2 息子が交通事故で九死に一生を二度
 平成13年12月8日(土曜日)午後9時50分頃、息子が自動車事故をしました。吉備高原まで友人と二人で星を見に行っての帰りでした。
 タイヤがすりへっていて次の日に交換の予定だったそうです。にもかかわらずくだりの山道を時速100キロ以上のスピードだったようで、馬鹿としか言い様がありません。

 タイヤがすべりだし、ブレーキを踏むとよけいあぶないので踏まず、ハンドル制御がきかないし、とにかく自分は死んでも友人を助けたい一心で体格の小さい友人を腕の下にかかえこんだまま、あちこちにぶつかったあげく車の進行方向が180度回転し、それからも何度かあちこちにぶつかり、最後に縁せきにのりあげて車はひっくりかえり、ひっくりかえったまままた何十メートルか坂道を滑り降りたそうです。

 携帯電話で連絡を受けて、次女のお婿さんに乗せてもらって11時過ぎに現場にかけつけて見ると、車は亀をひっくりかえしたようになっており、数百メートルにわたり割れたガラスが散乱しており、50メートルぐらいの間に車に乗せていたバスケットシューズや雑誌などが大量に車から投げ出されていました。またガソリンかオイルかわかりませんが大量に流れ出ていました

 携帯電話で連絡を受けた時に、他の車がなかったことと、二人とも怪我をしてないことは聞いていましたが、現場についてみると結構他の車が通り過ぎていくので他の車を巻き添えにしなくてよかったし、怪我がないのは奇跡に近い出来事だと思いました。
 
 後日談ですが、息子もあの時死ななかったのが不思議だし、生きているのが信じられないほどのことだった。二人ともシートベルトをしていなかったので、もうすこし体が小さかったら車から放り出されてその衝撃で死んだかもしれないといっています。ちなみに身長180センチ体重78キロ。
 
 息子は、10年位前からお不動さんに対して信仰をもっているので、不動明王のご真言の、のうまく さまんだば ざらだ せんだ まかろしゃだ そわたや うんたら たかんまん と一生懸命、唱えていたそうです。

 警察の方が呼んでくれたレッカー車にのった車をみると、両脇のガラスはなく前面のガラスは大きなひび割れと穴があいており、前のボディーは半分ぐらいザーとこすった痕がありました。ちなみにドアをあけると摩擦で火花がでるといけないので、われたガラス窓から二人とも這い出たそうです。

 この話にはもう一つ前の話があります。
それは、平成13年と同じ八白土星の年で、平成4年の八白土星の年のことです。息子は昭和49年の八白土星生まれです。

 この年、自動車免許を取ったばかりの息子が、九州の友達の所へ遊びに行き、友達のお母さんの軽自動車を借りて、友達二人を乗せて走っていた時のことです。

 のどかな田舎道をやはりスピードを出していたようです。前方の家からバックでいきなり道路に出てきた車があり、みると後部座席に子供が乗っているのが見えたので、ぶつかると子供に怪我をさせるので急ハンドルをきってさけたのですが、自分たちが乗っていた車は見事に電柱に激突してしまいました。

 すぐに相手の車の人が警察に連絡をされて、警察官がきて車を見た途端にいわれた言葉は、これに乗ってた人は全員即死じゃろうといわれたぐらい車の損傷はひどく、軽自動車だったのでグチャグチャという言葉がピッタリの状態だったようです。

 また警察官がこれに乗ってた人はどうしたか聞かれた時、三人とも傷一つなくまるで見物人のようにたっていたのでびっくりされたそうです。

 この時期、私と息子はある不動明王様の信仰をしていて、毎月一度のごま供養の日に参加したりしていましたし、息子は日本三大不動の一つの小豆島霊場第81番の恵門之不動(えもんのふどう)のにぎり不動のペンダントを首からさげていました。

 偶然といわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの出来事はやはり不動明王様の大きな力で助けられた信じていますし、信仰のすばらしさだと感じています。