第21番 舎心山 太龍寺(たいりゅうじ) 常住院


所在地 〒771−5173 徳島県阿南市加茂町龍山2
電 話 0884−62−2021  宿坊 なし  遍路用品 なし
開 基 弘法大師  宗派 高野山真言宗
ご本尊 虚空蔵菩薩
ご真言 のうぼう、あきゃしゃきゃらばや、おん、ありきゃまり、ぼり、そわか
ご詠歌 太竜の常にすむぞやげに岩屋、舎心聞持は守護のためなり


 延暦12年に桓武天皇の勅願により、弘法大師が開基した。本尊の虚空菩薩も弘法大師作。
 ここは、大師が19歳の太龍ヶ嶽によじ登られ、求聞持法を修得された。高知の室戸岬とならんで縁のあるお寺です。

乗り場に向かう 広々とした空間に
天然木や剥製
スイス製
101人乗りのゴンドラ

 標高600メートルの難所ですが、現在は全長2775メートル、高低差508メートルのロープウェイで登ります。

 20分毎の出発で、所要時間は約10分ですが、眼下にはわじきラインや那賀川、剣山山系など一望出来ます。

四国の山並み 岩場の狼の群像 捨身ヶ嶽への道

 第一支柱は世界一の高さ(45メートル)で、頂上近くになると進行方向右手の岩場には昔いたといわれる狼の群像や、求聞持法を修行中の大師像が見えますし、晴れた日であれば左手遠方に鶴林寺の三重の塔の屋根が見えます。

 
龍頭の手洗い所 本堂への階段 本堂

 ロープウェーを降りるとすぐ本堂への階段があります。手洗い所の龍の頭もユニークです。
 
本堂内の龍の絵の奉納額や由来の絵等

 老杉が多い境内には多宝塔、求聞持堂、護摩堂、中興堂、鎮守堂、鐘楼門、弁天堂、六角経蔵があります。

本堂の絵馬 本堂右の観音像と池 巨大なアジサイ

 特に求聞持堂においては、現在でも一日一万遍から二万遍、虚空蔵菩薩の真言である「のうぼう、あきゃしゃきゃらばや、おん、ありきゃまり、ぼり、そわか」を唱える虚空蔵求聞持法の荒行が50日間も続けられています。

大師のお出迎え 御廟(みみょう)の橋 多宝塔
 
 「西の高野」と呼ばれる太龍寺の大師堂は、御廟の橋を渡り、大師堂の拝殿、その裏手に御廟があり、高野山の奥の院と同じ配列になっています。

大師堂 御廟 中興堂

 また、大師堂の彫刻はみごとで、恵比寿、大黒のようなめでたい縁起ものの感じで七福神とか八賢人とかいわれています。

鐘楼門 持仏堂 龍の天井絵

 納経所の横の持仏堂の大廊下の天井には、高知県出身の四條派の画家の竹村松嶺による龍の天井絵がみごとなタッチで描かれています。

弘法大師入念珠
(大3万小1万)
護摩堂 六角経蔵