小野恵子(*^_^*)「一年間を振りかえって」


 私が就職してから早いもので、もうすぐ一年がたとうとしています。思えばこの一年間は、本当にあっという間でした。 初出勤の日、支給された白衣に袖を通し、ネームプレートを付けると すっかり一人前になったような気がして、少し気恥ずかしい思いがしました。

 私の就職した慈圭病院は、精神科の病院で、私たち検査技師の仕事は主に、 入院患者さんの健康管理に関する検査で、一般的な生化学、血液、尿検査があります。 そして、精神病の患者さんは何種類もの薬を飲んでいることが多く、 その薬の効果を知るための血中薬物濃度の検査があります。その他には、脳波、心電図、 眼底カメラなども行っています。さらに、脳の標本を作製している病理部門があり、 これらの仕事を6人の検査技師で行っています。

 私は就職を決めるとき、出来たら患者さんと身近で接することの出来る病院に、 と希望していました。そして今、その願いが叶った形になっています。しかも、 大きな病院では部門ごとに別れているこれらの仕事全てに携わることができます。 この就職難の中、自分の希望にかなった病院に就職することができ、本当にラッキーだったと思っています。

 就職が決まったとき、「女ばかり6人で、なんか大変そう。」といわれました。 しかし私は、始めての面接で病院に来たときから、検査室の良い雰囲気を感じていたので全く不安はありませんでした。 就職した今でも、その印象は変わっていません。

 そんな恵まれた環境の中でもやはり、仕事を覚えるのは大変で、初めのうちは、毎日新しいことを教わるので、 頭がパニックになっていました。それでもメモを取りながら一つ一つ覚えていき、 最近は少し余裕が持てるようになりました。

 50枚以上ある血液の標本を作ったり、60人分の尿検査をしたり、2時間以上顕微鏡の前に座っていたりすると 『仕事をしている。』という気がします。学生時代は、顕微鏡を覗く作業が本当に嫌で、いつも適当に済ませていました。 今思うと、自分のことながら情けなくなってきます。

 嫌だからといって、逃げ出すわけにはいかない、これが仕事というものなんだと改めて実感しています。 「一年目だからわからないのはあたりまえ。今の内にしっかり質問して、自分のものにしなさい。」これは、新人研修の時に担当の婦長さんがおっしゃった言葉です。考えてみれば、今まではなんだかんだ言っても、一年目だからと許されていたことがたくさんありました。研修の時には気にもとめずに聞いていた言葉ですが、一年目が終わる今、改めてこの言葉の意味を考え、身の引き締まる思いがしています。

 21世紀を迎え、4月からは2年目です。初心の緊張感を忘れることなく、迅速かつ正確な検査が出来るよう頑張っていこうと思っています。