第35番 医王山 清滝寺(きよたきじ) 鏡池院


所在地 〒781-1101 高知県土佐市高岡町丁568-1
電 話 088-852-0316  宿坊 なし  遍路用品 単品あり
開 基 行基菩薩  宗派 真言宗豊山派
ご本尊 薬師如来
ご真言 おん、ころころ、せんだり、まとぅぎ、そわか
ご詠歌 澄む水を汲めば心の清滝寺、波の花散る岩の羽衣

 
 養老7年(723)に行基菩薩が薬師如来を刻んで本尊として開基した。
 その後、弘仁年間(810〜823)に大師が寺の北300mの岩上に壇を築き、7日間の修法を行い、満願の日に金剛杖で壇前を突くと清水が湧き出て滝となり、溢れて鏡のような池ができ、閼伽井権現、龍王権現を勧請し、札所と定めた。

仁王門 仁王門の龍の天井絵 仁王

 仁王門の天井には、地元の画家の久保南窓の描いた龍の絵があります。本堂と道を挟んで下に見えます。

仁王門から
本堂への階段
薬師如来像 本堂と
厄除薬師如来像

 ここでは、本堂の手前に高さ12mの薬師如来像があり、その足元で戒壇巡り(かいだんめぐり)ができます。厄除けにご利益があるようです。
 入口から見るとさほど広く見えませんが、真っ暗闇のなかをご真言を唱えながら進むと、結構時間もかかり、広く長く感じます。

方位盤 手洗所と厄除地蔵

 清滝寺は、弘法大師の高弟であった高岳法親王(たかおかほうしんのう)のゆかりの寺でもある。
 平城天皇の第三皇太子であったが、薬子の乱により皇太子の座をおわれて仏門にはいり、真如と名を改めた。

平和観音像 弘法大師像 大師堂

 貞観3年(861)清滝寺に来たが、仏門を極めるため入唐を決意し、逆修塔を刻み、翌年に九州の大宰府から唐に渡った。

清滝 子安地蔵堂正面 側面に
底抜けひしゃく

 すでに70歳という年齢であった真如は入唐して修行するが、さらにインドをめざし、インドシナで行方不明になり、ラオスで虎に襲われて亡くなったようです。

護摩堂 観音堂 地蔵堂