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長岡京室内アンサンブル |  バイオリンレッスン2/7 |  週末は演奏会続き

長岡京室内アンサンブル 2015.02.13

長岡京室内アンサンブルの演奏会に行って来ました。 生演奏って、なんて素晴らしいんでしょう!  至福のひと時でした〜♪

今日の曲目は以下の4曲。

  • モーツァルト/セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」K.239
  • モーツァルト/弦楽四重奏曲第1番「ローディ」K.80(弦楽合奏版)
  • 新垣隆/セレナーデ
  • バルトーク/弦楽オーケストラのためのディベルティメント

長岡京室内アンサンブルを聴くのは初めて。 モーツァルトの最初の1音から、強烈な衝撃を受けました!  なんて透き通った音!  ふわっと軽やかで、それでいて芯の通った音色。 素晴らしい音色に、目も耳も一瞬で釘付けになりました。 モーツァルトの美を堪能しました。

後半は打って変わって現代曲。 新垣隆氏のセレナーデは、長岡京室内アンサンブルの今年のツアーのために書き下ろされた新曲です。 新垣氏自身の指揮によって演奏されました。 緊張感に満ちた、聴き応えのある曲と演奏でした。 彼の本領の実験音楽のような難しい曲でなくて良かったです(笑)

そして、バルトーク!  今夜のお目当ての曲です。 期待通り、素晴らしい演奏でした!  前半のモーツァルトとは全く異なる、鋭い響き。 彼らの作り出す音楽に惹きこまれました。

ああ、言葉が出てこない…(泣)  陳腐な表現しか出来ない…(泣)  こういう時に、自分の言葉で語れる人が羨ましいです。

そして、鳴りやまぬ拍手に応えて、アンコールは3曲!  1曲目は何の曲かわからなかった。 2曲目はヴィヴァルディ四季より春の3楽章。 3曲目はカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲。

カヴァレリア・ルスティカーナが、これまた美しい!  繊細な響きにうっとりしました。

今日の演奏会場は小さな会場で、目の前がステージでした。 開場直前に行ったら20人以上並んでたけど、運良く最前列の中央通路から左に2番目、というかぶりつき席をゲット♪  目の前のバイオリニストの右手の使い方をガン見出来ましたよ♪

ステージはなぜか会場の中央に。 ステージの前後左右に客席が作られています。 そして、ステージの上は、見たことも無い奇妙な配置。 譜面台がステージの上に点在し、あっちこっちバラバラな方向を向いてます。 目の前の左手側に、チェロ椅子があるし(^^;  とても言葉では表せない、不可思議な配置です。 写真撮ってくればよかった。

長岡京って、指揮者がいないんですよ。 なのに、この謎の配置で、どうやってアンサンブルするんだろう??  15人という小編成とはいえ、あっちこっち向いてちゃ呼吸あわせられないんじゃ??  演奏が始まるまで疑問だらけでした。

演奏が始まると、息がバッチリ合ってます。 よく見ると、大きく2つのグループに分かれていることがわかりました。 ステージの上で二つの円陣が組まれている感じ。 でも、その外周にも数名が配置されてステージの外に向いてたので、やっぱり耳主体で合わせるんですね。

後半の現代曲2曲は配置換え。 こちらは比較的わかりやすい配置でした。 といっても、中央のチェロの後ろにヴィオラが立ってたけどね。 そして、私の目の前にコンマスが♪  コンマスが立って演奏する姿を下から見上げる位置だったので、弓を持つ手の裏側まで見えました。 最初から最後までヴァイオリニストの右腕の使い方をガン見できて、とっても勉強になった…と言いたいところですが、彼らが繰り出すテクニックの数々に、理解が及ばず敗北しました(^^;

そういえば、モーツァルトの時に弓を短めに持っている奏者が何人かいました。 軽やかな音を出すため?  今度、先生に聞いてみなくっちゃ。

普通に仕事してると開演に間に合わないので、午後年休を取り、余裕を持って会場入りしました。 年休を取るほど、このコンサートを聴きたかったんです。 お目当てはバルトークですが、新垣氏の新曲にも興味を惹かれました。 バルトークを聴きたい気持ちを、新垣氏への興味が後押しした、ってところです。 でも、まさかご本人が登場されるとは思ってませんでした。

後半が始まる前に新垣氏が登場され、挨拶がありました。 新垣氏は画面で見た通りの、真面目そうな方でした。 代表らしき方(チェリスト)が作曲委託時のエピソードを面白おかしく語ってくれましたよ。 昨年のツアーの後で、来年はバルトークともう一曲新曲がやりたいね、という話になり、すぐさま新垣氏が頭に浮かんだ、と(笑)  世間を賑わせた直後ですからねぇ。 そして作曲を依頼し、貧乏楽団なんですがギャラはいかほど…と聞いたら、「相場がわからないので、団員のお一人お一人が頂いているのと同じくらいの金額で…」と天使のような回答をされたそうです(笑)

終演後、ロビーで長岡京のCDを2枚買いました。 1枚は大好きなドボルザーク弦楽セレナーデが入ったCD。 そして、もう1枚はバルトーク「弦楽オーケストラのためのディベルティメント」が入ったCD。 今、バルトークを繰り返し聴きながら、この記事を書いています。 いい演奏だけど、やはり生演奏には敵いませんね。 今日聴いた生音を脳裏に響かせながら眠りたいと思います。

ところで、私、大学OGオケでバルトークのこの曲を演奏したことがあります。 長岡京の演奏を聴きながら、私たちってなんて大それたことをしてしまったんだろう…と背筋が凍りました(^^;  帰宅後、当時の録音CDを探し出しましたが、聴く勇気がありません(^^;  明日は聴く勇気が出るかしら?

☆☆☆

[2015.2.14追記]
今朝、勇気を出して、昔弾いたバルトークの録音を聴きました。 私たち、結構頑張ってるじゃ〜ん(^^)  技術面はともかくとして、バルトークの精神の片鱗を表現できているんじゃないかと自画自賛(^^ゞ


バイオリンレッスン2/7 2015.02.07

今日のレッスンは充実してました!  内容は初歩の初歩なんだけど、私が一番学びたかった「いい音の出し方」の基本をレッスンしていただきましたよ(^^)v

Y先生が私の楽器を弾くと、深く厚い、い〜い音がするんですよ。 その音を自分でも出したくて、Y先生に習うことを決めたんです。 今日のレッスンで、私が今まで楽器を鳴らせていなかった理由がわかりました。 先生のアドバイスの成果で、レッスンの後半には今までで一番いい音を出すことができました。 理想の音に近づくための第一歩を踏み出せたかな(^^)

いい音を出すためのボーイング練習の他にも、ポジション移動練習曲を見ていただきました。 曲といっても、最初の2小節だけですが(^^ゞ  ボーイングもポジション移動も、体の使い方を変えないといけません。 長年かけて体に浸み込んだ癖を直すのは時間がかかるけど、全てはいい音を出すため!  長期戦で腰を据えて取り組みます。

教わったことをブログに書くのはルール違反と思いますが、3つだけ書かせてください。 技術的な事じゃなくて抽象的なアドバイス部分なので、許して〜(^^; 

「音のイメージを持って練習すること」

「出てくる音は結果でしかない」

「オケでうわーっと演奏した後は、自分を振り返って弾き方を元に戻さないとダメだよ」

一つ目は頭の中のイメージが頼りなので、鳥頭の私には難しいです。 今日のレッスンで掴んだイメージを、練習の都度再現できますように。

二つ目は、つまり、体の使い方が重要ってこと。

最後のアドバイスは、今までオケでしか弾いていなかったので、元に戻そうにも戻す先が無かった(笑)  ちゃんと、戻す「元の姿」を作らなくっちゃね。

今日は、前の人のレッスンを10分弱聴きました。 難しい練習曲の目的を先生が説明してたけど、全て体の使い方の確認だとか。 私の初歩レッスンと通じるところがあるなぁ。 というか、体の使い方が全てなんだなぁ。

あとね、今日は弦の巻き方も教わりました(^^ゞ  なんで今頃そんなことを、と思うでしょ。 私もそう思いました(笑)  でも、教えてもらって、今までの巻き方が間違っていたことがわかりました。 巻き方が悪いと音も悪くなるんですね。 先生に巻き直してもらったら、ビリビリした金属音が消えました。

色んなことが目から鱗な基礎レッスン。 とっても楽しいです♪


週末は演奏会続き 2015.02.01

この週末は、土日続けて演奏会を聴きに行きました。 土曜日は、私のVnの先生が本職のVaで参加されている弦楽五重奏の演奏会へ。 日曜日は、ブログ友達が参加されている某大学OBオケの演奏会へ。

土曜日の演奏会は絶品!  モーツアルトのディベルティメントkv.138、ボッテジーニのグラン・クインテット、モーツァルトのクラリネット五重奏、というプログラムで、五重奏を堪能しました。

ディベルティメントは美しいアンサンブルでした。 所々、耳慣れない揺れ方をしていて、独自の音楽作りをしようという意欲が感じられました。←偉そ〜(^^ゞ

ボッテジーニは初めて聴きました。 複雑な構成で、とても聴き応えのある曲でした。 ボッテジーニ自身が名コントラバスト奏者だったそうなのでコントラバス協奏曲風な構成を想像していたら、蓋を開けると1stVnが気の毒な位に超忙しい曲でビックリ!  自分がVn弾き&先生がVaなので、コントラバスにはほとんど意識が向かなかったけど、コントラバスは麗しいピチカートとか、美味しいとこ取りしてたように思います。

クラリネット五重奏は耳に心地よい演奏でした。 クラリネットの音色って、柔らかいですね。 心地良すぎて、後半ちょっと意識が遠のきました(^^ゞ

アンコールはモーツァルトのクラリネット協奏曲から2楽章。 お得感ありました♪

素晴らしい演奏だったのに、残念なことにお客さんが少なかった!  この音楽を少数の人しか聴かなかったのは勿体ない!  Y先生、次回の課題は集客ですよ!

日曜日の演奏会は、病院ロビーが会場でした。 定期演奏会を毎回この病院ロビーで開かれているそうです。 生の音を聴くことが少ない入院患者さんにも音楽を届けよう、という医大OBオケならではの会場設定です。 プログラムは、レスピービの古代舞曲とアリア第3組曲からイタリアーナ、モーツァルトのコジファントゥッテ序曲、ベートーベン交響曲第2番。 私は前から3列目に席を確保。 ステージは無く、目の前にオケが並んでいます。 こんな至近距離でオケを聴いたのは初めてです。 生の音が聴こえて、まるで自分がオケの中で弾いているようでした。 面白い体験をさせていただきました。

2日続けて演奏会を聴いて、モチベーションが上がりました。 土曜日の演奏会で、ノースリーブのドレスを着てらした2ndVn奏者の右腕の動きをガン見した記憶が薄れない内に、しっかりボーイング練習しようっと♪

(しかし、基礎練習はしんどいので、気力が30分続かないのでした…)


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