【女禍】

久しぶりの封神演義より、麗しの女禍(←漢字違います)
人面蛇身の洪水神、男と女、陰と陽、伏義と対の存在として描かれる。
太古、共工が暴れた際に、天柱が折れ、大地を支えるとされる地維が傾いたとき、灰土をもって北の冀州の川をふさぎ其の氾濫をおさめたとされる南方族の女神。

藤崎申公豹は、真の女禍をみて、ウットリしながら、

「美しい」

と、証言されております。この場合、申公豹の趣味の云々は置いといて。
実際、封神プロジェクトのきっかけとなったのが、殷の紂王が女禍の廟に赴いた折りにそのあまりの美しさの余り壁に女禍の美しさをたたえた淫猥な詩を書き付けたことによります。便所の落書きか……?
その詩を読んだ女禍が怒り心頭のあまり、狐狸精ダッキを送り込み、色仕掛けで覇王の道を踏み外さそうと画策するするので、美人で年増のヒス女を敵に回すと怖いという教訓であります。

とりあえず、私の中では、女禍様は、藤崎版の少女??のイメージが一番しっくり来ます。

さて、鳥姫伝【八妖伝】の影響からか、中国古代の地理書「山海経」を眺めてみたりしてますが、その造形の奇抜さ、奇天烈さたるや、古代の人々の想像力の豊かさ、その妄想具合にグッときますね。