塵性が落ちるのであまりお勧めではない。くれぐれも目的に合わせて行うことをお勧めします。

必要な工具はニードルなど先の尖ったもの

シール部分の取り外し

アウターローラーとシールの境目にニードルを挿入しシールを浮かし、徐々に外していく。その際、シールを変形させないよう、また、シール部分にあまり傷をつけない様に慎重に外す。
多少傷がついても性能には影響はありません。
変形した場合は手で矯正してください。

ベアリング本体の洗浄

両側のシールが外れたらベアリングの洗浄をするわけだが、洗浄液は灯油、ガソリン等注入グリスが溶解すれば何でもOK。超音波洗浄器があれば問題ないが、ない場合はベアリングを洗浄液に暫らく浸し、手でカラカラ回しながら異音が出なくなるまで洗う。
※いくら洗浄しても異音が出る場合はベアリング自体に損傷あり。多少は問題ないが、洗浄後、新たにグリスアップしても異音が止まらないようなら要交換と考えた方がよい。

ベアリング本体へグリスアップ

ベアリングを回転させながらグリスを注入すると新品同様と化したベアリングに変身。この時グリスアップしても異音、違和感があるようなら要交換と考えた方がよい。


ナイロンシールの加工

何も加工無し
取り外したままのノーマルシール
何も追加工なし。
防塵性能は最高!
8方向に切り込みを入れたもの
カッターナイフでインナーシールのヒダの部分に切り込みだけを入れる。防塵性をあまり犠牲にせずフリクションロス低減を狙ったもの。
インナーローラー接触部分を切除したもの
カッターナイフでインナーシールのヒダの部分
(赤線部分)約1mmを切り取る
フリクションロスはゼロ。

取り外したのと逆の要領でシールを組み付ける

シールを組み付けるときは工具は使用せず指で徐々に挿入する。
このベアリングはインナーローラー接触部分を切除して、極低粘度グリスを注入しているので驚くほど軽く回る。




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