山 乗 渓 谷 (津黒山)
 
 真庭郡中和村にある、山乗川の不動滝から上部が沢登りの対象として楽しめる。中和村下和から県道下和奥津川西線を奥津方面に向かうと、まもなく不動滝への駐車場へ着く。山乗千手観音の前を通り、夏場はそうめん流しのある涼水亭まで来ると、不動滝に続く遊歩道がある。薄暗く夏でもひんやりしているが、この奥にすぐ不動滝が現れる。不動滝は左岸のルンゼを少し登り、落ち口に向かってトラバースして高巻く。滝の上部に着くと遊歩道が目の前にありガッカリする。少しの間、遊歩道と沢は並行しいいるのでどちらを歩いても良い。変化に乏しいがブナ林と水の透明感が美しい。すぐに遊歩道と別れるが、足慣らしをかねてゆっくりと進む。トロと小滝が出て来、頭上を県道が横切ると前半の足慣らしは終了である 。 県道を過ぎ、少し沢が狭まりブッシュが邪魔をしてくるが、すぐに終わる。堰堤に突き当たるが、右側から越えすぐに沢へ降りる。
小滝が現れ、ここから 核心部となる。15m前半の核心部の滝で、左手の水流の中をシャワークライムするもよし、右手の階段状になった所を登るもよし。   トロをへつり小滝を越えて行くと、ゴルジュ滝が現れる。中段までは簡単に登り、ザイルを着けて水流の間のリッジを登ると快適である。リッジを登らない場合は左岸の滝沿いの踏跡を登る。
硬い岩盤の上を水が流れるようなり、プールのある最後の滝に行き着く。膝上まで水に入り、濡れながら中段に立つか、倒木を利用し腕力をつかって中段に立つ。3m程奥に進み、左手のリッジに出ると容易である。 すぐ上には県道が横切り興ざめする。   200m程は平凡な沢となるため、県道を歩いた方が楽だ。道が急カーブするあたりから再び入渓すると、すぐ5mの滝だ。右側を簡単に登れるが水流沿いに、つっぱりながら登ると面白い。
後半は滝が連続するので面白い。二条の滝は左岸を巻く。  すぐ上にも二条の滝。これを簡単に越えると終了点の堰堤も見えてくる。不動滝から2時間半から3時間の遡行である。

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