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イヴリー・ギトリス ヴァイオリンリサイタル

イヴリー・ギトリス ヴァイオリンリサイタル 2015.05.13

5/10に、大好きなヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリスのリサイタルを聴いてきました♪

高知でのリサイタルです。 前日の土曜日は用事があったため、日帰りで行ってきました。

このリサイタル、なんと全席自由! 開場前に入場者が行列作ってましたが、幸いにも前から10列目の中央に席を確保できました。 普通ならS席ですよね。 とてもラッキーでした!

このリサイタルの情報を入手したのは、時々チェックしている高知の人のブログ記事でした。 5/10にギトリスのリサイタルがあることと4月末時点でまだ前売り券が残ってたことを知り、翌朝主催団体に電話して前売り券を確保しました。 教えて下さったブロガーさんに大感謝です。

さて、本題。
ギトリスは現役最高齢のヴァイオリニストで、御年92歳。 92歳にして、まだまだ演奏意欲満タン。 身体は衰えていても、ハリのある声とユーモアたっぷりの話しぶり。 精神は十二分に若いです。

演奏曲目は以下。(伴奏のピアニストのソロ演奏もあったけど省略)

  • モーツァルト バイオリンソナタK.304
  • ベートーベン 「スプリングソナタ」
  • 小品を数曲。クライスラー、浜辺の歌(ギトリス編曲版)、タイスの瞑想曲、など

さすがギトリス爺ちゃん、モーツァルトもベートーベンも今までに聴いたことがない個性的な演奏で、とても新鮮!  私はヴァイオリン演奏を見る時は、勉強のため、いつも右手右腕の使い方を注視しています。 今回も最初はそうしてたけど、途中からそんなことは忘れ、彼の音楽に惹きこまれました。 ギトリス節を堪能できて、とても幸せな時間でした。

小品演奏では、曲の合間合間にマイクを手に取り、会場に話しかけてくれました。 でも、英語のヒアリングが苦手なので、所々しか理解できず悲しかった(T_T)  語学の才能が無いからと英語の学習を怠けていた自分の怠惰さを後悔したのでした。

私がギトリスの大ファンになったのは、アルゲリッチ音楽祭のライブCDで聴いた彼のクロイツェルソナタに感動したから。 それ以前からギトリスが好きで小品集のCDを持ってましたが、彼のライブ録音を聴いて初めて、クロイツェルソナタの美しさに気づいたんです。 それまではクロイツェルソナタは退屈な曲だと思ってたんですよ。 きっと、持ってたCDの演奏が、私の好みに合わなかったんでしょうね。 ギトリスの演奏でクロイツェルソナタに開眼した私は、色んな演奏家のクロイツェルソナタのCDを買い漁り、聴き比べをしたのでした。 結果、ギトリスがダントツで私好み、次点は巨匠オイストラフでした。

会場では2013年の来日コンサートでのライブDVDが先行販売されてました。 買おうかどうしようか迷った結果、買わずに帰りました。 リサイタルで聴いた音楽を思い返すのに別の曲のDVDは不要だし、ギトリスのCDを既に7組持っていて、DVDと収録曲が重なっているので。 でも、やっぱり買えばよかったと後悔してます。 90歳を越えてなお音楽に邁進する前向きな姿と、彼の醸し出す「音楽を楽しんでいる」空気を手元に置きたくなったので。 今後、一般販売されるので、販売情報を時々チェックしようと思います。 来日コンサートを企画したテンポプリモ【Tempo Primo】さんのサイトは今後要ウォッチです。

今回の来日リサイタルは、全部で6公演だったそうです。 ギトリス爺ちゃん、「来年は20公演するぞ!」と息巻いてらっしゃるそうで。 来年の来日が楽しみです(^^)


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