同窓生だより |
『「あらたま」と私』
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<卒後1年>
月日の流れとは本当に早いもので、ついこの間に卒業したかと思えばもう1年が経ちました。多くの同級生達は病院や企業に就職し社会人として新たなスタートを切る中で、私は岡山大学の修士課程に進学し、更なる研究を続ける道を選びました。 現在、私はヒトが音楽を聴取する事で変化する体の成分について研究しています。音楽は心身医療または緩和医療に利用されていますが、はっきりとした効果は特定されておらず、まだまだ研究が必要とされている領域です。私達の研究の方も手探りで進めているような状況で、問題に直面したり上手くいかないこともありますが、この研究が今後の医療の発展に貢献できることを信じて研究を続けています。 これから生きていくうえで、人生を大きく左右するような「選択」を迫られる場面が幾度となく訪れると思います。例えそのときにはわからなくても、振り返ってみればその選択が正しかったのかどうか判断することもできるようになるはずです。今私は、知識や技能だけでなく、医療従事者としての責任、そして未知なるものを研究する楽しさを教えてくれた岡山大学に入学したことは正しい選択だったと自信を持って言えます。今後も学生時代に得たものを忘れないように、人生における正しい選択をしていきたいです。
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<卒後20年>
最近は人生ゲームにもいろんな種類があるようで、我が家にあるのは「お仕事発見人生ゲーム」。基本は普通のものと同じだが、お仕事発見では最初に夢の職業を決めてそれを目指す。ソフトボールチームに入っている甥っ子などは無邪気にプロ野球選手を選んだりしているが、私は結構現実的に考えてしまい我ながらつまらない。なんとなく医療職を選んだりして「ゲームなのに・・・。」と思う。しかし思い切って女子アナなどを目指してみてもどうもしっくりこない。 小学生の頃「学研の科学」を定期購読していた。あまり覚えていないが親にどうしてもと頼んだらしい。思い出深い「科学」も休刊になるとTVニュースで言っていた。時代の流れなのだろうがとても残念だ。 当時「学研の科学」には毎月素敵な付録がついていた。組み立てて電気で動く小さなロボット、コップについた指紋を採取する粉・血液に反応する液体などが入っている探偵セット、撮影して自分で現像もできるピンホールカメラなど・・・。 なかでも届くのを楽しみにしていた付録のひとつは顕微鏡だった。「タマネギの細胞」や「ネギの細胞」(ネギ類ばかりだ。薄切りにしやすかったのか?)の植物標本が一緒に付いていたのでそれを見たり、池の水やら蝶の羽やらを採ってきては覗いてみた。おもちゃの顕微鏡には当然限界があったので見本で掲載されている写真のように美しくは見えなかった。もっと本格的な顕微鏡なら見えるんだろうなあ、大人になったら自分で買おうと思った。 結局自分では買わなかったが今では見放題だ。「タマネギの細胞」のような植物細胞だけじゃなく「動物の細胞」も見たいなあと思っていたが、大人になった現在の私は毎日動物(人間の血液)の細胞を見ている。もしかしたら夢の職業に就いているのかもしれない。
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<卒後30年>
主に夫の両親と3人でしています。畑の面積は34a、年間約30種類の野菜を栽培。玉島乙島地区は、高梁川の下流にあり、むかしから野菜の産地でした。青果市場も近くにたくさん並んでいます。 有機栽培ですので、化学肥料、農薬が使えません。牛糞堆肥、菜種かす、骨粉など天然肥料を使っています。太陽熱消毒といって、夏気温が高いときに、湿らせた畑にビニールを張り、太陽の熱で虫や、病原菌を殺し、草の種を枯らして土を消毒。種まき、苗を植えたあと寒冷紗など網目状のおそいをかぶせる。いろいろ工夫しながら作っています。 乙島地区有機無農薬生産研究会の名称で、7年前に有機JASの認証を取りました。メンバーは6名。とれた野菜は、ふれあい朝市「おなじみさん」やスーパーに出荷しています。 |
〈岡山大学医学部保健学科検査技術科学専攻 8期生 卒業研究テーマ〉
【H21年度 前期】
1.ヘッドアップチルト時におけるAIxの時間変化解析 |
生体情報解析学(岡先生) 田島優里 |
2.筋音単収縮波形を用いた速筋トレーニング効果の評価に関する基礎的研究 |
生体情報解析学(岡先生) 木原理惠 |
3.正常胸腺と胸腺腫の免疫組織化学的対比 |
病理形態学(高橋先生) 普門拓己 吉村健太郎 |
4.単純ヘルペスウイルス粒子による細胞の活性化(ウイルス粒子表面糖鎖の関与) |
ウイルス学(荒尾先生) 安里真奈美 浦川優作 |
5.細胞内輸送解析に向けた遺伝子発現抑制効果の検討 |
医療保健情報学(池田先生) 倉田麻衣 |
6.エンドソームの位置を決める遺伝子の発見〜ガン細胞増殖・転移制御の可能性〜 |
医療保健情報学(池田先生) 佐古朱 |
7.ヘパリンカラムによるApoE-AUヘテロダイマーの精製 |
病態化学解析学(臼井先生) 清川菜々恵 村上明 |
8.血管形成術後再狭窄モデルにおけるα6(W)鎖の役割 |
臨床病理学(草地先生) 香川菜摘 |
9.関節軟骨バイオイメージング用ナノプローブの開発 |
臨床病理学(草地先生) 大丸奈月 |
10.呼気凝縮液中のミエロペルオキシダーゼ(MPO)活性と濃度の検討 |
生体機能学(片岡先生) 山田修 |
11.シャトルベクター pHel2, pHel3を用いたGFP蛋白遺伝子の細菌細胞への導入の基礎的検討 |
病原細菌学(横田先生) 城之内芳枝 |
12.マウス血管内皮細胞における HSP60 と MHC classUの発現解析 |
病原細菌学(横田先生) 安井優太郎 |
13.いろいろな悪性腫瘍で発現するタンパク質 |
遺伝子解析学(石川先生) 野口裕太郎 福永桃子 |
14.T細胞機能におけるセレクチンの役割 |
血液検査学(柴倉先生) 濱田永 |
15.脳におけるIgGFc受容体の局在 |
高次機能解析学(岡本先生) 土屋友里 |
【H21年度 後期】
16.電子顕微鏡を用いたR8の気管硝子軟骨への集積観察 |
臨床病理学(草地先生) 坂本かおり |
17.動脈硬化進展における薬剤効果の検討 |
臨床病理学(草地先生) 吉田鈴夏 |
18.遺伝子増幅法によるTTVDNA検出法 |
ウイルス学(荒尾先生) 久富大樹 |
19.精神的負荷による唾液酸化還元電位の変動に関する研究 |
ウイルス学(荒尾先生) 林原佳代子 |
20.Dynamin阻害剤であるDynasoreの類似体におけるアクチン重合阻害効果の検討 |
医療保健情報学(池田先生) 磯田美穂子 |
21.EHD4 ATPaseによる細胞内器官の局在制御 |
医療保健情報学(池田先生) 植田友実子 |
22.胸腺腫の免疫組織学的検討 |
病理形態学(高橋先生) 藤原香代子 横山結子 |
23.改良アガロースゲル電気泳動によるリポ蛋白質分離能の改善 |
病態化学解析学(臼井先生) 金平美倫 高岡咲子 |
24.Helicobacter pylori抗原刺激による末梢血単核球の反応性の検討 |
病原細菌学(横田先生) 谷畑和可苗 |
25.Helicobacter hepaticus診断のための免疫染色法の基礎的検討 |
病原細菌学(横田先生) 杉原辰哉 |
26.音楽刺激により誘導される唾液NGFの至適誘導時間の検討 |
遺伝子解析学(石川先生) 氏家知佳 田野裕来 |
27.連続脈波計測による運動負荷中の循環調節機能についての基礎的研究 |
生体情報解析学(岡先生) 大内咲江 |
28.筋音単収縮波形を用いた速筋トレーニング効果の評価に関する基礎的研究(第2報) |
生体情報解析学(岡先生) 伊藤宏恵 |
29.呼気凝縮液中の好中球マーカーの解析―ミエロペルオキシダーゼ(MPO)― |
生体機能学(片岡先生) 兵田朋子 松若さえら |
30.E‐セレクチンの細胞内局在とその役割 |
血液検査学(柴倉先生) 三宅雅之 渡邉美里 |
31.fNIRSで見た酸素化ヘモグロビン量のゆらぎについて |
高次機能解析学(岡本先生) 小田真珠子 |
32.マウス脳におけるIgGFc受容体の局在 |
高次機能解析学(岡本先生) 山口絵里 |
〈岡山大学医学部保健学科検査技術科学専攻 7期生 就職・進路状況〉
進 学
岡山大学大学院医歯薬総合研究科 |
就 職 |