第84番 南面山 屋島寺(やしまじ) 千光院


所在地 〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808
電 話 087-841-9418  宿坊 なし  遍路用品 なし
開 基 鑑真和上  宗派 真言宗御室派
ご本尊 十一面千手観世音菩薩
ご真言 おん、ばざら、たらま、きりく
ご詠歌 あずさ弓屋島の宮にもうでつつ、祈りをかけていさむますらお


 天平勝宝5年(749〜757)に唐から鑑真和上が奈良へ向かう途中に立ち寄り、普賢堂を建てたのが始まりとされている。
 後に鑑真和上の弟子で、東大寺戒壇院の恵雲律師が堂宇を建立し初代住職になった。

東大門 天女絵の手洗い噴水

 弘法大師が、弘仁6年(815)に嵯峨天皇の勅願により北嶺から現在の南嶺に伽藍を移転にて、十一面観音菩薩を刻んで本尊とし、84番札所に定めた。
 寺の西200mに「獅子の霊巌(れいがん)」と呼ばれる巨岩があり、大師が伽藍造営中に沈みかけた夕日を呼び戻したといわれている。

仏像群と石の宝塔 広い境内

 書院の裏に、白い凝灰岩が露出して、一年中雪が積もったように見える「雪の庭」があります。
 大師が宝珠を投げ入れた瑠璃宝池(血の池)や、遍路道には大師のお加持水や食わず梨などもある。

宝物館 四天門 四天王

 本堂は、鎌倉時代後期の作で、鮮やかな朱色や極彩色の模様が特徴的です。
 中国や台湾のお寺を思い出されますが、屋根の形が日本的です 
 屋根の形といえば、宝物館の屋根は伝説の鳥「しぎ」の形だそうです。

本堂 線香立て 蓑山大明神

 蓑山大明神は、四国狸の総大将の「太三郎狸」で、「佐渡の三郎狸」、「淡路の芝衛独」とならぶ三大狸に数えられている。
 本尊の御用狸を勤めたといわれ、住職が代わる度に、屋島合戦を鳴り物入りで実演したそうです。
 弘法大師の案内や、日清、日露戦争の時、仲間をつれて兵隊にばけて活躍の後死んだといわれている。

 
大師堂 鐘楼 熊野権現と七福神
 
 「平家ゆえ名のあわれなるここちして遍路と入りし屋島寺かな」という与謝野晶子も詠んだ。

千体堂 三体堂 一願不動堂