第56番 金輪山 泰山寺(たいさんじ) 勅王院


所在地 〒794-0064 愛媛県今治市小泉1-9-18
電 話 0898-22-5959  宿坊 80人  遍路用品 一式あり
開 基 弘法大師  宗派 真言宗醍醐派
ご本尊 地蔵菩薩
ご真言 おん、かかかび、さんまえい、そわか
ご詠歌 みな人のまいりてやがて泰山寺、来世の引導たのみ置きつつ


 弘仁6年(815)に弘法大師がこの地に来錫した時、梅雨のさなかで氾濫していた「人取川」と呼ばれていた蒼社川に堤防工事をして、土砂加持の秘法を七座厳修した。

 
山門は無く白壁塀から 鐘楼 本堂

 満願の日に延命地蔵を感得して、治水祈願が成就した事を悟られたので、88cmの地蔵尊を刻んで本尊として、堂宇を建立した。
 延命地蔵経十大願の第一「女人安産」から寺名をとり泰山寺と名づけた。

びんずると瓦焼の龍 大師堂 菩提樹

 さらに大師は、修法の地に記念として松を植えた。「不忘松」といわれていたが、昭和57年に枯れたらしい。

大師の不忘松(二代目?) 千体仏 千手、馬頭、如意輪
と聖観音

 天長元年(824)に淳和天皇の勅願所として七堂伽藍も完成し、塔中10坊が立ち並ぶ大寺院であったが、度々の兵火で荒れてしまったので、金輪山から現在の場所に移転した。

宝冠不動尊他 弁天 地蔵