連合軍飛行機1ページ
アメリカ海軍機


ここの最新作は、上から3番目のグラマンF4F−4(対潜迷彩機)です。

 ダグラスSBD−3 DAUNTLESS (ドーントレス) 定価 600円
アオシマ文化教材社 72分の1 製品番号 72大戦機シリーズ12

 1938年の設計開始で、重装甲、防弾タンクを施していました。本機の名を高めたのは、ミッドウェー海戦で
日本機動部隊の正規空母4隻を急降下爆撃により撃沈した事でしょう。このモデルは、昭和30年代の金型により再生産されているので、物凄いアバウトなので覚悟しておいたほうが良いでしょう。(1938〜44)

全長 9.79m、全幅 12.65m、全高 4.14m、(乗員2名)
翼面積 30.19u、全備重量 3783kg、最高速度 405km/h
武装 翼内12.7mm機銃2挺、7.62mm機銃2挺、454kg爆弾1発
 グラマンF4F WILDCAT (ワイルドキャット) 定価 600円
アオシマ文化教材社 72分の1 製品番号 72大戦機シリーズ9

 開発開始から4年目の1939年8月、海軍から量産発注を受けています。大戦初期に海軍戦闘機はF4Fしかなく、
零戦のライバルとしてガタルカナル攻防戦あたりまで使用されていました。格闘戦には向いていませんが、被弾しても簡単には撃墜出来ない頑丈な機体だったようです。

全長 8.76m、全幅 11.58m、全高 2.81m、(単座)
翼面積 24.15u、全備重量 3.359kg、最高速度 512km/h
武装 翼内12.7mm4挺、機首機銃2挺、90kg爆弾1発
 
 グラマンF4F−4 WILDCAT (対潜迷彩仕様) 定価 ?
ACADEMY 72分の1 製品番号 1650

 これは上記と同じF4Fですが、ヨーロッパ方面ではドイツ海軍潜水艦(Uボート)の被害が脅威となっていました。そこで、1943年7月19日付けをもって、大西洋方面に展開する対潜水艦用に垂直尾翼・胴体下面を艶消し白色とした機体です。なお、写真で解る様に海などを背景にすると目立つ為に、対潜迷彩機は
敵航空機の脅威が無い地域での適用が前提でした。(1943〜45)
 グラマンTBF AVENGER (アヴェンジャー) 定価 600円
アオシマ文化教材社 72分の1 製品番号 72大戦機シリーズ15

 ミッドウェー海戦で初登場しましたが、実戦投入6機中の5機が撃墜され、散々なデビューとなりました。しかしその後、次第に機数を増やして米海軍の主力艦上攻撃機として日本軍を悩ませました。
巨大戦艦『大和』に止めを刺した事でも知られています。

全長 12.19m、全幅 16.51m、全高 4.70m、(乗員3名)
翼面積 45.52u、全備重量 6.199kg、最高速度 436km/h
武装 12.7mm機銃1挺、7.62mm機銃2挺、魚雷1本、(または爆弾最大908kg)
 上記の製品の翼を畳んだ状態です。最初、横に引き抜き翼を半回転させ、胴体側に寄せた形。(空母搭載時は、資料写真が無いのでどうか解りません)おそらく忠実にされていると思いますが・・・。これも復刻版72大戦機シリーズですから、アバウトですが設計は面白いと感じました。昭和30年代という事は後半と考えても40年程前の金型といえますが、中々いいモデルではないでしょうか。アベンジャーを作っていて気が付きましたが、実機の主脚格納は外に向かって引き込む様になっていたようです。(プラモデルは固定)塗装は3色トライカラー・スキームが標準でしょうが、あえてプラモ箱絵を再現しました。それと、キャノピーのフレーム色を失敗しましたが、デジカメの解像度が低いので思ったより目立っていません(笑)
 ボートF4U−1A CORSAIR‘KEPFORD‘(コルセア)
長谷川製作所 72分の1 製品番号 AP130 定価 1200円

 1940年5月29日に試作機が初飛行、10月1日には当時の世界最高速度652km/hを樹立し、1941年7月31日からアメリカ海軍に引き渡されました。しかし、空母での実用試験の着艦性能が不十分なため、
最初は海兵隊で使用されました。(1942〜52)

全長 10.16m、 全幅 12.49m、 全高 4.9m、(単座)
翼面積 29.17u、 全備重量 5466kg、 最高速度 671km/h
武装 翼内12.7mm6挺、 爆弾 90kg
 上記製品(コルセア)を裏から写しました。日本海軍の流星と形は似ていますが、このモデルの方が逆ガルは極端です。逆ガルウィングの翼は幅も広く、主脚も短くなり(最下点に車輪設置)強度は問題在りませんでした。変わっていたのは、翼前部を基点に車輪が起き上がる設計になっていた事です。組み立てていると、構造など新しい発見が在る事も楽しみの一つです。このモデルは翼が折れませんが、実機は塗装の様に上に折れていました。試作機の段階では空母搭載機になる予定でしたが、最初の生産機は陸上基地で使用されたようです。その後、改良を加え、1943年4月にはアメリカ海軍初の実戦部隊VF−17が編制され、海軍の主力艦上戦闘機として活躍しました。
 カーチスSB2C HELLDIVER(ヘルダイバー) 定価 600円
アオシマ文化教材社 72分の1 製品番号 72大戦機シリーズ16

 ヘルダイバーはカーチス社が、
ドーントレスに代わる艦爆としておくりだし、彗星のライバルとして戦争後半に活躍しました。主要航空戦(マリアナ沖海戦)に写真も載せています。上記製品と同じくアバウトですが、部品点数も多く、主翼の折りたたみと引込足の格納もでき、丁寧に製作すれば良いモデルに仕上がると思います。(1943〜45)


全長 11.18m、 全幅 15.14m、 全高 4.00m、(乗員2名)
翼面積 39.20u、全備重量 7536kg、最高速度 475km/h
武装 翼内20mm機銃2挺、他7.7mm2挺、454爆弾1発

 上記製品の翼を折り畳んだ状態の写真ですが、実際はもう少し内に倒れる設計でした。仮組してから塗装を終えていましたので、削らないで接着組み上げしています。翼の裏が胴体色と同じですが、折れない下面部分は艶消し白色塗装で中間は艶消し灰色の3色トライカラー・スキームとなっています。これは、アメリカ海軍機の主敵日本海軍との戦いが南太平洋を中心に展開したための変更と思われます。実機の写真が無いので確実とはいえませんが、F4Fとかデバステーターなどの折畳み可能機で採用されていました。これが太平洋戦争中期頃まで標準迷彩塗装でしたが、日本航空隊の衰弱に伴い、1944年3月22日には、戦闘機に限り艶在りシーブルー単色となっています。下記のF6Fなども単色なので、青空を背景に下から見ると黒く浮き上がって見えた事でしょう。
 グラマンF6F HELLCAT(ヘルキャット) 定価 500円
AIRFIX 1/72 製品番号 02087

 ワイルドキャットの後継機、頑丈な機体と
2000馬力のエンジン出力により、零戦との戦いを有利に展開しました。旋回性能だけが零戦に劣るものの、航続距離、最高速度などで格闘戦を避け、一撃離脱と2機でチームを組んだ戦法で歴戦の零戦パイロットを撃墜していきます。(1942〜45)

全長10.24m、全幅13.10m、全高 3.99m、(単座)
翼面積 31.03u、全備重量 5670kg、 最高速度 621km/h
武装 翼内12.7mm機銃6挺、爆弾 900kg
 上記製品の翼を外した形です。AIRFIX社なので、バリも無く部品合いもまずまずという感じでした。結構、アバウトなんですが、アオシマの復刻版を製作したあとには多少のズレなど可愛いく感じます。通常、部品はランナーにくっ付いていますが、ランナーが無いので買おうと箱を傾けると、ジャラジャラ音に不安を感じていました。イギリスのプラモデルは全てランナーが無いのだろうか?・・と、フロッグは普通でしたよね(やはり値段かな)
。日本機に比べ、稼動部品が多いので製作時間が多少かかりますが、折畳んだ状態(取り外した)を鑑賞できるのも、結構面白かったです。現在では、オークションを利用しての購入です。

日本軍とは比較にならないほど強靭な防御装置で、育成・補充の難しいパイロットの命を救っています。