那岐山・雪山ガイド

	下から見上げると、正月寒波で降った雪は、連日の好天ですっかり解けたかに見える。しかし、樹木の下には雪が眠っている。登山口の駐車場は積雪無く、所々残る程度である。林道から杉林に入っても、しばらくは雪は無い。20分歩くと再び林道と出会う。
林道上部の杉林に入ると、雪道が途絶えることはなくなる。杉林の切れ間に、向かいのCコースの登山道が望めるようになると、大神岩までは20分程度。この辺りで積雪は20㎝程度。やがて、5合目の標識が現れ、大神岩はすぐ上である。
	大神岩からは尾根道となり、しばらく緩やかな登りが続く。積雪30㎝。広葉樹の葉っぱが落ち、展望が開け気持ちの良い登りとなる。10分も歩くと八合目の標識。どう考えても早すぎる標識である。七合目辺りであろう。積雪30㎝。やがて低木帯、熊笹帯となると、頂上稜線は近い。
稜線から右にルートをとると、200メートルで避難小屋となる。小屋から5分で那岐山頂である。晴れてはいるが、今日は展望がきかない。稜線の積雪は30-40㎝。下山はCコースへと向かう。東へ600メートル歩くとCコース下山路がある。10分も下ると、風の避けられる杉林となる。あとは展望の利かない杉林の中を一時間下るだけである。下部で雪が途絶えるが、下山は雪道の方が楽である。