簡単な写真用語解説                     TOPへ戻る


◆アイピースシャッター

TTL測光方式のAEカメラでセルフタイマー撮影やファインダーの接眼部(アイピース)から 目を離したりする場合、接眼部か入射光のため露出が正確に測定できない場合が ある。この逆入射光をカットするためシャッターを取り付けている。(上位機種)

◆ISO感度

国際標準化機構で決めたフィルム感度の表示。アメリカではASA,ドイツではDIN,日本ではJISと感度表示方法がまちまちだったものをISOに統一した。

◆EV

ISO100,絞り値1,シャッター速度1秒の時をEV0とし,それより絞りを1段絞るか、シャッタースピート1段速くするごとに数値が1ずつ増加していくよう定めた露出方式のひとつの表示方法。

◆色補正

正しい色再現をするために、フィルターを使いカラーバランスの調整をすることをいう。色補正にはCCフィルター、色温度を調整するにはLBフィルターを使う。

◆AE

自動露出システムのこと。電子シャッターによる自動露出制御で適正な露出が得られるようにした機能。

◆AEロック

AE一眼レフで測った露出をカメラに記憶させる装置。

◆F値

レンズの明るさを示す値のことで、レンズの焦点距離を有効口径で割ったもの。数値が小さくなるにしたがって明るくなる。そのレンズの一番数値の小さい絞り値を開放絞り、一番大きな絞りを最小絞りという。

◆X接点

ストロボのシンクロ用接点。フォーカルプレーンの先幕が全開した時に発光するようにしてある。X接点のXは、ストロボのクセノン放電管からきている。

◆オートブラケッティング

自動段階露出のこと。AE機構で測光された設定露出値とその前後(アンダー側とオーバー側)に露出を補正し何コマか撮影する機能をいう。ラチュードの狭いリバーサルフィルムを使用する場合などに便利。

◆ガイドナンバー

ストロボやフラッシュバルブの光量を表す係数で、絞りX発光距離=GNとなる。たとえばGN20(ISO100/m)のストロボで被写体までの距離か5mならばこの時の絞りはf4で適正露出になる。f2で撮りたかったら被写体から10m距離をとって撮影する。

◆感度

フィルムや印画紙の光に対する感じ方の速さを数値で表示したもの。少ない光でもよく感じるものを感度が高い(高感度)といい、逆に光を多く必要とするものを感度が低い(低感度)という。感度を表すにはISOが使われている。(50,100,200,400など)

◆コントラスト

画面や被写体の明暗の比を言い、明暗の差が大きければコントラストが高い、強いなどと表現し、印画などでは硬調といったりする。逆に明暗の差が小さい時はコントラストが低いとかフラットなどという。

◆口径比

開放絞りで有効に光を通過させる口径、有効口径と焦点距離の比率をいう。口径比は一般にレンズの明るさの基準とされ、比率が小さくなるほどそのレンズは明るくなる。

◆実効感度

フィルムの感度は、パッケージに表示されている感度が絶対とはいえない。精密に測定するとフィルムの乳剤番号(エマルジョン・ナンバー)ごとに多少のばらつきがある。実際のフィルムが持つ感度のことを実効感度という。

◆絞り込みレバー

絞り込みボタン、プレビューボタン、ともいう。被写界震度などを目で確認したいときに使用する。

◆絞り優先AE

先に絞りを決定しておき、その絞り値に合わせて適正露出になるようシャッタースピートをカメラ本体が自動制御するAE方式。

◆シャッタースピード優先AE

シャッタースピードを先に決定しておき、それに対応する絞りを自動的に設定して露出制御するAE方式。

◆深度優先AE

AF機能で2箇所のポイントを測距し、被写界深度を決定して撮影できるプログラムAE。

◆スローシンクロ

被写体と夜景などの暗い背景との明るさのバランスのとれたストロボ撮影をするため、通常のシンクロするシャッター速度より遅く徹底すること。

◆増感

フィルムの感度を公称よりも高く設定して撮影し、現像処理の段階で実質的にフィルム固有の感度を上昇させる。(撮影時の露出不足をあとから補う意味で増感する場合もある。)

◆相反則不軌

撮影の際シャッター速度が極度に速くなったり、遅くなったりすると露出不足になる現象がおこる。これを相反則不軌という。

◆多重露出

フィルムの同じコマに2回以上の露出を与えること。

◆段階露出

ラチュードの狭いリバーサルフィルムなどで、適正露出を得るために、同じカットを、アンダー側とオーバー側(+・−)に段階的に露出を替えて何枚か撮影すること。

◆スポット測光

画面の中の一部分のみを測光する方式。AE一眼レフカメラのTTLは画面内の2〜3%の範囲を測光するタイプが多い。

◆多分割測光

画面内を複数に分割し、それぞれ明るさを独自に測光する方式。

◆中央部部分測光

画面の中央部の限られた部分だけを測光する方式。被写体とバックの明暗差が大きい時や逆光の時に、有利である。

◆低感度フィルム

一般にISO50以下のフィルムを指す。フィルムの中のハロゲン化銀の粒子と感度の関係は、感度が高くなるほど大きくなり、粒子を小さくするには感度を落とさなければならない。低感度フィルムは超微粒子に仕上がることを目的に作られている。

◆TTL

レンズを通った光をボディ内にある露出計で測光する方式。

◆定常光

ストロボやフラッシュバルブなどの瞬間光以外の連続した光(自然光や電灯光)

◆適正露出

フィルムや印画紙は明暗の再現範囲が限られていて(ラチュード)それを超えると画面がつぶれてしまう。それを考慮に入れて、最も美しい階調再現ができるように決定した露出を適正露出という。

◆日中シンクロ

自然光下の条件で、補助光としてストロボを発光させること。

◆入射光式露出計

被写体にあたっている光の強さ(照度)を測り、18%の反射率を持つものが、グレーに映るように露出値を算出する露出計。被写体の反射率に関係なく、黒は黒、グレーはクレー、白は白と、被写体のコントラストがそのまま自然に再現される。

◆反射光式露出計

被写体から反射してくる光の強さを測り、その反射率が18%と仮定した上でグレーに写るような露出値を決定する。反射率が異なると白も黒もみなグレーに写ってしまう。

◆バルブ

夜景や天体撮影時などの長時間露出を行う場合、必要な時間だけシャッターを開いたままにしておく機能。

◆被写界深度

ある一点にピントを合わせると、前後にもピントが合う範囲がある。これを被写界深度という。絞り込むほど被写界深度は深くなる。同じ絞りでも近くより遠くにピントを合わせる方が被写界深度は深くなる。

◆ラチチュード

フィルムが被写体の明暗を忠実に再現できることの範囲をフィルムのラチチュードという。