「お前さんのは正義ではない。嫌がらせというものだ」
「お言葉ですが、その両方です」
雲中子は、どうしようもないと首をふる。

安能封神の名場面。このシーンで申公豹にはまった人はきっと多いはず。かく言う私も、これで申公豹氏にほれました。
正義の味方の枕詞に「バカな」がつくところがなんとも言えません。「嫌がらせというものだ」と、ちゃんと自覚しているのが、切ない。

「不条理に閑人さわぎだす」の、台詞も好きです。頭はいいのに、おせっかいな人だな。