第82番
 青峰山 根香寺(ねごろじ) 千手院


所在地 〒761-8004 香川県高松市中山町1506
電 話 087-881-3329  宿坊 なし  遍路用品 単品あり
開 基 弘法大師・智証大師  宗派 天台宗単立
ご本尊 千手観世音菩薩
ご真言 おん、ばざら、たらまきりく
ご詠歌 宵の間のたえ降る霜の消えぬれば、あとこそ鉦のごんぎょうの声
H  P http//www1.plala.or.jp/negoro/


 弘仁年間に弘法大師がこの地で金剛界曼荼羅の五智如来を感得した。
 五智如来にちなんでこの山を青峰、赤峰、黒峰、黄峰、白峰とした。その中の青峰に花蔵院を創建し、五大明王を祀られた。

仁王門 仁王

 天長9年(832)に智証大師が来錫したとき市之瀬明神が現れ、「この地は霊地なり」との神託があり、智証大師は蓮華谷の香木で千手観世音菩薩を刻み、千手院を創建して安置した。
 本尊の千手観世音菩薩は重要文化財に指定され、秘仏になっていますが、33年に一度ご開帳されます。
 本尊を刻んだ香木の香りが高いので寺名となり、香りが川に流れて香ることから「香川」の県名になったという説もあります。

仁王門から一旦
下って上る
水かけ地蔵 牛頭観音と役の行者

 後白河天皇(在位1155〜1158)の勅願寺となり栄えたが、度重なる兵火で堂塔のほとんどを失いました。
 慶長年間(1596へ1615)高松藩の生駒公が、また寛文4年(1664)に松平頼重公によって再興された。

本堂入口(本堂と入口が
回廊形式)
左手入口より万体観音の
回廊を突き当たり右、右
本堂

 本堂へのお参りは、回廊式前堂の「万体観音堂」をぬけなければならない。信者が寄進した約三万体の観音像が祀られています。
 また、本堂からの回廊には、左手にのびる阿弥陀堂もあります。

本堂より入口への
回廊には阿弥陀堂も
五大尊堂 大師堂

 智証大師が寺を開基する時、樹の下に山王権現が現れ、樹上からは白い猿が降りてきて守護した。
 樹齢1600年以上ですが枯れた為、平成3年に保存の為地上3mを残し(樹周7m)、生えていたとおりに設置してあります。
 
 
鐘楼 白猴(はっこう)けやき 龍宮地蔵尊と悲願金剛?

 400年以上前、牛鬼が出没して人畜に危害をもたらしたので、弓の名人の山田蔵人高清に退治してもらうことにした。
 しかし見つからない為、21日間本尊に願をかけて、見事に退治した。
 高清は、牛鬼の角をきりとり、人々からもらった米15俵をそえて、寺に奉納し菩提をとむらった。
 詳しくは、根来寺のHP  http//www1.plala.or.jp/negoro/  でご覧ください。

牛鬼(うしおに)像
仁王門脇
寺に伝わる掛け軸(文化3年1806年に石虎筆)と
つの(長さ36cm)(一般公開はしていません)

 また、紅葉の名所として有名で、一木に5色の葉のつく「五色のもみじ」もあり、紅葉シーズンにはHPで紅葉情報もみることが出来ますので、是非アクセスしてみてください。