各部の名称
1.パワーボタン(電源ボタン) 2.ファンクションボタン(機能ボタン) 3.セット/リセットボタン 4.DCΩ/AC C ボダン 5.アップボタン 6.ダウンボタン 7.バックライトボタン 8.トランジスターソケット 9.キャパシタンス(コンデンサ)/インダクタンス(コイル)ソケット 温度/信号アウトプットソケット 10.ファンクションセレクターロータリースイッチ ll.20Aターミナル 12.mAターミナル 13.COMターミナル 14.V/Ωターミナル 15.LCD(33/4ディジット・最高3999) 16.バーグラフスケール 17.アナログバーグラフ |
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18.オーバーロード表示 19.オートホールド(自動保持) 20.デュアル 21.パルス 22.データホールド(データ保存) 23.ミニマム(最小) 24.マキシマム(最高) 25.レラティブ(関連) 26.コンペリソン(比較) 27.レンジホールド(範囲保持) 28.エキストラ 29.メモリー(記憶) 30.メモリーリコール(記憶呼び出し) |
31.メモリーの番号 32.インダクタンス(コイル) 33.ダイオード 34.コンティニュイティー(導通)ボルト(電圧)カレント(電流)の選択 35.ネガティブ・ポラリティー(マイナス極) 36.フリキュエンシー(周波数) 37.テンパレチャー(温度) 38.キャパシタンス(コンデンサの容量) 39.トランジスターhFE 40.ロジックテスト 41.セカンダリーディスプレイ 42.ローバッテリーインディケーション 43.デシベル 44.アナンシエーター |
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1.イントロダクション(はじめに) |
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2.セイフティーインフォメーション |
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2-1.セイフティーリクアイヤメント(必要条件) |
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2-2.セイフティーシンボルズ(安全のシンボル) |
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2-3.セイフティーワーニング(安全のための警告) |
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3.操作の準備 |
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3-1.バッテリーの取り付け |
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3-2.テストプローブの使い方 |
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3-3.スタンドの使い方 |
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4.ご使用になる前に |
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5.メーターの使いかた |
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5-1.プッシュボタン |
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5-2.ソケット |
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5-3.入力端子 |
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5-4.デジタルとバーグラフのディスプレイ |
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5-5.アドバンスファンクションを使って |
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5-6.アナンシエーター |
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6.測定の仕方 |
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6-1.AC/DC電圧を測定するには |
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6-2.周波数を測定するには |
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6-3.ロジックテスト |
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6-4.レジスタンス(抵抗)を測定するには |
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6-5.コンティヌイティー(導通)テスト |
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6-6.ダイオードをチェックするには |
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6-7.キャパシタンス(容量)を測定するには |
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6-8.トランジスターをチェックするには |
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6-9.温度を測定するには |
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6-10.信号出力チェック |
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6-11.コイルを測定するには |
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6-12.カレント(電流)を測定するには |
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6-13.コンピューターに接続するには |
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7.お手入れと保管方法 |
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7-1.ヒューズを取り替えるには |
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7-2.普段のお手入れ |
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8.仕様書 |
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8-1.一般機能 |
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8-2.特別機能 |
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注意:当社は常に品質の向上を図っておりますので、このユーザーマニュアルの中には、実際にお届けした商品の明細、部品、あるいは回路デザインとは若干異なった事項が明記されている場合があります。
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1.はじめに
高品質で、パワフルで頑丈で、ハンディなマルチメーターは、すべての測定作業に対して安心と自信を持ってお使い頂ける、優れたデジタルマルチメーターです。測定作業を開始される前に、この操作マニュアルを必ずよくお読み下さい。
2.セイフティーインフォメーション
2-1. 安全のための必要条件
このメーターは、IEC1010-1/NE61010-1 Part 1:測定、コントロール、又は実験用電気装置のセイフティーリクワイメント(安全のための必要条件)、セイフティークラスUに基づいて、製造されております。このマニュアルには、メーターを安全な操作、保管する為に必要なインフォメーションと注意事項が記載されています。
2-2.セイフティーシンボル
下記ののシンボルは、測定の限度や安全をお知らせするために、メーターに内蔵されているものです。
20A |
このターミナルにおいて、測定できる最大電流は、20アンペアDC/ACです。この端末にはヒューズプロテクト(保護)がされています。 このレンジを高い電流でお使いになる場合は、デューティーサイクルをオンロードで3O秒、オフロードで15分に保ってください。 |
mA |
この端末において、測定できる最大電流は、4mAまたは4OOmA DC/ACです。この電流は、800mAのヒューズによって保護されています。 |
MAX500V |
電気ショックや装置のダメージを避けるために、通常のインプットターミナルCOMを決して500ボルト以上のものには近づけないで下さい。 |
MAXlOOOV 750V |
このメーターが測定できる最大の電圧は1000V DCまたは750V ACです。 高い電圧を測定される時は特にご注意下さい。ターミナルやプローブ先端には、絶対に手を触れないで下さい。 |
△ |
操作の手引きを御参照下さい。 |
□ |
クラスUレベルの安全生、ダブルインシュレーション(絶縁体)を示します |
* |
工場などでの、高エネルギー使用のためのものではありません。 |
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2-3.セイフティーワーニング(安全のための警告) 2-3-1.電気ショックの危険性や機器の損傷を防止するために、1000V DCまたは750V ACを超える電圧は絶対に測定しないで下さい。 2-3-2.メーターへのダメージ、または故障を避けるために、表1に示されるインプットの限界にお気をつけ下さい。 2-3-3.メーターへのダメージ、または故障を避けるためにファンクションやレンジを切り換える前には必ずテストリードをテストポイントから切り離して下さい。 2-3-4.電気ショックを避けるために60V DCまたは25V AC以上を扱う場合には十分にご注意下さい。 2-3-5.20Aレンジはヒューズによってプロテクトされています。ダメージや故障を避けるために、ヒューズによるサーキットの限界以内か、サーキットブレーカー20Aまたは4000VAのレンジ内でご使用下さい。電圧を20AまたはmA、COMターミナルには絶対に適用させないで下さい。この警告はメーターのダメージを防ぐだけでなく、ユーザーの方々の安全をお守りするためのものです。 2-3-6.メーターや、テストリードを絶対に濡らさないで下さい。 2-3-7.テストリードを良いコンディションに保って下さい。 |
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表1.入力限度
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操作の準備
3-1.バッテリーの取り付け このメーターのご使用には9Vのバッテリーが必要です。バッテリー電圧が、ある一定の限界まで下がった時には B が表示されます。その際には、できるだけ早くバッテリーを交換して下さい。低いバッテリーでのご使用を続けられますと、誤作動をすることがあります。 警告: 電気ショックを避けるため、バッテリーの交換をする場合には、必ず両方のリードを装置から外してください。 バッテリーの取り付けを行う際には、以下の手順に従って下さい。 1.電源を切り・2つのテスト・リードを切り離して下さい。 2.バッテリーカバーのネジを取り外して下さい。 3.絶縁カプセルの中にバッテリーを設置して下さい。 |
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4.バッテリーカバーと、ネジを取り付けて下さい。 警告: ・添付されたバッテリー絶縁カプセルを捨てないようにして下さい。この絶縁カプセルを正しく使用にならないと、機器の損傷や故障をきたす恐れがあります。 ・バッテリーを取り付け、カバーを取り付けるまではメーターの操作をしないで下さい。 |
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3-2テストプローブの使い方 メーターに添付されたテストプローブと同じタイプのもの意外はご使用にならないで下さい。 このテストプローブは1200ボルト用のものです。 注意: ・付属のテストプローブは1200ボルト用となっていますが、メーターの最大インプット電圧は1000V DCまたは750V ACです。1000V DC以上または750V ACの電圧を測定しようとした場合にはメーターに損傷を与えたり、また自身も怪我をする恐れがあります。高電圧の測定を行う際には十分ご注意下さい。 ・COMターミナルに差し込むプローブを500ボルト以上のものには絶対にご使用にならないで下さい。 |
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3-3.スタンドの使い方 メーターの立てかけるとき、又は掛ける時には、スタンドをご使用下さい。 メーターを立てかけるには 机の上などにメーターを立てかける際にスタンドをお使いになると、見やすい角度に設置することが出来ます。 立てかけにスタンドを使用する場合には、メーター本体から開き、平らな表面にセットして下さい。 メーターを掛けるには メーターを掛ける際には、スタンドの下部を押さえ、取り外して下さい。そして、上部の2つの穴にスタンドを差し込んで下さい。 |
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4.ご使用になる前に 正しい操作をして頂き、このメーターに慣れて頂くためにも、ご使用の前には以下の手順に従って下さい。 4-1. ON/OFF ボタンを押し、ONの状態にして下さい 4-2.ファンクションを選択するには、ロータリースイッチを回し、お望みの位置に設定して下さい。メーターの通常の操作が可能になります。 4-3.オプションの操作をお望みの場台は、ロータリースイッチの上の、適切なボタンを押して下さい。(表2を御参照下さい) |
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・ UP DOWN ボタンを操作する際 MEMの中のメモリーの数字を指定するには RELを、 R-H の中のリファレンス値の極性、値、レンジを増やす/減らすには CMP モードを R-Hモードや信号アウトプットチェックの中のレンジを増やす/減らす際に押してください。 ・ディスプレイバックライトを操作するには、黄色いボタンを押してバックライトをONにして下さい。 ・ファンクションモードを選択する際には FUNCTION ボタンを一回、またスクロールする際には再度押して下さい。終了する際には SET/RESETボタンを押して下さい。 ・開始する際には SET/RESETボタンを一回、終了するには再度押して下さい。 ・ DCΩ/ACC ボタンはロータリースイッチが電圧または電流にセットされている場合にACとDCの交流を行う際、およびロータリースイッチが C Ωにセットされている場合にレジスタンス(抵抗)とコンイニュティー(導通)を切り換える際に押して下さい。 |
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5.メーターの使い方
このセクションでは、メーターについての詳細と、ご使用方法をご説明します。
表紙の裏の図に示される、各キーにつけられた番号を御参照下さると、より簡単にご理解頂けます。
5-1.プッシュボタン
1〜7は、プッシユボタンの使い方を説明しています。これらのボタンは(ロータリースィッチと共に)操作モードを選択される際に使用されます。
ボタンが押された場合には、ピー音が鳴ります。表2の中にプッシユボタンの操作の簡単な説明があります。アナンシエーターは、モードやファンクションが選択された時に表示されます。
すべてのプッシュボタンを、敏速にデフォルト(初期)の状態にするには、ロータリースィッチを、隣接するファンクションに設定し、またもとのファンクションに戻して下さい。
1.電源ON/OFF
メーターをオンの状態にするには、 ON/OFF (赤)ボタンを押して下さい。オフの状態にするには、再度このボタンを押して下さい。
自動パワーオフ
ロータリースイッチやプッシュボタンが、10分以上にわたって使用されない場合には、メーターをオフの状態にしておくと、バッテリーの寿命を延はすことが出来ます。しかし、信号アウトプットチェックや、PCとの接続を行っている間に、電源が自動的にオフになることはありません。
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表2プッシュボタン操作の簡単なご説明
■ファンクションモードの開始ボタン (スクロールする時には再度押して下さい。) ■ REL CMP モード時は終了。
■メーター電源 ■
DC/AC Ω/C 切り換え(トグル) ■入力する時に押して下さい。 ■ REL CMP モードを除< ファンクシヨンモード終了。
■ REL CMPモード時は極性、レファレンス値とレンジ設定。 ■ MEM RELモード時はメモリー番号設定。 ■ R-H モード時、信号出力チェック時は、レンジを変更、設定。 ■バックライトボタン (15秒以内に自動的に切れます。)
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2.FUNCTION(ファンクション) 最初にメーターの電源を入れる時、選択された測定レンジに応じてA(オートホールド・自動保持)、d(デュアル・二重)、またはP(パルス)インジケーターがディスプレイに表示されます。ファンクションボタンを押す毎に、ファンクシヨンモードを移行します。 ファンクションモードのスクロール順序 D-H → MIN → MAX → REL → CMP → R-H → EXT → MEM → RCL 3.SET/RESET SET/RESET ボタンを押すことによっても、ファンクションを選択できます。 RELと CMP のファンクションモードにおいては RESET ファンクションは使用できません。これらのモードを終了させるには、隣りののレンジにファンクションセレクターを移すか、または FUNCTION ボタンを押して<ださい。 4.DCΩ/AC C ロータリースイッチが電流か電圧にセットされている場合は、DC/ACの切り換え、またロータリースイッチが C Ωにセットされている場合は、Ω(抵抗)/C(導通)の切り換える時に DCΩ/AC C ボタンを押すと切り換わります。 5.6.UP/DOWN RELと CMPモードにおいてレファレンス値のレンジ、極性、又は数値を設定する時、及び、 MEM RCLモードにおいてメモリー数字を表示させる時、あるいは R-H モードや信号出力チェックのレンジ、数値を増減させる際には UP/DOWN ボタンを押して下さい。 7.ディスプレイバックライト バックライトを点灯/消灯させる時に押して下さい。バックライトを点灯させると暗い場所でも使用できます。また、バックライトは、バッテリーの寿命を延ばすために、15秒後に自動的に消灯します。 |
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5-2.8、9は、ソケットについての説明です。 8.トランジスタhFE マークされた正しいソケット位置に、ベ一ス、コレクタ、エミッターピンをそれぞれ差して下さい |
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9.コンデンサー(容量)、コイルインダクタンス(誘導)ソケット 温度、信号出力ソケット ・コンデンサー(容量)測定 正しい極性を見ながら、完全に放電されたコンデンサーを一番外側の連結部に差して下さい。 ・温度測定 “K”タイプの熱電対(サーモカップル)を、一番内側の連結部に差して下さい。 ・信号出力チェック 信号チェックプローブを、一番内側の連結部に差して下さい。
温度測定 容量測定 誘導測定 (M-3860D) (M-3870D) |
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10. ファンクションセレクターロータリースイッチ ロータリースイッチの設定によって、選択することのできるファンクションを説明。 |
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5-3.入力端子 11〜14は入力端子についての説明です。(オーバーロードリミットについては表1をご覧下さい) 11.20Aアンペア入力端子 ファンクションセレクターが、20Aの位置にあるとき、20A(AC/DC)までの電流測定に使用。 12.mAミリアンプ入力端子 ファンクションセレクターが、4mAか400mAの位置にあるとき、4mA又は400mA(AC/DC)までの電流測定に使用。 13.COMコモン端子 すべての計測に使用される端子です。 14.V/Ω端子 電圧、抵抗、周波数の測定、導通、ダイオード、ロジックテストに使用。 |
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mV V FREQ LOGIC C Ω @ CAP hFE TEMP 4mA 400mA 20A mH H |
ミリボルトac/dc ボルトac/dc 周波数 ロジックテスト 導通/抵抗(レジスタンス) ダイオードテスト キャパシタンス(コンデンサ) トランジスター 温度 ミリアンペアac-dc ミリアンペアac-dc アンペアac/dc ミリヘンリー ヘンリー |
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5-4.デジタルバーグラフディスプレイ 15〜18はデジタルバーグラフディスプレイの説明です。 15.デジタルディスプレイ デジタル読み取りは、自動極性表示と小数点位置設定と共に、4000カウントディスプレイに表示されます 16. アナログバーグラフ 入力値が増加するにつれて左から右へと表示される、43ポイントのバーグラフがあります。この機能は、針の動きの機械的なオーバーシュートを除いては、アナログメーターとほぼ同じです。入力値が選択されたレンジと同じ又は4000カウントを超えた場合バーグラフの点灯とピー音とともに、OLと表示されます。 |
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17. バーグラフスケール 読み取りのための、スケールです。 18.0Lオーバーロード表示 表示するには大きすぎる入力値の場合、バーグラフの照明とピー音と共に、OLが表示されます。 |
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5-5.アドバンスファンクションを使うには 19〜31は、アドバンスファンクションの使い方を説明しています。 19. A オートホールド (自動保持) DC電圧、電流、ダイオード、容量、hFE、またはインダクタンス(コイル)の測定を行う時には、セカンダリーディスプレイ(上段表示)の真ん中に、Aが表示されます。これが表示されますと、セカンダリーディスプレイは4〜5秒前に読み取りを表示します。 |
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20. Pパルス AC電圧の測定を行う際には、AかPがセカンダリーディスプレイの真ん中に表示されます。 Pが表示されますと、入力値に周波数があるということを表示すると共に、セカンダリーディスプレイのオートホールド(自動保存)モードによる読み取りを表示します。 メーターが EXTモードにセットされた場合、周波数は直接セカンダリーディスプレイに表示されます。 |
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21.dデュアルディスプレイ AC電圧、周波数、温度、ロジックの測定を行う時には、dがセカンダリーディスプレイの真ん中に表示され、異なった2つのタイプの測定と読み取りを、同時に行います。 |
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入力レンジ選択 |
メインディスプレイ |
セカンダリーディスプレイ |
AC電圧 |
AC電圧 |
dB(m) |
周波数 |
周波数 |
AC電圧 |
混度 |
℃ |
°F |
ロジック |
HI/LO |
DC電圧 |
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22.D-Hデータホールド データホールド機能によりセカンダリーディスプレイの値を保存することが出来ます。データホールド機能にするには、ディスプレイの左上の部分に D-H が表示されるまで、 FUNCTION を押して下さい。メインとセカンダリーディスプレイの両方が・現在の値を表示します。セカンダリーディスプレイに表示値を保持する場含は、 SET/RESET を押して下さい。メインディスプレイは、現在の測定を続けます。測定をリリース(解除)する際には、 SET/RESET を押して下さい。 注意: 周波数や容量を測走している間に、メインディスプレイがOLになっている時には、セカンダリーディスプレイはOLに更新されます。 |
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23.MlNミニマム ミニマム機能により、変化する値の最小値を測定することが出来ます。ミニマム機能を使うには、ディスプレイの上部に MIN が表示されるまで、 FUNCTION ボタンを押して下さい。レンジを変更するには、 UP か DOWN ボタンを押して下さい。ミニマム機能を作動させるには、 SET/RESET ボタンを押して下さい。 MIN R-H が表示されます。セカンダリーディスプレイは現在の値が過去に保存されたものより低かった時のみ更新されますが、メインディスプレイがレンジを越えた時にはOLが表示されます。メインディスプレイが現在の測定値を追い続けている時は、セカンダリーディスプレイは過去に保存された中の最小値を表示します。測定をリリース(解除)する際には、 SET/RESET ボタンを押して下さい。 注意: 周波数と容量測定においては、 R-H を保持することは出来ません。しかし、現在の測定値が過去に保存されたものより低い場合は、セカンダリーディスプレイの更新を行います。小数点はありません。 |
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24.MAXマキシマム マキシマム機能によって変化する値の最高値を測定することが出来ます。マキシマム機能を作動させるには、 MAX がディスプレイの上部に現れるまで、 FUNCTION ボタンを押して下さい。 レンジを変更するには UP DOWN ボタンを押して下さい。マキシマム機能を作動させるには SET/RESET ボタンを押して下さい。 MAX R-H が表示されます。セカンダリーディスプレイは現在の値が過去に保存された値より高い場合のみ更新されますが、メインディスプレイがレンジを越えた時にはOLが表示されます。メインディスプレイが現在の測定値を追い続けている時は、セカンダリーディスプレイは過去に保存された中で最大の値を表示します。測定をリリース(解除)する際には、 SET/RESET ボタンを押して下さい。 |
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注意: 周波数と容量測定においては、 R-H を保持することは出来ません。しかし、現在の測定値が過去に保存されたものより低い場合は、セカンダリーディスプレイの更新を行います。小数点はありません。 |
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25.RELレラティブオフセット(比較差引値) レラティブオフセット測定機能によって、設定したリファレンス値(参考値)に関係のある数値を測定することができます。例えば、リファレンス電圧を設定し、実際の電圧とリファレンス電圧の差を測定するということも出来ます。 リファレンス値を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1. REL がディスプレイの上部に表示きれるまで FUNCTION ボタンを押して下さい。 2. UP または DOWN ボタンを押し、リファレンス値の極性を設定して下さい。 3. UP または DOWN ボタンを押し、リファレンス値の最初の数字を設定して下さい。 SET/RESET ボタンを押して下さい。 4他の3つの数字にも同様に、手順3に従って下さい。 5. UP または DOWN ボタンを押してレンジを設定して、 SET/RESET ボタンを押してレラティブ測定を開始して下さい。 |
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メインディスプレイは実際の測定値を表示します。セカンダリーディスプレイは実際の測定値とリファレンス値の差を表示します。 例えばリファレンス100Vに設定され、実際の読み取り値が90Vの時には、メインディスプレイは090.0Vを表示し、セカンダリーディスプレイは-010.0Vを表示します。測定値がリファレンス値と同じの時は、セカンダリーディスプレイはOを表示します。 注意: ・セカンダリーディスプレイの最初の数字は、Oから3です。 ・メインディスプレイがレンジを超える場台は、セカンダリーディスプレイはO.Lを表示します。 ・周波数と容量測定において、 D-H を設定することは出来ません。しかしメーターは測定値とリファレンス値の差を比較し続けます。小数点はありません。 ・ REL モードから抜け出す場合は、ファンクションボタンを押すか、ロータリースイッチを他のレンジに切り換えてください。 |
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26.CMPコンペリソン(比較) コンペリソン機能によって、電圧の測定値と設定されたリファレンス値を瞬時に比較することができます。測定値が高い方のリファレンス電圧よりも高い時はHIGH、また低い方のリファレンス値よりも低い時はLOWをそれぞれ表示します。リファレンス値を設定しコンペリソン測定を開始するには以下の手順に従ってください。 1.メーターが CMP を表示するまで FUNCTION ボタンを押して下さい。 2. UP または DOWN でミニマムリファレンス値の極性を設定して下さい。(マイナス値には−が表示されます) SET/RESET ボタンを押して下さい。 3 UP または DOWN ボタンでミニマムリファレンス値の最初の数字を設定して下さい。その後 SET/RESET ボタンを押して下さい。残りのミニマムリファレンス値の設定もこの手順を繰り返して下さい。 4.手順2と3を繰り返しマキシマムリファレンス値を設定して下さい。 両方のリファレンス値が設定されますと、メーターはメインディスプレイに現在の測定値を表示し、セカンダリーディスプレイに比較の結果(LO、PASS、HIGH)を表示します。 |
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27.R-Hレンジホールド(範囲保存) レンジホールド機能によって周波数と容量の範囲以外のオートレンジング(自動範囲設定)からマニュアルレンジモード(手動範囲設定)まで、メーターを設定することができます。 レンジホールド機能を使用するには以下の手順に従ってください。 ・ディスプレイの上部に R-H が表示されるまで FUNCTION ボタンを押して下さい。手動モードにおいてはUPまたはDOWNボタンを押す毎にレンジとアンシエーターが増加または減少します。 ・ R-H モードから抜けるには SET/RESET ボタンを押して下さい。 |
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28.EXTエキストラ
メーターは、同時に異なった2タイプの値を測定、表示することが出来ます。 エキストラ機能を設定するには、 EXT がディスプレイの上部に表示されるまで FUNCTION を押して下さい。 エキストラ測定値の表示
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29.MEMメモリー 測定値を5つまでメモリーの中に保存することが出来ます。 保存するには、以下の手順に従って下さい。 1.ロータリースイッチで、測定タイプとレンジを選択して下さい。 2.ディスプレイの上部に MEM が表示されるまで、 FUNCTION ボタンを押して下さい。 3. セカンダリーディスプレイが保存したい数値のメモリー番号 (0〜4) を表示するまで UP または DOWN ボタンを押して下さい。 4.測定を行っている時に、 SET/RESET ボタンを押して、現在の測定値を保存して下さい。 既にデータが保存されているメモリー番号に保存しようとすると、古いデータは新しいものに上書きされます。 |
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30.RCLリコール 測定値を5つのメモリーの中から呼出す時は、以下の手順に従って下さい。 1. ディスプレイに RCL が表示されるまで、 FUNCTION ボタンを押して下さい。 2. セカンダリーディスプレイに呼出したいメモリーの番号が表示されるまで UP または DOWN ボタンを押して下さい。 3. SET/RESET ボタンを押して下さい。セカンダリーディスプレイに保存された数値が表示されます 31.メモリー番号 MEM と RCL モードでは、 UP または DOWN ボタンを押す毎に、メモリー番号を表示します。 |
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5-6.アナンシエーター 32〜44は、測定しているモードや状態の表示についての説明です。 32. C ブザーチェック ワイヤリングケーブルの導通、ヒューズ、そしてコネクションのチェック等を簡単にします。 33. @ ダイオードテスト (M-3850Dのみ) 表示された数値は約1mAテスト、電流の半導体順方向電圧です。レンジはシングル0-2.0Vです。 34.ACアルタネーティング(交流) 電流/電圧 35.ネガティブポラリティー(マイナス極) 自動的にマイナス入力を表示します。 REL が作動すると計算によりマイナス結果を表示します。 36.FREQ周波数カウントモード 最高4MHz(M-3860D、M-3870D)と、40MHz(M-3850D)までの周波数を測定し表示します。 37.TEMP温度 このモードで、“K”タイプのサーモカップル(熱電対)にを使用することによって、-40℃から最高1200℃までの温度を測定し表示することが出来ます。 |
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38.CAPキャパシタンス(容量) nF 4・40・400からuF 4・40・400までのコンデンサー容量を測定することができます。 39.hFEトランジスターhFE hFE数値を測定することができます。 40.インダクタンス(コイル、誘導) 400mH(M-3860D)から40H(M-3870D)までのコイルを測定することができます。 41.LOGICロジックテスト エキストラロジックプローブを使わずにロジックのレベルをチェックすることができます。この機能はHi、Loまたは■■■を表示することによって、ロジックハイ(Hi)、ロジックロー(Lo)、または確認不可能(■■■)をそれぞれ示します。 42. セカンダリーディスプレイ メインディスプレイとは別に、セカンダリーリーディング(2番目の読み取り値)を表示します。 43.Bローバッテリー (バッテリー電圧不足) このメーターは9Vのバッテリー1つで作動します。Bが表示されましたら、誤作動を避けるためにも早急にバッテリーを交換して下さい。 |
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44.dBデシベル dモードではAC電圧で400Hzまでを、 EXT モードでは周波数の入力のレベルのdBm測定が出来ます。 dBm測定(ディスプレイの中では“dB”)は入力電圧の対数の比率から、保存された標準的な数値までを示します。 |
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45.表示される数値の単位の説明 |
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このセクションでは、メーターの幾つかのコモンアプリケーションと測定を行う際に知っておいて頂きたい幾つかの項目を紹介します。 6-1.AC/DC電圧を測定するには AC/DC電圧を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1.ファンクションセレクターを回し、適切な位置に設定して下さい。 2. DCΩ/ACC ボタンを押し、DC/ACを選択して下さい。ACの場合はACが表示されます。 3.メーターのCOM端子に黒いプローブを、そしてV/Ω端子に赤いプローブをそれぞれ差して下さい。 4.測定したいAC/DC電圧部分に、プローブを接続して下さい。 |
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注意: ・AC電圧を測定している間、dモードでは、メインディスプレイにACを表示し、セカンダリーディスプレイにはdBを表示します。また EXT モードでは、メインディスプレイにACを表示し、セカンダリーディスプレイには周波数を表示します。 ・マイナス極の時は、−が表示の左に現れます。 ・5つのAC/DC電圧はそれぞれ、約100MΩ入力インピーダンスと並列に100pF以下入力容量があります。AC電圧は、100MΩ入力と連結するACです。 ・プローブがどの回路にも接続されていない時には、ランダムな表示をします。これは通常起こることで、プローブが回路に接続されると、正常な値が表示されます。 警告: 1000DC Vまたは750AC V以上の電圧を測定しないで下さい。機器に損傷を与え、自身も怪我をする恐れがあります。 |
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6-2周波数を測定するには ファンクションセレクターをFREQの位置にして電源を入れると、dモードでメインディスプレイで周波数を、セカンダリーディスプレイでAC電圧を表示します。また、 EXT モードではメインディスプレイで周波数を、セカンダリーディスプレイでdBを測定することが出来ます。 信号の周波数を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1. ファンクションセレクターを回し、FREQの位置にして下さい。 2.COMとV/Ω端子に、テストプローブを差して下さい。 3.周波数ソースに、プローブを接続して下さい。 ・インプットセンシビリティー(入力感度) 3MHzまで150mV以上 3MHz以上300〜500mV以上 |
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注意: ・プローブがACアウトレットに接続されている時は、ファンクションセレクターを他のレンジに換えないで下さい。 ・オーバーロードプロテクション:750VDC/AC RMS ・より正確な測定をするには、BNCケーブルをご使用下さい。 警告: 750ACV RMSを超える信号の周波数を測定すると、機器を破損する恐れがあります。 |
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6-3.ロジックテスト ロジック機能によって、デジタル回路を簡単にチェックすることができます。この機能はロジックの Hi、Lo、確認不可能という状態をそれぞれHi、Lo、■■■■で表示します。 ロジックテストを行うには、以下の手順に従って下さい。 1.ファンクションセレクターをLOGICレンジに設定して下さい。 2.COMとV/Ω端子にテストプローブを差して下さい。 3.テスト回路のグランドポイント(GND)に黒いプローブを接続し、供給された電圧ポイント(V+)に赤いプローブを接続して下さい。テストプローブをそれぞれのポイントに接続したら、 SET/RESET ボタンを押して下さい。 4.黒いプローブは回路のGNDポイントに接続したまま、赤いプローブを希望の他のポイントに移して下さい。 測定結果により以下の3つの内の1つを表示します。 ・測定された数値が、保存された(V+)値の70%を超えると、Hiが表示されます。 ・測定された数値が、保存された(V+)値の30%を下回ると、Loが表示されます。 ・測定された数値が、保存された(V+)の30%から70%の間の時は、■■■■が表示されます。 |
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注意: ・このモードでは、 MIN MAX D-H 機能は使用できません。 ・ロジックレベルの限度は、最高39.99Vの電圧レンジです。 ・ロジックテストを行った後は、他のレンジに移る前に SET/RESET ボタンを押して下さい。 |
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6-4.レジスタンス(抵抗)を測定するには 抵抗を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1.ロータリースイッチを回し、C Ω位置にして下さい。 2. DCΩ/ACC ボタンを押し抵抗と導通のポジションにして下さい。 3.測定したい部分に、プローブを接続して下さい。 |
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警告: ・抵抗測定を選択し、プローブをV/Ωに差した時は、テストプローブを絶対に電圧のある回路には接続しないで下さい。 ・抵抗の測定を行う際には、テストする回路のすべての電源を切り、すべてのコンデンサが放電されていることを、必ず確認して下さい。 注意: ・テストリードの低抗は、一番低い(400Ω)レンジの、正確さに影響します。エラーは一般的に、テストリードの標準的なペアでは、1から02Ωです。 エラーを小さ<するには、テストリードを一緒に短<し、リードの低抗を読み取って下さい。 ・抵抗を測定する時はプローブと回路の接続がきちんとされていることを確認してください。埃、油、半田溶剤、または他の外部のものは抵抗測定に影響を与える恐れがあります。 ・測定された抵抗値が最高値を超えるとオーバーロードを示すO.Lが表示され、バーグラフが点灯します。 ・約4MΩまたはそれ以上の低抗には、表示が安定するまでに数秒かかる場合があります。これは、高い抵抗値の測定の際に、よく起こります。 |
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6-5.導通テスト 導通テストは、回路の接続が完全であることを調べます。 ブザー付き導通テストを行う際には、以下の手順に従って下さい。 1.ファンクションセレクターを C Ωの位置にして下さい。 2. DCΩ/ACC ボタンを押し、低抗か導通にして下さい。 3.回路のパワーを動かして下さい。 4.ブローブを回路に接続して下さい。 警告: 電源の入っている回路での、導通測定は絶対に行わないで下さい。 注意: 測定された抵抗値が40オーム以下の時は、フザーが鳴ります。 |
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6-6.ダイオードをチェックするには(M-3850Dのみ) この機能は、ダイオードや他の半導体のオープンやショートをチェックすることが出来ます。また、ダイオードをマッチさせたいときにもこの機能を使用します。 ダイオードをチェックするには、以下の手順に従って下さい。 1.ファンクションセレクターを @ 位置にして下さい。 2.テストリードをCOMとV/Ω端子に差して下さい。 3.チェックするダイオードにプローブを接続し、測定して下さい。 |
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6-7コンデンサーの容量を測定するには コンデンサーの容量を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1.テストする前に、コンデンサーの電荷を放電して下さい。 2.ロータリースイッチをCAP位置にして下さい。 3.CAP+と-クリップコネクターに、放電されたコンデンサーを差して下さい。ディスプレイに容量値を表示します。
容量測定 温度測定 注意: ・充電されているコンデンサーの容量を測定すると、機器に損傷を与える恐れがあります。 ・有極コンデンサーについては、マイナスクリッブにマイナスリードを差すよう確認して下さい。 ・幾つかのコンデンサを扱う場合は十分注意してください。 |
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6-8. トランジスタをチェックするには トランジスタのhFEを測定するには、以下の手順に従って下さい。 1.ロータリースイッチをhFEの位置にして下さい。 2.適切なトランジスタソケットに、測定したいトランジスタを差して下さい。ディスプレイにトランジスタのhFE値が表示されます。 注意: ・べ一ス、コレクター、そしてエミッターピンを、正しいソケットに差して下さい。 ・ダーリントントランジスタは、内部低抗を内蔵しているものがあります。その場合正しい測定は出来ません。 ・hFE測定値を、正確な値と考えず、トランジスタの動作確認とお考え下さい。トランジスタの本来のhFEは、動作している電流によるからです。 このメーターは、エミッターとコレクターには最高1000uAを適用し、hFEを計算するべくコレクター電流を測定します。 ・回路に接続されたトランジスタのhFEを測定することは出来ません ・FETや、他の2極性でないトランジスタのhFEを測定することは出来ません。 ・パワートランジスタの大きい方のリードは、テストソケットにダメージを与える恐れがあります。 |
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警告: ・トランジスタソケットは、オーバーロードから保護することが出来ません。 ・外部のリードをトランジスタソケットに使用したり、設置したりすると、メーターにダメージを与え、保証が無効になる恐れがあります。 |
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6-9.温度を測定するには メインディスプレイの摂氏と、セカンダリーディスプレイのカ氏を読み取ることによって、メーターはデュアルディスプレイと共に、直接的に温度を表示することが出来ます. 温度測定は、“K”タイプの温度プローブ(NiCrNi)でのみ、測定出来ます。測定範囲は、-40℃から+1200℃です。 温度を測定する際には、以下の手順に従って下さい。 1.ロータリースイッチをTEMPの位置にして下さい。 2.最も内側の連結部にKタイプのサーモカップル(熱電対)を差し、温度を測定したい、部分に先端を近付けて下さい。
容量測定 温度測定 |
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温度測定時にはプローブは使用しません |
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6-10.信号出力チェック(M-3860D用) 8ステップの周波数とレベルによって、内蔵のC-MOS信号ジェネレーターを作ります。これにより、デジタル回路をチェックすることが出来ます。 信号出力は、以下の手順に従って下さい。 1. ロータリースイッチをSIGNALOUTPUTの位置にして下さい。 2.信号出力プローブを、一番内側の連結部に差し込んで下さい。 3. UP DOWN ボタンを押し、周波数を選択して下さい。 4.プローブを、チェックしたい部分に接続して下さい。 注意: ・メーターは、Hz 1-lO-1OOから最高Khz 1-2-3-4-5までの8ステップの周波数で、約3Vppのレベルに固定されたC-MOS信号を発生します。 ・このモードでは、 FUNCTION は使用出来ません。 |
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6-11.インダクタンス(コイル)を計測するには(M-3860DとM-3870D用) メーターは、最高400mH(M-3860D)と、40H(M-3870D)までのコイルを測定することが出来ます。 コイルを測定するには、以下の手順に従って下さし、。 1. ロータリースイッチを400mH、または40Hの位置にして下さい。 2.放電されたコイルを、最も外側の連結部に差すと、ディスプレイに値が表示されます。
容量測定 誘導測定 温度測定 注意: ・入力が接続されていない場合、例えばオープン回路などではオーバーレンジ(許容範囲を超える)状態を示すO.Lが表示されます。 ・39ページのテストコンディションを参照して下さい。 オープンの状態でO.Lが表示されない場合は、 DCΩ/ACC を押すと、メーターはO.Lを表示します。 |
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6-12.電流を測定するには 電流を測定するには、以下の手順に従って下さい。 1.ロータリースイッチを、適切なアンペア位置にして下さい。 2. DCΩ/ACC ボタンを押し、AC/DCを選択して下さい。ACの場合はACが表示されます。 3.測定したい負荷か回路に、メーターを直列に接続して下さい。
DC電流測定 AC電流測定 |
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警告: 250V以上の回路電圧で電流が測定されている時にヒューズが飛ぶと、メーターが損傷を受け怪我をする恐れがあります。20Aのヒューズが装着されていますが、この端末に高電流の電圧を適用されると回路がショート、また火傷の危険があります。 注意: ・大まかな電流を把握していない時は、回路をまず20A入力端末に接続し、mA入力端末が安全なレベルにあるかを確認して下さい。 最高4mAまたは400mAまでの電流には、mA入力端子を使用して下さい。 ・電流を測定している時は、メーターの内部分路はバーデンボルテージと呼ばれるメーターの端末を通って電圧を生みだします。 この電圧下降はメーターの中ではとても低いものの、真の値との誤差を生じることがあります。 |
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6-13.コンピューター(IBMPC/AT互換機DOS/V)に接続するには 6-13-1.PCとメーターを接続するには コンピューターとメーターを接続するには、以下の手順に従って下さい。 1.RS-232Cケーブルを、メーターとコンピューターのシリアルポートにつないで下さい。 2.メーターの電源を入れて下さい。 6-13-2.付属のソフトを使用するには メーターには、2つのプログラムと、サンプルデータが付属されています。 ・MS-DOSプログラムは、METEXで、付属ディスクの /GRAPHICに入っています。 ・ウインドウズプログラムは、Scope viewで、付属ディスクの /SCOPEに入っています。 |
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6-13-3.DOSソフトを使用するには MS-DOS用ソフトをインストールし、起動するには、以下の手順に従って下さい。 1.コンピューターのドライブに、付属ディスクを入れて下さい。 2.ソフト用のディレクトリーを、ハードディスクに作成して下さい。 例えば、ソフトのMETERのディレクトリーを作成する場合には、 cd/【ENTER】 md METER【ENTER】と入力して下さい。 3.作成したディレクトリーを、カレントディレクトリーにして下さい。 例えば、ディレクトリーがMETERである場合は、 cd/METER【ENTER】と入力して下さい。 4.フロッピードライブの/GRAPHICから、ファイルを取出し、ハードディスクにコピーして下さい。 例えば、copy a:/GRAPHIC c: と入力して下さい。 5.プログラムを換える場合は、METEX【ENTER】と入力して下さい。 操作方法については、画面上の“HELP”に従って下さい。 |
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注意: ・以下の手順は、あなたがMS-DOSコマンドの基本的な知識をご存知であり、またハードディスクが装着されていると仮定された上でのものです。 ・MS-DOSのコマンドのインフォメーションについては、お手持ちのコンピューターのMS-DOSユーザーズガイドをご参照下さい。 ・このソフトにはVGAモニターが必要です。 ・はじめにMS-DOSの英語モードにして下さい。 ・ハードディスクが無い場合は、付属のフロッピーからプログラムを起動させることが出来ます。ディスクの中の/GRAPHICに換え、METEX【ENTER】と入力して下さい。 ・プログラムを中止させる場合、又は装置のI/Oエラーから抜け出す場合は、【CTRL+BREAK】を押して下さい。 |
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6-13-4. ウインドウズのソフトを使用するには ウインドウズ用のソフトをインストールし、作動させるには以下の手順に従って下さい。 1.コンピューターの電源を入れ、ウインドウズを起動して下さい。 2.付属ディスクを、コンピューターのドライブに入れて下さい。 3. ウインドウズプログラムマネージャーのFILEメニューの中からRUNを選択して下さい。 4.a:/scope/setup【ENTER】と入力して下さい。 5.画面上の指示に従い、インストールを完了させて下さい。 6. プログラムを起動させるには、SCOPEVIEWアイコンをダブルクリックして下さい。 特別な操作に関しては、画面上のHELPに従って下さい。 また、操作のヒントについては、ディスクの/SCOPEの中の、READMEファイルを御参照下さい。 |
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注意: 以下の手順は、あなたがウインドウズの基本的な知識をご存知であると仮定された上でのものです。ウインドウズのインフォメーションについては、お手持ちのウインドウズユーザーズガイドをご参照下さい。 このソフトはWindows 3.1 VGA又はEGA表示です。 |
39
6-13-5.テクニカルインフォメーション(技術資料) コミユニケーシヨンパラメター ・ボーレート :1200ボー ・キャラクターコーディング:7-bit ASCII ・パリティ :なし ・ストップビット :2 データフォーマット データフォーマットは、14バイトのフレームから構成されています。フレームは以下のセットになっています。 BYTE) 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E Ex.1) D C – 3 . 9 9 9 V CR Ex.1) O H 3 . 9 9 9 M o h m CR |
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独自のソフトを作成するためのヒント 独自のブログラムを作成する時には、ホストのコンピューターは、データトランスミッション(データの受け渡し)を活動させるために、メーターにDコマンドを与えなくてはなりません。 以下のプログラムはメーターからシングルリーデイングを取得するため似BASICのブログラムの例です 10 OPEN”COM 1:1200,N,7,2,RS,CS,DS,CD”AS#2 20 A$=”D” 30 PRINT #2,A$ 40 IN$=INPUT$(14,#2) 50 PRINT IN$ 60 CLOSE #2 70 END |
40
お手入れと保管方法 このデジタルマルチメーターは、精密な電子機器です。回路を勝手に触らないで下さい。電気ショックによる怪我を避けるためにメーターのバックカバーを外す前に、電源を切り、テストリードを取り外して下さい。 7-1.ヒューズを取り替えるには ヒューズを取り替えるには、以下の手順に従って下さい。 1. ON/OFF ボタンを押してメーターの電源を切り、テストプローブを取り外して下さい。 2.4箇所のネジを外してバックカバーを取り外して下さい。 3.ヒューズを取り外して下さい。 4.ヒューズ設置部分に、新しいヒューズを取り付けて下さい。 5.バックカバーを付け、取り外したネジで固定して下さい。 注意: 火事や、その他の危険性を防ぐため、指定の電圧、電流のヒューズのみと入れ替えて下さい。 |
|
警告: ・電気ショックを避けるために、バッテリーやヒューズを外す前に電源を切り、テストプローブを取り外して下さい。 ・同じタイプのバッテリー、ヒューズのみと交換して下さい。 ・上のカバーを外さないで下さい。 ・バックカバーを完全に固定するまで、メーターを作動させないで下さい。 ・アフターサービスは、通常の取り扱いに対し有効となります。 |
41
7-2.普段のお手入れ 1.バッテリー、ヒューズの交換を除く全ての調整、修理は、資格を持ったサービスマンの方が行ってください。 2.機器を乾燥した状態で保管してください。万が一濡れた場合は、すぐに拭きとって乾かしてください。 3.機器は室温で保管してください。特異温度での保管は機器の寿命を縮めたり、バッテリー、ケースに損傷を及ぼします。 4.機器の取り扱いは丁寧に行ってください。落としたりしますと回路基板やケースに損傷を受け機器が正し作動しなくなる恐れがあります。 5.汚れや埃が付着すると部品の劣化を早めます。 6.常に新しい状態を保つためにも布などで定期的に掃除して下さい。掃除される場合は、化学薬品、合成洗剤、クリーニング剤は使用しないで下さい。 7.バッテリーを交換される場合は、同じタイプの新しいものと交換して下さい。古いバッテリーを使用されると液漏れなどを起こし回路を破損する恐れがあります。 8.機器の内部を改造したりしますと故障の原因となったり、保証期間であっても無効になる場合があります。 |
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42
仕様書 8-1.一般性能
保証: この製品は、お買い上げ頂いてから一年間の保証がついております。この期間中に故障した製品については、工場に送り返して頂ければ、無料で修理、交換させて頂きます。故障の原因がお客様の不当な取り扱いによるものと断定されますと通常の有償修理とさせて頂きますのでご了承下さい。この保証は消耗品であるバッテリー、ヒューズなどについては対象外です。 |
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43
8-2.特別機能
MODEL |
FUNCTION |
レンジ(RANGE) |
確度(ACCURACY) |
分解能(RESOLUTION) |
M-3850D |
DC V |
400mV |
読取値の±0.3%+1デジット |
100μV |
4V |
1mV |
|||
40V |
10mV |
|||
400V |
100mV |
|||
1000V |
読取値の±0.5%+1デジット |
1V |
||
AC V |
400mV |
読取値の±0.8%+3デジット |
100μV |
|
4V |
1mV |
|||
40V |
10mV |
|||
400V |
100mV |
|||
1000V |
読取値の±1.0%+3デジット |
1V |
||
DC A |
400μA |
読取値の±1.0%+1デジット |
100nA |
|
4mA |
1μA |
|||
40mA |
読取値の±0.8%+1デジット |
10μA |
||
400mA |
100μA |
|||
4A |
読取値の±1.5%+5デジット |
1mA |
||
20A |
10mA |
|||
AC A |
400μA |
読取値の±1.8%+3デジット |
100nA |
|
4mA |
1μA |
|||
40mA |
読取値の±1.5%+3デジット |
10μA |
||
400mA |
100μA |
|||
4A |
読取値の±2.0%+5デジット |
1mA |
||
20A |
10mA |
44
MODEL |
FUNCTION |
レンジ(RANGE) |
確度(ACCURACY) |
分解能(RESOLUTION) |
M-3850D |
抵抗 Ω |
400Ω |
読取値の±0.5%+1デジット |
0.1Ω |
4KΩ |
1Ω |
|||
40KΩ |
10Ω |
|||
400KΩ |
100Ω |
|||
4MΩ |
1KΩ |
|||
40MΩ |
読取値の±1.0%+2デジット |
10KΩ |
||
容量 F |
4nF |
読取値の±2.0%+3デジット |
1pF |
|
40nF |
10pF |
|||
400nF |
100pF |
|||
4μF |
読取値の±3.0%+5デジット |
1nF |
||
40μF |
10nF |
|||
400μF |
100nF |
|||
ダイオード @ |
Measures forward resistance of a semiconductor junction in KΩ a test current of 1.5mA |
|||
周波数 Hz |
4kHz |
読取値の±0.1%+1デジット |
1Hz |
|
40kHz |
10Hz |
|||
400kHz |
100Hz |
|||
4MHz |
1kHz |
|||
40MHz |
10kHz |
|||
温度 ℃ |
-40℃〜200℃ |
読取値の±3.0%+5デジット |
1℃ |
|
200℃〜1200℃ |
読取値の±3.0%+2デジット |
45