第39番 赤亀山 延光寺(えんこうじ) 寺山院


所在地 〒787-0782 高知県宿毛市平田町中山390
電 話 0880−66−0225  宿坊 80人  遍路用品 単品あり
開 基 行基菩薩  宗派 真言宗智山派
ご本尊 薬師如来
ご真言 おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか
ご詠歌 なむ薬師諸病しつじょの願こめて、詣るわが身を助けましませ


 神亀元年(724)に聖武天皇の勅令により、行基によって開基された。本尊の薬師如来は行基自ら一刀三礼しながら刻んだといわれている。
 延暦14年(795)に弘法大師が日光、月光菩薩を安置して、札所とした。

仁王門 仁王

 お寺の梵鐘には、延喜11年(911)の銘が入っており、赤い亀が背中に乗せて、竜宮城から持ち帰ったという伝説が残っている。
 この伝説にちなんで寺の山号が赤亀山延光寺となった。

 
鐘楼 大師と地蔵 鐘をのせた亀

 ここでは遍路さんが着る白衣の背中に亀の印を押してもらえる所です。
 第20番札所の鶴林寺の鶴の印とともに押すと、鶴亀がそろい縁起が良いと言われています。

本堂 大師堂 地蔵堂

 弘法大師が、水不足に困っていたこの地のために、持っていた錫丈で地面をついて霊水を湧き出させた。
 霊水は、宝医水(ほういすい)と呼ばれ、今も湧き出ている。

句碑と彼岸花 びんずるさん
 
 目の悪い人にお陰のあるお寺です。
 納め札の裏にめ=目=眼のどの字でも良いのですが、年の数だけ書いて納めると治るそうです。
 (一説によれば77番の道隆寺だけだといわれる方もいますが)

眼洗い井戸 水子地蔵尊 延光寺縁起

 また、弘法大師ゆかりの眼洗い井戸がありますので、ひしゃくで汲んだ水を手に受けて、目を洗うこともできます。
 今までに実際よくなった人のお礼参りが多いとか。