第1番 竺和山 霊山寺(りょうぜんじ) 一乗院


所在地 〒779−0230 徳島県鳴門市大麻町板東字塚花26
電 話 088−689−1111  宿坊 150人 遍路用品 一式あり
開 基 行基菩薩   宗派 高野山真言宗
ご本尊 釈迦如来
ご真言 のうまく、さんまんだ、ぼだなん、ばく
ご詠歌 霊山の釈迦のみ前にめぐりきて、よろずの罪も消えうせにけり


 天平の年間(729−748)、聖武天王の勅願により、行基菩薩が開基した。
 弘仁6年(815)に弘法大師が、人間のもつ八十八の煩悩をなくそうと思い、四国に八十八ヶ所の霊場を開こうと祈願した。

 仁王門 仁王 道標

 21日間修行している時に、空中に数多くの菩薩が一老師を囲んで熱心に法を説いている姿をみて、釈迦如来が霊鷲山で説法している姿に似ていたので、インド(天竺)の霊山を日本(和国)に移すという意味で、竺和山霊山寺と名づけ、持物の釈迦誕生仏を本尊前に納めた後、八十八ヶ所の一番札所と定めた。

縁結び観音像 仁王門を入るとすぐ目にはいる
鯉が泳いでいる泉水池(発心池)

  どっしりとした風格のある仁王門をくぐると、左に手洗い所、右に泉水池があり、大師堂がある。門の正面奥に本堂がみえる。
 本堂にお参りしたら、本堂内の右手に売店兼納経所があり、遍路用品のほとんどはここで調達できる。

門から本堂へ 本堂 住職の法話

  運がよければ、ここのご住職による説法を聞くことができるし、初心者の方には巡礼の仕方など丁寧に教えてくださいます。
 本堂右奥の売店兼の納経所で、着ている白衣の背中にご朱印を押してもらいましょう。朱印料は200円。

13仏と不動堂 不動堂

 お参りの仕方はいろいろあると思いますが、一般的な作法は
 
1 先達さんがいる場合は、行きに限り、先達さんの前を歩かない。
2 一般道路を歩く時は、団体の場合は右側通行で2列。お寺に入ると左側通行。
3 山門へ入る時には、手を合わせて一礼してはいる
4 手洗い所で手を洗い、口をすすぐ。
5 鐘をつきたい人は鐘をつく(お寺によってはついてはいけないところもあるので注意書きがあればたしかめる)。
6 本堂へお参りし、次に大師堂へもお参りする。
7 お参りの仕方は、本堂、大師堂とも同じ作法です。帽子をかぶっている人はとる。
8 ローソク、お線香、納め札、あれば写経、お賽銭を納める。納め札やお賽銭は感謝をこめてそっといれる。
9 一礼の後お経をあげる。一般的な順序は、本堂、大師堂とも開経偈、懺悔文、般若心経、ご本尊のご真言(寺によって本尊が異なる)。光明真言、弘法大師のご宝号を唱える。大師堂ではご本尊のご真言は省く。
10 お経の後それぞれのお願いごとをした後一礼する。
11 お参りがおわったら、納経所へいき、納経帳や掛け軸にご朱印をもらう。納経帳は300円。掛け軸は500円。白衣は200円。朱印の時間が寺によっては夕方4時か5時位までなので注意が必要です。
12 もどり鐘は絶対つかない。
13 山門を出たら、振り返って手を合わせて一礼する。
14 橋の上を通行する時は、絶対に杖をつかないこと。持ち上げて通る。

本堂前の観音像 沙羅双樹 多宝塔

 必需品は、数珠、納め札、線香、ローソク、ライター、納経帳、金剛杖、白衣、輪袈裟(わげさ)、頭陀袋(ずたぶくろ=お参り用品をいれる肩から斜めにかける袋)とお四国用のお経本です。

 出来れば、持鈴と菅笠もあつたほうがよいようですが、なくてもかまいません。写経をしたものがあれば納められます。また、真言宗以外の方でも四国八十八ヶ所は特別ということで、掛け軸を作られるとたいへん良い記念となります。

 また、納め札の色には決まりがあって、1周から4周までは白札。5周から7周は緑札。8周から24周は赤札。25周から49周は銀札。50周から99周は金札。100周以上は錦札となっています。

本堂横の池 大師堂 鐘楼

 一人一人がいろんな人生をかかえ、さまざまな思いを胸に第一歩となる出発の寺です。深い悲しみや苦しみをかかえたり、病気平癒や亡くなった方の供養などいろんな願いや決意をもった人や、その反面、半分軽い気持で参加した観光気分の人もいます。
 どんな気持で参られるかはその人の自由ですが、折角時間をさいて参られるのであれば、目的をもって、お参りのご縁を出来るだけ有意義なものにされてはいかがでしょうか。