キ67 飛龍 靖国 キ109
同じ機種ですが、改造されて機種名も多岐になった航空機。
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三菱 四式重爆撃機 『飛龍』 (キ67) 雷装・電探装備型
有井製作所 72分の1 製品番号 53021 定価 1500円
昭和19年8月(12月という資料もある)に制式採用され、その操縦性は極めて軽快で、爆弾を装備しなければ宙返りもできたと言われています。この性能が、雷撃機として、また特殊防空戦闘機キー109として改装された要因でした。終戦までの短期間に総生産数697機と多く、活躍を期待された機種である事が伺えます。(1944〜45)
全幅 22.5m、全長 18.70m、全高 5.605m、(乗員6〜8名)
翼面積 65.85u、全備重量 13765kg、最高速度 537km/h
武装 20mmx1挺、12.7mmx4挺、魚雷x1発 (爆弾だと800kg)
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三菱 雷撃機 『靖国』 飛行第98戦隊所属機
有井製作所 72分の1 製品番号 53022 定価 1500円
昭和17年12月に試作1号機を完成させ、陸軍の四式重爆撃機『飛竜』として製式採用されました。運動性能が良いので、昭和19年1月には海軍指揮下のもと陸軍搭乗員に訓練を施し、機体も陸軍機『飛竜』なのですが海軍側では『靖国』と呼称されています。(1944〜45)
全幅 22.50m、 全長 18.70m、 全高 5.605m
全備重量 14.000kg、 最高速度 537km/h、 (乗員6〜8名)
武装 機首・尾部・胴体両側12.7mm旋回機銃各1挺、胴体上部20mm旋回機銃1挺
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三菱 試作特殊防空戦闘機 (キ109) 飛行第107戦隊 第2中隊
有井製作所 72分の1 製品番号 53023 定価 1500円
戦争中期、B−29の出現とともに高々度戦闘機の必要性を痛感した日本陸軍は、当時の爆撃機の水準を上回る性能の四式重爆『飛竜』の機首を改造し、B−29の防御砲火圏外から一撃で撃墜できる75mm高射砲を搭載しました。副操縦士が砲手となり、携行弾数は15発。昭和19年8月に完成し、合計22機が生産されています。(1944〜45)
全幅 22.5m、 全長 17.95m、 全高 5.8m (複座)
全備重量 10.800kg、 最高速度 550/h
武装 機首75mm砲1門、 尾部12.7mm1挺
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いずれも有井製作所から発売されています。大きな違いは機首のみで、『飛龍』と『靖国』にいたっては、
陸軍側と海軍側の呼称が違うだけで全く同じ機種でした。
発売元の有井製作所も勘違いしていると思うのですが、原因は搭乗員が陸海混合編成が原因でしょう。
これは、光人社 神野正美さん『台湾沖航空戦』を読み、知りえた事実です。
その他にも、雷撃機仕様は機体色がグレーのツートン(上が濃く、下は薄い色)でした。
上のプラモデルでは、『靖国』は間違いで『飛龍』が正しい色に近いと思います。